Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 ファイルの形式> 2.3 定義情報

2.3.6 証明書管理環境定義ファイル

■ファイル名

任意(*.*)
(省略時:mpcrtmgr.def)

■使用用途

証明書管理環境作成コマンド(mpcrtsetenvコマンド)の-fオプションで指定する証明書管理環境の定義ファイルです。

■格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpcrtmgr\etc

Solaris
Linux

Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVfwcrt/etc

■ファイル形式

セクション名

キー名

属性

説明

ENV

OWN-CERTTYPE

任意(ただし、自分自身の証明書としてPKCS#12形式のファイルを使用する場合は必須)

自分自身の証明書としてPKCS#12形式のファイルを使用する場合に1を指定します。

ENV

PATH

任意

証明書運用管理ディレクトリ名を指定します。クラスタシステム上で設定する場合は、共用ディスク上のディレクトリを指定してください。指定がない場合は以下のディレクトリとなります。

【Solaris/Linux】
Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVfwcrt/cmidir

【Windows】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpcrtmgr\cmidir

ENV

CERT

任意

有効証明書ディレクトリ名を指定します。クラスタシステム上で設定する場合は、共用ディスク上のディレクトリを指定してください。指定がない場合は、以下のディレクトリとなります。

【Solaris/Linux】
証明書運用管理ディレクトリ/certdir

【Windows】
証明書運用管理ディレクトリ\certdir

ENV

CRL

任意

CRLディレクトリ名を指定します(CRLとは、有効期間が切れた証明書の一覧のことです)。クラスタシステム上で設定する場合は、共用ディスク上のディレクトリを指定してください。指定がない場合は、以下のディレクトリとなります。

【Solaris/Linux】
証明書運用管理ディレクトリ/crldir

【Windows】
証明書運用管理ディレクトリ\crldir

ENV

SLOT

任意

スロット情報ディレクトリ名を指定します(スロットとは、暗号装置を装着する物理的な口をソフトウェアで抽象化したものです)。クラスタシステム上で設定する場合は、共用ディスク上のディレクトリを指定してください。指定がない場合は、以下のディレクトリとなります。

【Solaris/Linux】
Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVfwcrt/slotdir

【Windows】
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpcrtmgr\slotdir

ENV

TOKENLABEL

任意

トークンラベルを指定します(トークンとは、スロットに装着する暗号装置をソフトウェアで抽象化したものです)。指定がない場合、または空文字列が指定された場合は、デフォルト値(mpcrtmgr)となります。

ENV

KEYLABEL

任意

鍵ラベルを指定します。指定がない場合または、空文字列が指定された場合は、デフォルト値(mpcrtmgr)となります。PRIVATE-KEYセクションのFILENAME指定がある場合にだけ有効です。

PRIVATE-KEY

FILENAME

任意

秘密鍵のファイル名を指定します。

[ENVセクションのOWN-CERTTYPEキーに1を指定した場合]
指定する必要はありません。

[ENVセクションのOWN-CERTTYPEキーを指定していない場合]
mpcrtsetenvコマンドで、-sオプションを指定した場合は必須です。-sオプションを指定しない場合は必要ありません。逆に、本指定をした場合、mpcrtsetenvコマンドでは、-sオプションが必須となります。

PASSWORD

SLOTPASS

任意

スロットを作成するときに使用するパスワードを指定します(注)。セキュリティ上、パスワードをファイルに書いたまま保存しておくことは好ましくないため、設定が終了したらこのキーは削除してください。指定がない場合または、空文字列が指定された場合は、デフォルトのパスワードを使用します。

PASSWORD

SOPIN

任意

トークン情報を変更するときに使用するパスワードを指定します(注)。セキュリティ上、パスワードファイルに書いたまま保存しておくことは好ましくないため、設定が終了したらこのキーは削除してください。指定がない場合または、空文字列が指定された場合は、デフォルトのパスワードを使用します。

PASSWORD

USERPIN

任意

トークン自身を変更するときに使用するパスワードを指定します(注)。セキュリティ上、パスワードファイルに書いたまま保存しておくことは好ましくないため、設定が終了したらこのキーは削除してください。指定がない場合または、空文字列が指定された場合は、デフォルトのパスワードを使用します。

