Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド> 1.2.58 drmssnd(資源の送信コマンド)

1.2.58.2 メンテナンス版数データの送信指示

■機能説明

メンテナンス版数データの送信を指示します。本コマンドは、運用管理サーバから各配付ドメインにメンテナンス版数を送信するとき、または開発用サーバから運用管理サーバにメンテナンス版数を送信するときに使用します。

■記述形式

drmssnd

-a rms [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-W] [-k quick|man|ipl|date] [-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate] [-L 分割量 -T 時間間隔] [-S cmd|rot] [-Z 資源属性情報格納ファイル] [-G quick|apply] [-s 配付ドメイン名|-P 経路指定要求ファイル] [-U]

■オプション

-a rms:
本コマンドの機能を定義します。本オプションは“rms”と指定します。
-v メンテナンス版数名:
送信するメンテナンス版数データの名前をASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定した場合は個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は共通メンテナンス版数とみなします。ワイルドカード指定および複数指定はできません。
-e メンテナンス版数の世代:
送信するメンテナンス版数の世代を指定します。メンテナンス版数の世代は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。
-t YYYYMMDDhhmm|unfix:
送信するメンテナンス版数の適用予定日時を指定します。本オプションは以下のように指定します。-kオプションでdateを指定する場合は、必ず本オプションを指定してください。-kオプションでdate以外を指定した場合、本オプションは無効となります。本オプションを省略した場合は、メンテナンス版数資源の登録時に指定した内容が有効となります。
YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。

なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。

unfix:
適用予定日時を未定にします。
-W:
送信処理を完了するまで、本コマンドを待ち合わせたい場合に指定します。-sオプションでワイルド・カードが指定されている場合は、すべてのあて先ドメインへの送信処理が完了するまで本コマンドが待ち合わせます。本オプションが省略された場合、あて先ドメインへの送信処理の完了を待ち合わせず、本コマンドは即座に復帰します。

なお、-sオプションが省略されている場合、本コマンドは隣接するあて先ドメインへの送信処理だけを待ち合わせます。

-k quick|man|ipl|date:
適用種別を指定します。適用種別を以下に示します。
quick:
即時適用
man:
手動適用
ipl:
ipl適用
date:
後刻適用

本オプションを省略した場合は、メンテナンス版数登録時の内容が採用されます。

-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate:
メンテナンス版数内にあるクライアント資源の適用予定日時を指定します。本オプションは以下のように指定します。
YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。
rmsdate:
メンテナンス版数の適用日と同じにします。

なお、適用予定日時を未定にしたい場合は、以下のように指定します。

unfix:
適用予定日時を未定にします。

本オプションを省略した場合は、メンテナンス版数登録時の内容が採用されます。

-L 分割量:
メンテナンス版数を分割して送信するときの分割量をMバイト単位で指定します。0.1〜2000の範囲で0.1単位で指定してください。-Tオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
-T 時間間隔:
メンテナンス版数を分割して送信する場合の送信間隔を分単位で指定します。1〜1440の範囲で指定してください。-Lオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。
-S cmd|rot:
本コマンドが、コマンドとして指定された情報だけで送信するのか、あらかじめ中継サーバが持っている経路情報に従って中継サーバから再送信するのかを指定します。本オプションを省略した場合は、“cmd”が指定されたものとします。
cmd:
コマンドとして指定した情報だけで送信する場合に指定します。
rot:
経路情報に従って再送信する場合に指定します。
-Z 資源属性情報格納ファイル:
資源属性情報格納ファイルへのパス名を指定します。属性情報は、DRMS編集ファイルのown_gennumオプション、other_gennumオプション、apply_gennumオプション、newgenオプションの指定値となります。各オプションは、必要なものだけ指定してください。前回の設定値は、すべて本オプションで指定された値に置き換わります。なお、本オプションを指定した場合は、-eオプションは指定できません。

ファイルの形式については、“資源属性情報格納ファイル”を参照してください。

-G quick|apply:
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。
quick:
指定された世代の資源グループを事前配付する場合に指定します。
apply:
指定された世代の資源グループを通常配付する場合に指定します。

