Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -

^[EE/GEE]
1.2.280 swsvcntin(配付ポリシーの移入コマンド)

■機能説明

本コマンドは、指定されたディレクトリにある配付ポリシーの設定情報（CSVファイル）を運用管理サーバに移入します。

本コマンドの実行状況は、監査ログに記録されます。記録される内容は、以下のとおりです。

• when：実行時間
• who：実行したユーザ
• where：実行ホスト
• Done：実行結果

監査ログの出力場所、出力形式については、“監査ログファイル”参照してください。

Systemwalker Centric Managerの監査ログ管理機能を使用すると、監査ログを運用管理サーバに収集することができます。監査ログ管理機能の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 セキュリティ編”を参照してください。

■記述形式

swsvcntin
swsvcntin	-A directory
swsvcntin	-n node directory

■オプション

オプションなし：

本コマンドの使用方法を表示します。

-A：

ディレクトリ配下にあるすべての配付ポリシーの定義情報を移入します。

-n node：

指定したノードの配付ポリシーの定義情報を移入します。

directory：

移入する配付ポリシーの定義情報が格納されているディレクトリを指定します。

■復帰値

0：

配付ポリシーを移入しました。

1：

本コマンドの使用が許可されていません。

2：

CSVファイルを読み込むことができませんでした。

4：

監査ログを記録することができません。

9：

不正なパラメタが指定されました。

■参照

サーバ操作制御の配付ポリシー定義ファイル【UNIX版】

サーバ操作制御の配付ポリシー構成設定ファイル

サーバ操作制御の監視コマンドグループ定義ファイル【UNIX版】

サーバ操作制御のセキュリティロール定義ファイル【UNIX版】

swsvcntout(配付ポリシーの移出コマンド)

監査ログファイル

■コマンド格納場所

Windows	Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpsvcntl\bin
Solaris Linux	/usr/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

• Administrator権限、セキュリティ管理者(ACLのロール“SecurityAdmin”および“DmAdmin”の両方に所属しているユーザ)権限が必要です。
• 運用管理サーバで実行できます。

【Solaris/Linux】

• システム管理者(スーパーユーザ)権限、およびセキュリティ管理者(ACLのロール“SecurityAdmin”および“DmAdmin”の両方に所属しているユーザ)権限が必要です。
• 運用管理サーバで実行できます。

■注意事項

• 本コマンドの使用が許可されていない場合、使用が許可されているユーザで再度ログインしてください。本コマンドは、システム管理者（root）、セキュリティ管理者が使用できます。
• 指定したディレクトリが見つからない場合、正しいディレクトリを指定し、再度本コマンドを実行してください。
• 指定したディレクトリに配付ポリシーの定義情報が見つからない場合、指定したディレクトリに配付ポリシーの定義情報を格納し、再度本コマンドを実行してください。
• “-n node”オプションにより指定したノードが存在しない場合、何も行われません。実際に存在するノードを指定し、再度本コマンドを実行してください。
• 監査ログを記録することができない場合、本コマンドは直ちに処理を中断し、標準エラー出力にメッセージを出力します。
• Systemwalker Centric Manager 監査ログ管理を使用しない場合、監査ログの定期的なバックアップと削除が必要です。
• 移入する配付ポリシーは、以下のディレクトリ構成で作成してください。

  <指定ディレクトリ>
  + ノードIP#1
  | + P_Mpsvcntl_policy.ini
  + ノードIP#2
  | + P_Mpsvcntl_policy.ini
  ...
  + P_Mpsvcntl_policy.csv
  + P_Mpsvcntl_commands.csv
  + P_Mpsvcntl_role.csv

  運用管理クライアントで設定した複数の配付ポリシー設定のうち、どの配付ポリシーが対象となるサーバで採用されているかは、配付ポリシー配付先のサーバを示すディレクトリ配下に格納されている、配付ポリシー構成設定ファイル(P_Mpsvcntl_policy.ini)を確認すると分かります。配付ポリシー構成設定ファイルの詳細については“サーバ操作制御の配付ポリシー構成設定ファイル”を参照してください。

• “-A”オプションによりコマンドを実行した場合、サーバ操作制御の登録情報を、一度すべて削除します。そのため、本コマンドを“-A”オプションで実行する場合は、事前にswsvcntoutコマンドで、登録情報を退避しておくことを推奨します。
• サーバ操作制御のGUI、swsvcntinコマンド、swsvcntoutコマンドが起動中の場合、本コマンドを実行することができません。この場合、時間を置いてから、再度本コマンドを実行してください。

■使用例1

指定したディレクトリにある定義をすべて移入します。

user1% swsvcntin -A /import/home/user1/policy
Are you sure you want to import the policy? [y/n]:y
Imported the policy.
user1%

■使用例2

指定したディレクトリ配下で、指定したノードの定義を移入します。

user1% swsvcntin -n host1 /import/home/user1/policy
Are you sure you want to import the policy? [y/n]:y
Imported the policy.
user1%

■実行結果/出力形式

• 本コマンドの実行状況は、監査ログに記録されます。記録されるタイミングは、コマンドの開始時と、コマンドの終了時です。記録内容を以下に示します。監査ログの出力形式については、“監査ログファイル”を参照してください。

  出力項目	説明
  日付	swsvcntinコマンドの開始日時または終了日時です。 年月日、時間（ミリ秒まで）です。
  操作場所	swsvcntinコマンドを実行したホストの名前です。
  実行ホスト	swsvcntinコマンドを実行したホストの名前です。
  操作者	swsvcntinコマンドを実行したユーザ（ログインしたユーザ）です。
  操作種別	"swsvcntin"です。
  操作対象	"policy"です。
  操作内容	swsvcntinコマンドを実行した際のコマンド行です。
  実行結果	swsvcntinコマンドを開始した場合は"B"、成功した場合は"S"、失敗した場合は"F"です。
  コンポーネント	"Mpsvcntl"です。
  追加情報	swsvcntinコマンドの開始は未使用です。 swsvcntinコマンドの終了時は復帰値、メッセージです。