Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド> 1.2.31 drmsadd(DRMS管理ファイルへの資源データ登録コマンド)

1.2.31.1 メンテナンス版数データの登録

■機能説明

メンテナンス版数データを登録します。指定された範囲の資源を1つのかたまりとして取りまとめ、メンテナンス版数の情報とともに、作業単位の情報を管理します。

Windows版の場合は、オフライン配付のためにメンテナンス版数を移出/移入する場合にも本コマンドを使用します。

なお、本コマンドのオプションの指定により登録するファイルの詳細情報(最終更新日時、ファイル属性、サイズ、ファイル名)について登録後にリスト出力することもできます。

■記述形式

【Windows版】

drmsadd

-a rms [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] [-j 業務名|-M 登録用業務情報格納ファイル名] [-r YYYYMMDDhhmm] [-m "[メンテナンスの目的][,オーナー名]"] [-c コメント] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-i|-o] [-f 移出入パス名] [-w 作業用ディレクトリ] [-k quick|man|ipl|date] [-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate] [-I] [-Z 資源属性情報格納ファイル] [-G quick|apply]

【UNIX版】

drmsadd

-a rms [-v メンテナンス版数名] [-e メンテナンス版数の世代] [-j 業務名|-M 登録用業務情報格納ファイル名] [-r YYYYMMDDhhmm] [-m "[メンテナンスの目的][,オーナー名]"] [-c コメント] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-w 作業用ディレクトリ] [-k quick|man|ipl|date] [-y YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate] [-I] [-Z 資源属性情報格納ファイル] [-G quick|apply]

■オプション

-a rms:
本コマンドの機能を定義します。本オプションは“rms”と指定します。
-v メンテナンス版数名:
登録するメンテナンス版数名を指定します。メンテナンス版数名は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。

本オプションを指定した場合は個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は共通メンテナンス版数とみなします。

なお、ワイルドカード指定および複数指定はできません。

-e メンテナンス版数の世代:
メンテナンス版数の世代を指定します。メンテナンス版数の世代は、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。

本オプションを省略した場合は、資源配付がメンテナンス版数の世代を自動採番します。

-j 業務名:
メンテナンス版数の定義(drmsdfnコマンドの-a rmsオプション)で定義した業務の中から、今回メンテナンス版数データとして登録する業務名を選択したい場合、業務名を指定します。省略した場合は、上記定義で定義されているすべての業務が登録対象になります。

Windows版の場合、業務名は、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、業務名は、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

複数の業務名を指定する場合は、以下のとおり指定します。

-j "業務名[,業務名][,・・・]"

なお、本オプション指定時は、-Mオプションは指定できません。

-M 登録用業務情報格納ファイル名:
多量の業務構成情報を指定する場合、登録する業務名を格納したファイル名をフルパスまたは相対パスで指定します。

なお、本オプション指定時は、-jオプションは指定できません。

登録用業務情報格納ファイルは、1行に1業務を左詰めで設定します。以下に指定形式を示します。

登録用業務情報格納ファイルの指定形式
OA業務
人事業務
   :
経理業務
備考. 各行は必ず改行します。
-r YYYYMMDDhhmm:
-jオプションで指定した業務に定義されている資源グループのうち、メンテナンス版数データとして実際に登録する資源の範囲を日時で指定します。前回の登録以降、本オプションで指定された日時までに登録されている資源がメンテナンス版数の対象資源になります。本オプションは以下のように指定します。
YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。

本オプションを省略した場合は、コマンド投入時の日時が指定されたものとみなします。

-m "[メンテナンスの目的][,オーナー名]":
メンテナンス版数の管理情報を指定します。管理情報としては、メンテナンスの目的とオーナー名が指定できます。メンテナンスの目的またはオーナー名はそれぞれ省略可能ですが、両方を省略することはできません。

Windows版の場合、メンテナンスの目的およびオーナー名は、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、メンテナンスの目的およびオーナー名は、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

-c コメント:
コメントを指定します。

Windows版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

ブランクを含む文字列で指定する場合は、“”(ダブルクォーテーション)”で囲んで指定します。この場合、“”(ダブルクォーテーション)”は文字数には含まれません。

-t {YYYYMMDDhhmm|unfix}:
Windows版の場合は、メンテナンス版数を各配付ドメインに送信する場合、および外部媒体に移出する場合の適用予定日時を指定します。