OWN-CERTFILE

NICKNAME

必須
(ただし、自分自身の証明書を使用しない場合は不要)

自分自身の証明書のニックネームをメールアドレスで指定します。

OWN-CERTFILE

FILENAME

必須
(ただし、自分自身の証明書を使用しない場合は不要)

自分自身の証明書のファイル名を指定します。

OWN-CERTFILE

FILETYPE

任意(ただし、自分自身の証明書としてPKCS#12形式のファイルを使用する場合は必須)

自分自身の証明書としてPKCS#12形式のファイルを使用する場合に1を指定します。

DER形式の証明書を使用する場合は、このキーを指定する必要はありません。本指定をした場合、mpcrtsetenvコマンドでは、-sオプションが必須となります。

CA-CERTFILE-XXXX

NICKNAME

必須
(ただし、HTTPSサーバの稼働監視だけを行う場合は不要)

CA局証明書のニックネームをメールアドレスで指定します。

CA-CERTFILE-XXXX

FILENAME

必須
(ただし、HTTPSサーバの稼働監視だけを行う場合は不要)

CA局証明書のファイル名を指定します。

CERTFILE-XXXX

NICKNAME

任意

相手の証明書のニックネームをメールアドレスで指定します。

CERTFILE-XXXX

FILENAME

任意

相手の証明書のファイル名を指定します。

ENV

BACKUP

任意

自分自身の証明書を使用しない場合に指定します。資源配付クライアントのSSLによる認証、または、HTTPSサーバの稼働監視だけを行う場合に指定します。

注)
パスワードは6〜63文字で指定してください。

使用できる文字は、英数字、空白と以下の記号だけです。

!"#%&'()*+,-./:;<=>?[\]^_{|}~

■参照

mpcrtsetenv(証明書管理環境作成コマンド)

■注意事項

■使用例1

自分自身の証明書としてDER形式のファイルを使用する場合。

【Windows版】

[ENV]
[PRIVATE-KEY]
FILENAME=a:\pkcskey
[OWN-CERTFILE]
NICKNAME=own@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\own.cer
[CA-CERTFILE-0001]
NICKNAME=ca@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\ca.cer
[CA-CERTFILE-0002]
NICKNAME=ca2@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\ca2.cer
[CERTFILE-0001]
NICKNAME=other1@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\other1.cer
[CERTFILE-0002]
NICKNAME=other2@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\other2.cer

【UNIX版】

[ENV]
#PATH=
#CERT=
#SLOT=
#CRL=
#TOKENLABEL=xxxxxxxx
#KEYLABEL=xxxxxxxx
[PRIVATE-KEY]
FILENAME=/home/certs/pkcskey
[OWN-CERTFILE]
NICKNAME=own@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/own.der
[CA-CERTFILE-0001]
NICKNAME=ca1@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/ca1.der
[CA-CERTFILE-0002]
NICKNAME=ca2@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/ca2.der
#[CA-CERTFILE-0003]
#NICKNAME=xxx@xxx.xxx.xxx
#FILENAME=/xxx/xxx.der
[CERTFILE-0001]
NICKNAME=other1@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/other1.der
[CERTFILE-0002]
NICKNAME=other2@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/other2.der
#[CERTFILE-0003]
#NICKNAME=xxx@xxx.xxx.xxx
#FILENAME=/xxx/xxx.der

■使用例2

自分自身の証明書としてPKCS#12形式のファイルを使用する場合。

【Windows版】

[ENV]
OWN-CERTTYPE=1
[OWN-CERTFILE]
NICKNAME=own@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\own.pfx
FILETYPE=1
[CA-CERTFILE-0001
]NICKNAME=ca@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\ca.cer
[CERTFILE-0001]
NICKNAME=other1@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\other1.cer
[CERTFILE-0002]
NICKNAME=other2@aaa.bbb.ccc
FILENAME=a:\other2.cer

【UNIX版】

[ENV]
OWN-CERTTYPE=1
[OWN-CERTFILE]
NICKNAME=own@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/own.pfx
FILETYPE=1
[CA-CERTFILE-0001]
NICKNAME=ca@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/ca.der
[CERTFILE-0001]
NICKNAME=other1@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/other1.der
[CERTFILE-0002]
NICKNAME=other2@xxx.xxx.xxx
FILENAME=/home/certs/other2.der

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