本オプションを省略した場合は、登録時の値を使用します。

-s 配付ドメイン名:
送信するあて先の配付ドメイン名を指定します。

Windows版の場合、配付ドメイン名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、配付ドメイン名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

配付ドメイン名には、ワイルド・カードが指定できます。この場合、配付ドメイン名を“”(ダブルクォーテーション)”で囲む必要があります。配付ドメイン名がワイルド・カードで指定された場合、該当する配付ドメインに対して同時にユーザ資源を送信します。

*:
任意個の任意の文字列
?:
任意の1字に対する文字

また、配付ドメイン名としてIPアドレス(ドット記法)を直接記述することも可能です。

なお、本オプションを省略した場合は、配下の配付ドメインすべてに送信します。

-P 経路指定要求ファイル:
送信先のサーバのシステム名を格納したファイル名を、フルパスまたは相対パスで指定します。本オプションを指定する場合は、-sおよび-Sオプションは指定できません。送信先のシステム名を格納した経路指定要求ファイル情報を基に資源配付は指定したあて先に資源を送信します。

なお、本指定は、個別メンテナンス版数を送信する場合に有効です。本オプションおよび-sオプションを両方とも省略した場合、個別メンテナンス版数の場合は直下の配付ドメインにだけ送信し、共通メンテナンス版数の場合は配下の配付ドメインすべてに送信します。

経路指定要求ファイルの指定形式を、以下に示します。

送信あて先のシステム名
送信あて先のシステム名
送信あて先のシステム名 

1行に1システム名ずつ記述し、必ず改行します。

送信先のサーバのシステム名は、サーバとして定義済のシステム名を指定します。

Windows版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

あて先のサーバが中継サーバ配下のサーバの場合、経路指定要求ファイルにはあて先のサーバを指定するだけで、中継サーバを経由して配付されます。

-U:
-Pオプションで指定された経路指定要求ファイルに記述されているあて先システム名が存在しない場合、エラーとせずに送信処理を継続する場合に指定します。

■復帰値

0:成功
送信処理が正常に終了しました。

同じあて先配付ドメインに二重に送信されました。送信処理は行われません。

3:処理継続不可能な使用者エラー
指定したあて先配付ドメインがありません。

指定したメンテナンス版数がありません。

オプションの指定に誤りがあります。送信処理ができません。

4:プログラム・エラー
システムにエラーが発生しました。送信処理ができません。

■参照

DRMS編集ファイル
資源属性情報格納ファイル
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例1

配付ドメイン名(配付ドメインのサーバのあて先システム名)を“SERV”、共通メンテナンス版数の世代を“RMS001”と指定し、送信処理を待ち合わせます。

drmssnd -a rms -e RMS001 -s SERV -W

■使用例2

配付ドメイン名(配付ドメインのサーバのあて先システム名)を“SRV”で始まる配付ドメイン名すべて、共通メンテナンス版数の世代を“RMS001”、適用予定日時を“1999年6月17日15時00分”と指定し、送信処理を待ち合わせません。

drmssnd -a rms -e RMS001 -s "SRV*" -t 199906171500

■使用例3

【Windows版】

システム名格納ファイルを“c:\tmp\KEIRO.txt”、共通メンテナンス版数“RMS00001”、適用種別を“date”、適用予定日時を“1999年07月14日15時00分”と指定し、送信処理を待ち合わせません。

drmssnd -a rms -P c:\tmp\KEIRO.txt -e RMS00001 -k date -t 199907141500

【UNIX版】

システム名格納ファイルを“/tmp/KEIRO”、共通メンテナンス版数“RMS00001”、適用種別を“date”、適用予定日時を“1999年07月14日15時00分”と指定し、送信処理を待ち合わせません。

drmssnd -a rms -P /tmp/KEIRO -e RMS00001 -k date -t 199907141500

■実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。正常に終了した場合もその旨のメッセージが出力されます。


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