Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第10章 EJBサービスの機能> 10.2 Entity Beanの実行環境

10.2.1 Entity Beanの形態

 Entity BeanにはBMP(Bean-managed persistence)とCMP (Container-managed persistence)の2種類が存在します。また、EJB QLというクエリ言語を使用して、データベースの操作ができます。
 それぞれの特徴を以下に示します。

■BMP(Bean-managed persistence)

 EJBアプリケーション内に適切なデータベース操作文を発行する処理を記述することにより、EJBアプリケーション自身がデータの永続化を行います。
 状況に応じたきめ細かいデータベース管理ができます。

■CMP(Container-managed persistence)

◆CMP1.1

 コンテナがデータの永続化を行います。このため、EJBアプリケーション自身にデータベース操作文を記述することなく、データベースにアクセスできます。
 EJBアプリケーションにデータベース操作文を記述する必要がないため、ポータビリティ性の高いアプリケーションが容易に開発できます。

◆CMP2.0

 CMP2.0ではCMP1.1の機能に加え、Entity Beanが別のEntity Beanとの関係を保持する機能を備えたことにより、CMP1.1と比べてはるかに複雑化したデータをEntity Beanに関連づけることができます。また、CMP2.0を使用することでデータベースのテーブル間のマッピングや、データベースへのSQLクエリおよびEJB QLなどに対する可搬性が向上します。


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