Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 ファイルの形式> 2.1 ポリシー情報

[EE/GEE]
2.1.23 サーバアクセス制御ポリシーファイル

■ファイル名

P_swsvac_ポリシー名.csv または P_swsvac_policy.csv

■使用用途

ポリシー移出機能により、サーバに出力されるポリシーファイルです。ポリシー情報の入力としても使用できます。

本ファイルは、以下のサーバ種別で利用可能です。

サーバ種別

入力

出力

運用管理サーバ

部門管理サーバ

×

○(Linuxだけ)

業務サーバ

×

○(Linuxだけ)

■格納場所

Windows

任意

UNIX

任意

■ファイル形式

◆操作種別が“基本”の場合(ポリシー種別が"B"の場合)

項番

項目名

最大長
(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御ポリシー名

64

文字列

空白を含む場合は""で囲む

 

2

ポリシー種別

1

文字列

"B"

3

操作種別(基本)

8

文字列

"CL": コンソールログイン
"NC": ネットワークを経由した接続
"SU": suコマンドの抑止

4

制御対象

4096

 

指定なし("")

 

5

ルール種別

1

 

指定なし("")

 

6

ユーザ/グループ/端末種別

1

 

選択

"U" : ユーザ
"G" : グループ
"S" : サブネット
"I" : IPアドレス
"" : 指定なし

7

ユーザ/グループ/端末1

31

 

文字列

""で囲む

 

8

ユーザ/グループ/端末2

31

 

文字列

""で囲む

 

9

ルール詳細

512

 

文字列

""で囲む

ASCIIのみ

10

試行モード

1

選択

Y/N

11

監視画面通知

1

選択

Y/N

12

コメント

128

 

文字列

 

◆操作種別が“詳細”の場合(ポリシー種別が"D"の場合)

項番

項目名

最大長
(byte)

必須項目

値の形式

備考

1

サーバアクセス制御ポリシー名

64

文字列

空白を含む場合は""で囲む

 

2

ポリシー種別

1

文字列

"D"

3

操作種別(詳細)

8

数値

1:ファイル
2:プロセス
3:ネットワーク
4:コンソールログイン

4

制御対象

4096

 

文字列

""で囲む

 

5

ルール種別

1

選択

"P": 優先ルール
"D": 一般ルール

6

ユーザ/グループ/端末種別

1

 

選択

"U" : ユーザ
"G" : グループ
"S" : サブネット
"I" : IPアドレス
"" : 指定なし

7

ユーザ/グループ/端末1

31

 

文字列

""で囲む

 

8

ユーザ/グループ/端末2

31

 

文字列

""で囲む

 

9

ルール詳細

512

 

文字列

""で囲む

ASCIIのみ

10

試行モード

1

選択

Y/N

11

監視画面通知

1

選択

Y/N

12

コメント

128

 

文字列

 

■パラメタ

◆操作種別が“基本”の場合(ポリシー種別が"B"の場合)

サーバアクセス制御ポリシー名:
サーバアクセス制御のポリシーの名前です。
ポリシー種別:
操作種別が"基本"であるか"詳細"であるかを示します。“B”で操作種別が"基本"であることを示します。
操作種別(基本):
アクセス制御を行う種別です。"CL"がコンソールログイン、"NC"がネットワークを経由した接続、"SU"がsuコマンドの抑止です。
制御対象:
アクセス制御を行う対象です。ポリシー種別が"B"の場合は、指定なし(""を指定)となります。
ルール種別:
ポリシー種別が"B"の場合は、指定なし(""を指定)となります。
ユーザ/グループ/端末種別:
ユーザ/グループ/端末の種別です。“U”がユーザ、“G”がグループ、“S”がサブネット、“I”がIPアドレスです。一般ルールの場合、ユーザ/グループ/端末種別は、指定しません。

操作種別(基本)が“CL”または“SU”の場合、“U”または“G”を使用することができます。

操作種別が“NC”の場合、“S”または“I”を使用することができます。

ユーザ/グループ/端末1:
ユーザ/グループ/端末の値です。ユーザ/グループ/端末種別によって異なります。

ユーザ/グループ/端末種別

ユーザ(U)

ユーザ名

グループ(G)

グループ名

サブネット(S)

サブネットアドレス

IPアドレス(I)

範囲元となるIPアドレス

指定なし

指定なし

ユーザ/グループ/端末2:
ユーザ/グループ/端末の値です。ユーザ/グループ/端末種別によって異なります。

ユーザ/グループ/端末種別

ユーザ(U)

指定なし

グループ(G)

指定なし

サブネット(S)

サブネットアドレス

IPアドレス(I)

範囲元となるIPアドレス

指定なし

指定なし

ルール詳細:
ルールの詳細です。操作種別、およびルール種別により設定できる値が異なります。

操作種別

“CL”,“NC”または“SU”

%s

%sには、“L”(ログ出力のみ)、“P”(許可)、または“D”(拒否)が入ります。

ユーザ/グループ/端末種別を指定した場合、“L”は使用できません。

試行モード:
試行モードを用いるか用いないかを指定します。“Y”が試行モードを用いる、“N”が試行モードを用いないです。ルール詳細に、"P"または"D"を指定した場合、"Y"を使用することができます。
監視画面通知:
アクセス制御が行われた内容のメッセージをSystemwalkerコンソールへ出力するかしないかを指定します。“Y”がメッセージを出力する、“N”が出力しないです。ルール詳細に、"P"または"D"を指定した場合、"Y"を使用することができます。
コメント:
ルールに対するコメントを入力します。内容は任意です。

