Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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目次
索引

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1.2.40.3 適用先IDの定義
■機能説明
ユーザ資源データを適用するディレクトリに対する識別子を定義します。この適用先IDの定義は、ユーザ資源を適用するシステムで定義する必要があります。資源配付ではユーザ資源の適用時に、その資源グループ情報として定義されている適用先IDと同じ適用先IDがある場合だけ、ファイルを適用します。
■記述形式
【Windows版】
drmsdfn |
-a lib [-f 適用先ディレクトリ名] -l 適用先ID [-S] |
【UNIX版】
drmsdfn |
-a lib -f 適用先ディレクトリ名 -l 適用先ID [-S] |
■オプション
- -a lib:
- 本コマンドの機能を定義します。本オプションは“lib”と指定します。
- -f 適用先ディレクトリ名:
- ユーザ資源の適用先のディレクトリ名をフルパス名で指定します。
- 【Windows版】
- ロングファイル名、特殊文字、空白を含むパスを指定する場合は、“"(ダブルクォーテーション)”で囲む必要があります。ユーザ資源の適用時には、本オプションで指定されたディレクトリのユーザ名または所属グループ名が適用ファイルに引き継がれます。したがって、ユーザ資源の適用時にはユーザ資源のアクセス・チェックは行いません。また、適用先のディレクトリまたはファイルの属性については、資源登録時と同じになります。
なお、パッケージだけを適用する場合は、本オプションを省略してください。
- 【UNIX版】
- ユーザ資源の種類により、以下のように指定します。
- テキストファイル、バイナリファイルおよびシェル・スクリプトの場合、ユーザ資源の適用時には、適用先のディレクトリまたはファイルのパーミッション・モード、ユーザ名、所属グループ名および更新日時は、資源登録時と同じになります。
- パッケージ形式の製品の場合、本オプションには、必ず“/”と指定してください。
- フォームオーバレイパターン(appovly)、拡張FCBモジュール(appfcb)、利用者定義文字(cg)、文字配列テーブル(nlpcgtbl)、図形文字変更モジュール(nlpgrph)およびライブラリ文字セット(nlplcst)の場合は、“/usr/lib/FJSVlp”ディレクトリを指定します。
- -l 適用先ID:
- ユーザ資源データを適用するディレクトリに対する適用先IDを指定します。適用先IDは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。運用管理サーバからダウンロードされたユーザ資源を適用する場合は、本オプションで指定した適用先IDをもとにして、適用先のディレクトリを規定します。
- -S:
- 適用先ディレクトリが共有ディスクの場合に指定します。本指定で適用処理時にアクセスできない場合は、適用処理をしないで適用正常として扱います。この場合、適用状態(ステータスに出力されるエラーコード)に“SKIP”が設定されます。
■復帰値
- 0:成功
- 定義処理が正常に終了しました。
- 3:処理継続不可能な使用者エラー
- 同じ適用先IDが定義されました。定義処理ができません。
オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。
- 4:プログラム・エラー
- システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。
■参照
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)
■コマンド格納場所
Windows |
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin |
UNIX |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
- DistributionOperation権限が必要です。
- サーバ用コマンドです。
【UNIX】
- システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
- サーバ用コマンドです。
■注意事項
- 適用先IDを二重に定義した場合、エラーメッセージが出力されます。すでに定義している適用先IDを、削除コマンド(drmsdlt)で削除してから再定義してください。
- 適用先IDには、英数字(0〜9、A〜Z、a〜z)と“#”で指定してください。
【Windows版】
- 適用先ディレクトリ名には、“/”、“*”、“?”、“%”を使用しないでください。また、“.”の1文字または“..”の2文字だけを使用しないでください。
- パッケージの適用処理では、-fオプションの値は無視されます。
- -fオプションが省略された適用先IDをパッケージ以外のユーザ資源に指定した場合は、適用処理でエラーとなります。
- 適用先としてネットワークドライブは扱っていないため、指定しないでください。
【UNIX版】
- 適用先ディレクトリ名には、“*”、“?”、“%”を使用しないでください。また、“.”の1文字または“..”の2文字だけを使用しないでください。
- -Sオプションを指定した場合には、本オプションに指定するディレクトリに共有ディスクのマウントポイント配下デイレクトリを作成し、指定してください。
■使用例1
【Windows版】
適用先IDを“TEXTLIB”、ディレクトリ名を“D:\usr\text”と定義します。
drmsdfn -a lib -l TEXTLIB -f D:\usr\text
【UNIX版】
適用先IDを“TEXTDIR”、ディレクトリ名を“/usr/text”と定義します。
drmsdfn -a lib -l TEXTLIB -f /usr/text
■使用例2【UNIX版】
文字パターン(appcg)の適用先IDを“LPLIB”、ディレクトリ名を“/usr/lib/lp”と定義します。
drmsdfn -a lib -l LPLIB -f /usr/lib/lp
■実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。
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