Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -

^[EE/GEE]
1.2.281 swsvcntout(配付ポリシーの移出コマンド)

■機能説明

本コマンドは、配付ポリシーの設定情報を、指定されたディレクトリにCSVファイルとして出力します。

本コマンドを実行することによって、以下のことができます。

• 運用管理サーバ上にある配付ポリシーの定義情報を移出します。
• 配付した配付ポリシーを移出します。

本コマンドの実行状況は、監査ログに記録されます。記録される内容は、以下のとおりです。

• when：実行時間
• who：実行したユーザ
• where：実行ホスト
• Done：実行結果

監査ログの出力場所、出力形式については、“監査ログファイル”参照してください。

Systemwalker Centric Managerの監査ログ管理機能を使用すると、監査ログを運用管理サーバに収集することができます。監査ログ管理機能の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 セキュリティ編”を参照してください。

■記述形式

swsvcntout
swsvcntout	[-u] directory
swsvcntout	-A directory
swsvcntout	-n node directory

■オプション

オプションなし：

本コマンドの使用方法を表示します。

-u：

セキュリティロールに関連付けられたユーザ情報を出力します。

-A：

運用管理サーバ上に定義されたすべての配付ポリシー設定情報を出力します。運用管理サーバでだけ指定できます。

-n node：

運用管理サーバ上に定義されている配付ポリシー設定情報から、指定されたノードの配付ポリシー設定情報を出力します。運用管理サーバでだけ指定できます。

directory：

出力先ディレクトリを指定します。

■復帰値

0：

CSVファイルを出力しました。

1：

本コマンドの使用が許可されていません。

2：

CSVファイルを作成できませんでした。

4：

監査ログを記録することができません。

9：

不正なパラメタが指定されました。

■参照

サーバ操作制御の配付ポリシー定義ファイル【UNIX版】

サーバ操作制御の配付ポリシー構成設定ファイル

サーバ操作制御の監視コマンドグループ定義ファイル【UNIX版】

サーバ操作制御のセキュリティロール定義ファイル【UNIX版】

サーバ操作制御のユーザ情報ファイル【UNIX版】

swsvcntin(配付ポリシーの移入コマンド)

監査ログファイル

■コマンド格納場所

Windows	Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpsvcntl\bin
UNIX	/usr/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

• 本コマンドは、Administrator権限、セキュリティ管理者(ACLのロール“SecurityAdmin”および“DmAdmin”の両方に所属しているユーザ)権限、監査者権限が必要です。
• 運用管理サーバで使用できます。配付ポリシーの定義情報だけ移出できます。

【UNIX】

• 本コマンドは、システム管理者(スーパーユーザ)権限、セキュリティ管理者(ACLのロール“SecurityAdmin”および“DmAdmin”の両方に所属しているユーザ)権限、監査者権限が必要です。
• 運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバで実行できます。

■注意事項

• 本コマンドで運用管理サーバ上にある配付ポリシーの定義情報を取得する場合は、システム管理者（root）、セキュリティ管理者の権限で使用できます。また、各サーバから配付ポリシーを取得する場合は、システム管理者（root）、セキュリティ管理者、および監査者の権限で使用できます。本コマンドの使用が許可されていない場合、使用が許可されているユーザで再度ログインしてください。
• 指定したディレクトリが見つからない場合、正しいディレクトリを指定し、再度本コマンドを実行してください。
• 指定したディレクトリ配下にファイル、またはディレクトリがある場合、ファイルやディレクトリを削除し、指定したディレクトリ配下を空にしてください。その後、再度本コマンドを実行してください。または、空のディレクトリを作成し、再度本コマンドを実行してください。
• “-n node”オプションにより指定したノードが存在しない場合、何も行われません。実際に存在するノードを指定し、再度本コマンドを実行してください。
• 監査ログを記録することができない場合、本コマンドは直ちに処理を中断し、標準エラー出力にメッセージを出力します。
• Systemwalker Centric Manager 監査ログ管理を使用しない場合、監査ログの定期的なバックアップと削除が必要です。
• サーバ操作制御のGUI、swsvcntinコマンド、swsvcntoutコマンドが起動中の場合、本コマンドを実行することができません。この場合、時間を置いてから、再度本コマンドを実行してください。

■使用例1

運用管理サーバ上すべての配付ポリシーの定義情報を出力します。

user1% swsvcntout -A /export/home/user1/policy
Exported to a CSV file.
user1%

■使用例2

運用管理サーバ上の指定されたノードの定義情報を出力します。

user1% swsvcntout -n host1 /export/home/user1/policy
Exported to a CSV file.
user1%

■使用例3

セキュリティロールに関連するユーザの情報を含む配付ポリシーを出力します。

user1% swsvcntout -u /export/home/user1/policy
Exported to a CSV file.
user1%

■実行結果/出力形式

• 運用管理サーバで配付ポリシーの定義情報を移出した場合、以下のディレクトリ構成で出力されます。

  <出力先ディレクトリ>
  + ノードIP#1
  |　+ P_Mpsvcntl_policy.ini
  + ノードIP#2
  |　+ P_Mpsvcntl_policy.ini
  ...
  + P_Mpsvcntl_policy.csv
  + P_Mpsvcntl_commands.csv
  + P_Mpsvcntl_role.csv

  
  

  配付ポリシー構成設定ファイル（P_Mpsvcntl_policy.ini）については“サーバ操作制御の配付ポリシー構成設定ファイル”を参照してください。

• 部門管理サーバ、業務サーバに配付された配付ポリシーを移出した場合、以下のディレクトリ構成で出力されます。

  <出力先ディレクトリ>
  + P_Mpsvcntl_policy.csv
  + P_Mpsvcntl_commands.csv
  + P_Mpsvcntl_role.csv
  + P_Mpsvcntl_user.csv

• 本コマンドの実行状況は、監査ログに記録されます。記録されるタイミングは、コマンドの開始時と、コマンドの終了時です。記録内容を以下に示します。監査ログの出力形式については、“監査ログファイル”を参照してください。

  出力項目	説明
  日付	swsvcntoutコマンドの開始日時または終了日時です。 年月日、時間（ミリ秒まで）です。
  操作場所	swsvcntoutコマンドを実行したホストの名前です。
  実行ホスト	swsvcntoutコマンドを実行したホストの名前です。
  操作者	swsvcntoutコマンドを実行したユーザ（ログインしたユーザ）です。
  操作種別	"swsvcntout"です。
  操作対象	"policy"です。
  操作内容	swsvcntoutコマンドを実行した際のコマンド行です。
  実行結果	swsvcntoutコマンドを開始した場合は"B"、成功した場合は"S"、失敗した場合は"F"です。
  コンポーネント	"Mpsvcntl"です。
  追加情報	swsvcntoutコマンドの開始は未使用です。 swsvcntoutコマンドの終了時は復帰値、メッセージです。