UNIX版の場合は、メンテナンス版数を各配付ドメインに送信する場合の適用予定日時を指定します。

本オプションは-kオプションで“date”を指定した場合に有効になります。本オプションは以下のように指定します。

YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。
unfix:
適用予定日時を未定にします。

本オプションを省略した場合には、“unfix”を指定したものとみなします。

-i【Windows版】:
オフライン配付のために移出された資源を移入する場合に指定します。

本コマンドで移入できる資源は、本コマンドの-oオプションで移出した資源だけです。

本オプションを指定する場合は、-fオプションの指定が必須で、-fオプションおよび-wオプション以外を指定しても無視されます。

-o【Windows版】:
オフライン配付のために資源を移出する場合に指定します。

本オプションを指定する場合は、-fオプションの指定が必須です。

本オプションは、-vオプションには対応していません。-vオプションを指定しないでください。

本コマンドで移出した資源は、本コマンドの-iオプションでしか移入できません。

-f 移出入パス名【Windows版】:
オフライン配付のために移出入するファイル名を指定します。本オプションは、-oまたは-iオプションを指定した場合だけ有効になります。
-w 作業用ディレクトリ:
登録する場合に必要となる作業用ファイルのディレクトリを指定します。本オプションを省略した場合、作業用ファイルのディレクトリはカレント・ディレクトリになります。
-k {quick|man|ipl|date}:
適用種別を指定します。適用種別を以下に示します。
quick:
即時適用
man:
手動適用
ipl:
ipl適用
date:
後刻適用

なお、本オプションが省略された場合は、“date”が指定されたものとして登録します。本オプションに“man”、“quick”または“ipl”を指定した場合は、-tオプションの指定は無視されます。

-y {YYYYMMDDhhmm|unfix|rmsdate}:
メンテナンス版数内にあるクライアント資源の適用予定日時を指定します。

なお、本オプションで指定した適用予定日時が過ぎるまで、クライアントからダウンロードすることはできません。本オプションは以下のように指定します。

YYYY:
西暦年を指定します。
MM:
01〜12で月を指定します。
DD:
01〜31で日付を指定します。
hh:
00〜23で時間を指定します。
mm:
00〜59で分を指定します。
unfix:
適用予定日時を未定にします。
rmsdate:
メンテナンス版数の適用日と同じにします。

本オプションを省略した場合は、“rmsdate”を指定したものとみなします。

-I:
メンテナンス版数登録時にファイル詳細情報を出力する場合に指定します。本オプションを省略した場合は、ファイル詳細情報は出力されません。

なお、ファイル詳細情報は資源を登録したサーバで出力されます。

-Z {資源属性情報格納ファイル}:
資源属性情報格納ファイルへのパス名を指定します。属性情報は、DRMS編集ファイルのown_gennumオプション、other_gennumオプション、apply_gennumオプション、newgenオプションの指定値になります。各オプションは、必要なものだけ指定してください。前回の設定値は、すべて本オプションで指定された値に置き換わります。

ファイルの形式については、“資源属性情報格納ファイル”を参照してください。

-G quick|apply:
クライアント資源のダウンロード種別を指定します。ダウンロード種別を以下に示します。
quick:
指定された世代のメンテナンス版数を事前配付する場合に指定します。
apply:
指定された世代のメンテナンス版数を通常配付する場合に指定します。

なお、本オプションを省略した場合は、“apply”が指定されたものとして登録します。

■復帰値

0:成功
登録処理が正常に終了しました。
3:処理継続不可能な使用者エラー
同じメンテナンス版数が二重に登録されました。登録処理を中止します。

オプションの指定に誤りがあります。登録処理ができません。

4:プログラム・エラー
システムにエラーが発生しました。登録処理ができません。

■参照

DRMS編集ファイル
資源属性情報格納ファイル
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

【Windows版】

【UNIX版】

■使用例1

共通メンテナンス版数、メンテナンス版数の世代を“RMS001”、クライアント適用予定日時を“unfix”と指定します。

drmsadd -a rms -e RMS001 -y unfix

■使用例2

個別メンテナンス版数名を“Contents”、メンテナンス版数の世代を“RMS00000”と指定します。

drmsadd -a rms -v Contents -e RMS00000

■実行結果/出力形式

【Windows版】

詳細情報の出力形式を以下に示します。

[01011] 'RMSLEVEL.E001'を登録しました.データ量(456,789)

備考1.
バージョン・レベルを空白で登録していた場合は“* ”の形式で出力されます。
備考2.
メンテナンス版数に登録した該当資源グループが、旧バージョンのDRMSで登録された資源グループ、またはほかのサーバから転送されてきた資源グループの場合は、(12)は“* ”の形式で出力され(13)から(16)の情報は出力されません。
備考3.
(13)ファイルの最終更新日時は、“コントロールパネル”の“各国対応”の“日付の形式”、“時刻の形式”で設定されている形態に準拠して出力されます。
備考4.
(15)ファイルのサイズの単位はバイトで出力されます。このサイズは資源配付で圧縮される前のデータ量で、ディレクトリの場合は0になります。
備考5.
(14)ファイルの属性の意味は以下のとおりです。

D: ディレクトリ R: 書き込み禁止ファイル

H: 隠しファイル S: システムファイル

A: バックアップ対象ファイル

【UNIX版】

詳細情報の出力形式を以下に示します。

備考1.
バージョン・レベルを空白で登録していた場合は“*”の形式で出力します。
備考2.
メンテナンス版数に登録した該当資源グループが、旧バージョンのDRMSで登録された資源グループ、またはほかのサーバから転送されてきた資源グループの場合は、(10)は“* ”の形式で出力され(11)から(16)の情報は出力されません。
備考3.
(15)ファイルのサイズの単位はバイトで出力します。このサイズは資源配付で圧縮される前のデータ量で、ディレクトリの場合は0になります。

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