Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

1.2.143 mpcrtsetenv(証明書管理環境作成コマンド)

本コマンドは、Systemwalker Centric Managerで、SSL、S/MIMEを使用するための証明書の管理環境を作成します。

■機能説明

本コマンドは、“証明書管理環境定義ファイル”(mpcrtmgr.def)の情報をもとに、証明書の管理環境を作成します。作成する環境について説明します。

  1. 証明書運用管理環境を作成します。
  2. 証明書運用管理情報を設定します。
  3. 鍵環境にスロットを作成します。
  4. 鍵環境にトークンを作成します。
  5. 証明書運用管理環境に証明書を登録します。
  6. トークンに秘密鍵を登録します。
  7. Systemwalker用の環境を設定します。
  8. Systemwalker用に証明書を登録します。

■記述形式

mpcrtsetenv

[-s [password]] [-f filename]

■オプション

-s password:
通常指定します。 秘密鍵が不用な場合だけ、指定する必要はありません。passwordには、秘密鍵のパスワードを指定します。passwordを画面に表示したくない場合は、passwordの指定を省略します。この場合、コマンド実行後、秘密鍵のパスワードを問い合わせます。
-f filename:
定義ファイル名を指定します。指定がない場合は、カレントディレクトリにあるmpcrtmgr.defを定義ファイルとして使用します。

■復帰値

0:
正常終了
0以外:
異常終了

■参照

mpcrtaddcert(証明書追加コマンド)
mpcrtchgpasswd(証明書管理パスワード変更コマンド)
mpcrtrmcert(証明書削除コマンド)
mpcrtrmenv(証明書管理環境削除コマンド)
証明書管理環境定義ファイル
表:証明書管理用コマンド

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin

Solaris
Linux

Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVfwcrt/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】

■注意事項

■使用例1

証明書管理環境を作成します。定義ファイルは、カレントディレクトリにある“mpcrtmgr.def”ファイルを使用します。

mpcrtsetenv -s password

■使用例2

【Windows版】

秘密鍵のパスワードは、コマンド実行後、問い合わせてきます。定義ファイルは、“aドライブのルートディレクトリにあるmpcrtmgr.def”ファイルを使用します。

mpcrtsetenv -s -f a:\mpcrtmgr.def

【Solaris/Linux版】

秘密鍵のパスワードは、コマンド実行後、問い合わせてきます。定義ファイルは、“/home/guestディレクトリにあるmpcrtmgr.def”ファイルを使用します。

mpcrtsetenv -s -f /home/guest/mpcrtmgr.def

■実行結果/出力形式

標準出力に、メッセージが出力されます。

正常終了時:
証明書管理環境の作成が終了した旨のメッセージとともに、作成環境の情報を表示します。
異常終了時:
証明書管理環境が作成できない原因についてのメッセージを表示します。

正常終了した場合は、作成環境についての情報を記録したファイルが生成されます。(上書きモード)

【Windows版】

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpcrtmgr\mpcrtsetenv.dat

【Solaris/Linux版】

/var/opt/FJSVfwcrt/mpcrtsetenv.dat

異常終了した場合は、テンポラリディレクトリに異常終了に関する情報を記録したファイルが生成されます。(追加モード)


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