Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
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第3章 システムのチューニング> 3.1 サーバ機能運用時に必要なシステム資源

3.1.6 MessageQueueDirectorのシステム資源の設定

 MessageQueueDirectorを用いたシステムの運用時には、MQDのシステム数およびMQDの上位サービスの種類などによりシステム資源を拡張する必要があります。ここでは、システム資源(システムパラメタ、ファイルディスクリプタ数)について説明します

■システムパラメタ

 MessageQueueDirectorが使用するシステムパラメタのチューニングについて説明します。
 システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“システムパラメタについて”を参照してください。

 なお、資源制御によるIPC資源のパラメタの設定は、Solaris 10の場合のみ可能です。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax (注1)

設定値

[Solaris 9の場合]
MessageBufferMaxSize × 1,000,000 以上

project.max-shm-memory

加算値

MessageBufferMaxSize × 1,000,000 × 100 × MQDシステム数

shmmni

project.max-shm-ids

設定値

[Solaris 10の場合]
100 × MQDシステム数

加算値

[Solaris 9の場合]
100 × MQDシステム数

注1)
Solaris 10でshmmaxを設定する場合、Solarisのドキュメントおよび“システムパラメタについて”を参照して値を決定してください。

メッセージキュー

パラメタ

資源制御

種類

必要数

msgmax (注1)

設定値

2,048 以上

msgmnb

process.max-msg-qbytes

設定値

44 × 1,024 × 4 × 1.3 (注2)

msgmni

project.max-msg-ids

加算値

3 × MQDのシステム数

msgtql

process.max-msg-messages

設定値

[Solaris 10の場合]
[MQDのアプリケーションインタフェースを使用する場合]
MQDシステム数 × (6 + (1,024 × 4 × 1.3)) 以上 (注2)

[Solaris 10の場合]
[MQDのアプリケーションインタフェースを使用しない場合]
MQDシステム数 × (6 + (n × 4 × 1.3)) 以上 (注2)(注3)

加算値

[Solaris 9の場合]
[MQDのアプリケーションインタフェースを使用する場合]
MQDシステム数 × (6 + (1,024 × 4 × 1.3)) (注2)

[Solaris 9の場合]
[MQDのアプリケーションインタフェースを使用しない場合]
MQDシステム数 × (6 + (n × 4 × 1.3)) (注2)(注3)

注1)
Solaris 9でのみ有効です。
注2)
1.3は余裕値です。
注3)
MQDの拡張機能を使用する場合、nには以下の式に従った値をいれてください。また、nには3以上の数値をいれてください。

拡張機能

nの値

イベントチャネル連携サービス(非同期メッセージ基盤にMQDを使用する場合)

3 + 送信キュー数 + 受信キュー数 を加算

イベントチャネル連携サービス(非同期メッセージ基盤にMQDを使用しない場合)

3 を加算

ACM連携サービス

3 を加算

同報配信サービス

同報配信グループ数 + 1 を加算

SMTP連携サービス

3 + 送信キュー数 × 2 + 受信キュー数 + 100 を加算

■ファイルディスクリプタ数

 MessageQueueDirectorでSMTP連携サービスを使用する場合には、MQDを起動するshellに対してulimitコマンドで設定するパラメタを変更する必要があります。

パラメタ

内容

descriptors

20 + (送信キュー数定義数 × 2)


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