◆操作種別が“詳細”の場合(ポリシー種別が"D"の場合)

サーバアクセス制御ポリシー名:
サーバアクセス制御ポリシーの名前です。
ポリシー種別:
操作種別が"基本"であるか"詳細"であるかを示します。“D”で操作種別が"詳細"であることを示します。
操作種別(詳細):
アクセス制御を行う種別です。1〜4までの数値で表現されます。

"1"がファイル、"2"がプロセス、"3"がネットワーク、"4"がコンソールログインです。

制御対象:
アクセス制御を行う対象です。操作種別により対象が異なります。

1:ファイル の場合

 ファイル名またはディレクトリ名(フルパス)を記入します。

2:プロセス の場合

 プロセス名(フルパス)を記入します。

3:ネットワーク の場合

 “ポート1_ポート2_種別”の形式で記入します。

 ただし、ポートは1〜65535までの数値

 種別には“TCP”、“UDP”、または“BOTH”を記入します。

4:コンソールログインの場合

 なし

ルール種別:
優先ルールか一般ルールかを示します。“P”が優先ルール、“D”が一般ルールです。優先ルールに対し、制御対象ごとに、1つの一般ルール("D")が必要です。1つの制御対象に対し、優先ルールは複数記述できますが、一般ルールは複数記述できません。同じ制御対象に対しては、優先ルールを先に記述し、一般ルールは優先ルールよりも後に記述します。
ユーザ/グループ/端末種別:
優先ルールのユーザ/グループ/端末の種別です。“U”がユーザ、“G”がグループ、“S”がサブネット、“I”がIPアドレスです。一般ルールの場合は無記入です。

操作種別(詳細)が“1”,“2”または“4”の場合、“U”または“G”を使用することができます。

操作種別(詳細)が“3”の場合、“S”または“I”を使用することができます。

ユーザ/グループ/端末1:
ユーザ/グループ/端末の値です。ユーザ/グループ/端末種別によって異なります。
一般ルールの場合、ユーザ/グループ/端末1は、指定しません。

ユーザ/グループ/端末種別

ユーザ(U)

ユーザ名

グループ(G)

グループ名

サブネット(S)

サブネットアドレス

IPアドレス(I)

範囲元となるIPアドレス

指定なし

指定なし

ユーザ/グループ/端末2:
ユーザ/グループ/端末の値です。ユーザ/グループ/端末種別によって異なります。
一般ルールの場合、ユーザ/グループ/端末2は、指定しません。

ユーザ/グループ/端末種別

ユーザ(U)

指定なし

グループ(G)

指定なし

サブネット(S)

サブネットマスク

IPアドレス(I)

範囲先となるIPアドレス

指定なし

指定なし

ルール詳細:
ルールの詳細です。操作種別およびルール種別により設定できる値が異なります。

操作種別

ファイル

r=%s,w=%s,c=%s,d=%s,n=%s,a=%s
r:読み込み
w:書き込み
c:作成
d:削除
n:変名
a:属性変更

プロセス

s=%s,t=%s
s:起動
t:終了

ネットワーク

%s

コンソールログイン

%s

%sには“L”(ログ出力のみ)、“P”(許可)、“D”(拒否) 、または“N”(ログ出力のみ、許可、拒否のいずれにも該当しない)が入ります。ただし優先ルールの場合、“L”または“N”は用いることができません。

試行モード:
試行モードを用いるか用いないかを指定します。“Y”が試行モードを用いる、“N”が試行モードを用いないです。ルール詳細に、“P”または“D”を指定した場合、“Y”を使用することができます。
監視画面通知:
アクセス制御が行われた内容のメッセージをSystemwalkerコンソールへ出力するかしないかを指定します。“Y”がメッセージを出力する、“N”が出力しないです。ルール詳細に、“P”または“D”を指定した場合、“Y”を使用することができます。
コメント:
ルールに対するコメントを入力します。内容は任意です。

■参照

swsvacpolout(サーバアクセス制御ポリシーの移出コマンド)

swsvacpolin(サーバアクセス制御ポリシーの移入コマンド)

■注意事項

■使用例1

"Webサーバ用","B","CL","","","U","webusr","","D","N","N",""
"Webサーバ用","B","NC","","","S","10.20.30.0","255.255.255.0","P","N","N",""
"Webサーバ用","B","SU","","","G","webgrp","","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""

■使用例2

"Webサーバ用","D","1","/var/web","P","G","webadmin","","r=P,w=P,c=P,d=P,n=P,a=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","1","/var/web","D","","","","r=D,w=D,c=D,d=D,n=D,a=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","P","G","webadmin","","s=P,t=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","P","U","weboperator","","s=P,t=P","N","N",""
"Webサーバ用","D","2","/usr/lib/webd","D","","","","s=D,t=D","N","N",""
"Webサーバ用","D","3","23_23_TCP","P","S","10.20.30.0","255.255.255.0","P","N","N",""
"Webサーバ用","D","3","23_23_TCP","D","","","","D","N","N",""
"Webサーバ用","D","4","","P","U","webusr","","D","N","N",""
"Webサーバ用","D","4","","D","","","","P","N","N",""

 


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