Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

1.2.225 opafmonext(ログファイル監視拡張コマンド)

■機能説明

本コマンドはログファイル監視の拡張機能を実現するために使用します。

例えば、運用中にファイル名が変更されるログファイルの監視を行う場合に使用します。

なお、共有ディスク上にあるファイルについて同様の機能を使用する場合は、共有ディスクファイル監視拡張コマンド(opashrfmonext)を使用してください。

必要に応じて以下の機能を実行します。

■記述形式

opafmonext

{ -s | -p | -x | -e conffile | -f [incfile] }

■オプション

-s:
一時的に監視を停止していたログファイル監視機能を再開します。

Systemwalker Centric Managerが一時停止中(-p,-x)の場合だけ有効です。

-p:
一時的にファイル監視機能を停止します。

Systemwalker Centric Managerが動作中の場合だけ有効です。

-x:
一時的にファイル監視機能を強制的に停止します。前回の読み込み処理から差分がある場合でも、読み込み処理は行いません。

Systemwalker Centric Managerが動作中の場合だけ有効です。

-e conffile:
前回監視を行ってからの差分について監視を行わず、読み飛ばします。

本オプション実行後以降のログファイルへ書き込みの監視を行います。

conffileには[監視ログファイル設定]で定義したファイル名を指定してください。通常のファイル、監視ファイル名格納ファイルどちらも指定が可能です。

-f incfile:
“監視ファイル名格納ファイル”に定義された監視対象ファイルで、現在実際に監視されているファイルを表示します。incfileには[監視ログファイル設定]で指定した“監視ファイル名格納ファイル”名を指定してください(".+@"で終わるファイル名)。

incfileにファイル名を指定しない場合は、現在定義されている“監視ファイル名格納ファイル”と実際に監視を行っているファイルの一覧を表示します。

■復帰値

0:
正常終了。
1:
Systemwalker Centric Manager未起動か、ログファイル監視の定義が行われていない
2:
パラメタエラー
3:
コマンドの初期化に失敗
4:
コマンド実行中にSystemwalker Centric Managerが停止/起動
5:
サーバプロセスからデータ受信に失敗
6:
コマンドの実行権限が与えられていない
12:
監視一時停止中である
13:
内部ファイルの更新に失敗
14:
対応するファイルが定義されていない
99:
内部エラー

■参照

監視ファイル名格納ファイル

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例

監視対象ファイルが運用中に変更される場合、以下のような手順で監視対象ファイルの変更を行います。

  1. 監視機能の一時停止をします。

    【Windows版】

     opafmonext -p

    【UNIX版】

     /opt/systemwalker/bin/opafmonext -p
  2. “監視ファイル名格納ファイル”を編集し新たに監視対象となるファイル名に変更します。
  3. 監視を再開します。

    【Windows版】

     opafmonext -s

    【UNIX版】

     /opt/systemwalker/bin/opafmonext -s
  4. 現在監視対象となっているファイル名を確認します。

    【Windows版】

     opafmonext -f c:\usr\local\localfile.+@

    ※c:\usr\local\localfile.+@: 監視ファイル名格納ファイル

    【UNIX版】

     /opt/systemwalker/bin/opafmonext -f /usr/local/logfile.+@

    ※/usr/local/logfile.+@: 監視ファイル名格納ファイル

【Windows版】

以下は上記1〜3を行うWindows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE/Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systemsで動作するバッチファイルの例です。

本バッチファイルをスケジュールすることで自動的にファイル名の変更を行うことができます。

(c:\app\app_log1.+@、c:\app\app_log2.+@は毎日変更されるログ、c:\app\app_log3.+@は毎月1日に変更されるログを監視する場合)

@echo off

SET YY=%DATE:~2,2%
SET MM=%DATE:~5,2%
SET DD=%DATE:~8,2%

opafmonext -p

rem daily
echo app1_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log1.+@
echo app2_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log2.+@
rem monthly
if "%DD%" == "01" (
 echo app3_LOG%YY%%MM%.txt > c:\app\app_log3.+@
)

opafmonext -s

【UNIX版】

以下は上記1〜3を行うシェルスクリプトの例です。

本シェルスクリプトをcrontabに登録することで自動的にファイル名の変更を行うことができます。

(/app/applog1.+@、/app/applog2.+@は毎日変更されるログ、/app/applog3.+@は毎月1日に変更されるログを監視する場合の例)

#!/bin/sh

/opt/systemwalker/bin/opafmonext -p
# daily
echo `date '+app1_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog1.+@
echo `date '+app2_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog2.+@
# monthly
day=`date '+%d'`
if [ $day = "01" ]
then
 echo `date '+app3_LOG%y%m.txt'` > /app/applog3.+@
fi
/opt/systemwalker/bin/opafmonext -s

■実行結果/出力形式

監視対象ファイルを出力した場合(-f)

【Windows版】

c:\> opafmonext -f c:\usr\local\logfile.+@
c:\usr\local\app\app20031010.log
c:\>

【UNIX版】

# /opt/systemwalker/bin/opafmonext -f /usr/local/logfile.+@
/usr/local/app/app20031010.log
#

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