Systemwalker Centric Manager 解説書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2章 機能の説明 | > 2.4 監視 | > 2.4.1 ネットワーク/システムの監視 |
ネットワーク機器とシステムの障害の監視について説明します。
ノードからSNMPによるトラップで通知される事象を監視します。通知されたトラップをSystemwalker Centric Managerで扱うイベントの形式に変換し、ほかのイベントとあわせて[監視イベント一覧]で管理できます。
ノードの通信異常などを集中的に監視するために、トラフィックやエラーに関するMIBの値を監視します。一定間隔であらかじめ設定されたしきい値と比較し、しきい値条件を超えた場合に、トラップとして通知し、メッセージが監視イベント一覧に出力されます。しきい値監視によりノードの異常を未然に防止することができます。また、MIBを操作し、MIB情報を収集し、グラフ表示することができます。MIB拡張機能により、標準で提供されているMIB-II以外のMIBを扱うこともできます。
ネットワークに接続されているシステムの異常を、イベント監視で集中的に監視します。イベント監視では、部門管理サーバ、業務サーバおよびクライアントで発生するシステム異常を監視します。システム異常が発生すると、監視画面にイベントが通知されます。監視画面では、どこで、どのようなシステム異常が発生したかを確認することができます。
イベント監視では、“表:イベント監視が監視するメッセージ”に示すイベント(メッセージ)を監視することができます。
対象システム |
監視するメッセージ |
出力先 |
Windows |
システムおよびサービスがイベントログに出力するメッセージ (注4) |
イベントログ |
Systemwalker Centric Managerの各機能が監視するイベント (注1)(注4) |
イベントログ |
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Systemwalker Centric Manager以外の連携製品が監視するイベント(注4) |
イベントログ |
|
アプリケーションがイベントログに出力するメッセージ(注4) |
イベントログ |
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アプリケーションが一般ファイルに出力するメッセージ |
テキストファイル |
|
SNMPトラップ |
- |
|
UNIX |
システムおよびサービスが自システムのシスログに出力するメッセージ(注3) |
シスログ |
Systemwalker Centric Managerの各機能が監視するイベント (注2)(注3) |
シスログ |
|
Systemwalker Centric Manager以外の連携製品が監視するイベント(注3) |
シスログ |
|
アプリケーションがシスログに出力するメッセージ(注3) |
シスログ |
|
アプリケーションが一般ファイルに出力するメッセージ |
テキストファイル |
|
任意のログファイルの監視(増分がメッセージとして監視される) |
テキストファイル |
|
SNMPトラップ |
- |
|
ASP |
ASPのSystemwalkerエージェントが獲得するメッセージ |
テキストファイル |
SNMPトラップ |
- |
これらのメッセージのうち、どのメッセージを監視するかを、定義することができます。監視対象としたメッセージは、メッセージ一覧として参照することができます。
サーバのシステム異常により発生するイベント、ネットワーク異常により発生するSNMPトラップなどの中から、監視したいイベントおよびトラップだけを選択して監視できます。監視対象とするイベントやトラップを、監視イベントと呼びます。
イベント監視では、メッセージに重要度レベルを設定して管理します。重要度レベルが通知、警告、重要または最重要のものは、監視イベントとしてその発生が監視画面に通知され、集中監視できます。
Systemwalker Centric Managerは、クライアント/サーバ環境、イントラネットでのウィルス検出機能があるファイルサーバ用のウィルス検出製品と連携することができます。ネットワークやシステムなどの異常とともに、ウィルス検出製品が検出した異常/警告も集中的に監視できます。連携できるウィルス検出製品や環境設定については、Systemwalker技術情報ホームページを参照してください。
イベントコリレーション機能では、複数の異なるイベントを関連付けて監視することができます。
例えば、システムで発生した1個の障害に対して複数のイベントが発生する場合に、これらをまとめて1個のイベントとして通知することができます。また、正常時には特定の順序で発生するはずのイベントが発生しないなどの監視も可能です。
以下にイベントコリレーション機能を使用した運用例を示します。
メッセージ変換機能は、発生したメッセージを、定義されたメッセージに変換します。
メッセージ変換機能は、指定された条件に一致するメッセージを変換ルールに従い、別のメッセージに置き換えます。
置き換えたメッセージは、以下の処理の対象となります。
また、以下のメッセージは変換後のメッセージとなります。
イベント抑止機能は、以下の3つがあります。
一定時間内に、全く同じ内容のイベントが複数発生した場合に、2つ目以降のイベントを抑止します。
イベントが多発した場合に、ある一定時間以降のイベントを抑止します。イベントの一部だけが異なるような類似イベントだけを抑止することもできます。発生頻度が低くなった場合に、抑止を解除します。
あるイベントが発生した場合、そのイベントと同じイベントグループに属するイベントが、すでに通知されており、かつ、未対処の状態である場合に抑止します。
なお、同一イベント抑止機能と類似イベント抑止/大量イベント抑止機能は、同時利用が可能です。
システムのメンテナンスや保守を行う場合などに、特定ノードに対する稼働監視を抑止したり、特定ノードからのイベント通知を抑止したりすることかできます。
抑止される監視内容は、一時的に監視を抑止する設定を行った場合、以下の監視が抑止されます。
また、監視抑止対象ノードから通知された以下のイベントについては[監視イベント一覧]、および[監視イベントログの検索]画面ヘの表示を行いません。
イベント通知の抑止は、イベントの発生元ホストが、監視抑止の対象となっているノードであった場合に、[監視イベント一覧]に表示しないよう運用管理サーバで抑止します。
抑止解除後の監視再開時には、抑止前の状態を引き継いで監視を行うことができます。
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