Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド |
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第1部 J2EE共通編 | > 第4章 JNDI | > 4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定 |
本章ではMicrosoft(R) JDBCドライバを使用してSQL Serverに接続する場合の環境設定について説明しています。
SQL Serverを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。
また、File System Service Providerを使用する場合は、上記に加え、以下の作業を行ってください。デフォルトではFile System Service Providerを使用しないデータソースが定義されます。V8.0互換モードのIJServerまたは8.0以前に作成されたIJServerからデータソースを使用する場合は、File System Service Providerを使用する必要があります。
SQL Server(TM) 2005の場合
Microsoft(R) SQL Server(TM) 2005には同梱されていません。Microsoft Corporationのホームページより、SQL Server(TM) 2005 JDBC Driver 1.1以降をダウンロードしてください。
SQL Server(TM) 2000の場合
Microsoft(R) SQL Server(TM) 2000には同梱されていません。Microsoft Corporationのホームページより、SQL Server(TM) 2000 Driver for JDBCのService Pack 2以降をダウンロードしてください。
インストールについては、Microsoft Corporationのホームページに記載されているインストール方法を参照してください。
Microsoft(R) SQL Server(TM) 2005 Express EditionまたはMicrosoft(R) SQL Server(TM) 2005 Developer Editionを使用する場合、デフォルトではリモート接続できません。
Microsoft(R) SQL Server(TM)のマニュアルを参照して、リモート接続が可能となるよう設定してください。
設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。
SQL Server(TM) 2005の場合
Microsoft(R) JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。
設定項目
パス名
クラスパス
Microsoft(R) SQL Server(TM) 2005 JDBC Driverインストールディレクトリ
\<version>\<location>\sqljdbc.jar (注1)
注1) <version>: Microsoft(R) SQL Server(TM) 2005 JDBC Driver 1.1の場合、“sqljdbc_1.1”
<location>: 日本語版の場合は“jpn”、英語版の場合は“enu”
SQL Server(TM) 2000の場合
Microsoft(R) JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。
設定項目
パス名 (注1)
クラスパス
JDBCドライバインストールディレクトリ\lib\msbase.jar
JDBCドライバインストールディレクトリ\lib\mssqlserver.jar
JDBCドライバインストールディレクトリ\lib\msutil.jar
注1) SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。
IJServerでWebアプリケーション、またはEJBアプリケーションを運用する場合は、以下のように設定してください。
Interstage管理コンソールを使用する場合の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用する場合の詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
設定項目 |
設定方法 |
---|---|
クラスパス |
以下にクラスパスを設定してください。
以下のいずれかを使用して設定してください。
設定方法の詳細はInterstage管理コンソールのヘルプまたは“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。 クラスローダの分離をしないIJServerの場合、システム環境変数に設定しても有効となります。IJServerで使用するクラスパスの設定方法の詳細は“IJServerで使用するクラスの設定について”を参照してください。 Webアプリケーションのディレクトリ構成である“WEB-INF/lib”に、クラスパスに設定するJDBCドライバを格納しないでください。格納した場合、以下の機能が使用できない場合があります。
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クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に、設定例を記載します。
【Windows(R)上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例】
[コントロールパネル]−[システム]−[詳細]の環境変数ボタンをクリックしてください。
Windows(R) 2000の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。
【コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例】
Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
Microsoft SQL Server 2005 JDBC Driverでは、JDKが提供するjava.util.loggingパッケージのロギング機能を利用してデバッグが可能です。JDBCドライバのログを出力したい場合は、JDBCドライバのドキュメントを参照してください。デフォルトの標準出力、標準エラー出力はコンテナログに出力されます。
Interstageのユーザスナップ情報の出力でも、JDKが提供するjava.util.loggingパッケージのロギング機能を利用しています。そのため、ユーザスナップ情報を出力すると、デフォルトではJDBCドライバのログも出力されます。JDBCドライバのログを抑止したい場合は、以下の定義を行ってください。
定義ファイル格納ディレクトリ
C:\Interstage\EJB\etc
/opt/FJSVejb/etc定義ファイル名
FJlogging.properties
追加定義
com.microsoft.sqlserver.jdbc.level = OFF
File System Service Providerを使用する場合には上記に加えて以下の設定が必要です。
上記のJDBCドライバの設定に追加して以下の設定が必要です。File System Service Providerは、Interstageから提供され、以下のクラスパスに設定済みですので、IJServerの場合本作業は不要です。
設定項目 |
設定値 |
---|---|
クラスパス |
|
最新のjarファイルを使用したい場合は、Sun Microsystems社のホームページからFile System Service Providerをダウンロードして、環境変数クラスパスを設定してください。
また、クライアント環境の場合は、Interstageから提供されているjar(上記の表)、または、ダウンロードしたjarのクラスパスを設定してください。
File System Service Providerに、データソースを登録します。Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドを使用して、Interstageにデータソースを登録する場合には、Interstageへのデータソース登録と同時に、File System Service Providerにデータソースを登録するように指定できます。
この場合、本作業は必要ありません。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプ、または“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。
File System Service Providerにデータソースを登録する場合には、以下に格納されているサンプルソースを参考にしてデータソース登録アプリケーションを作成し、データソースを登録してください。
サンプルソースはOracle用になっているため、Microsoft(R) JDBCドライバ用に修正して使用してください。データソース登録アプリケーションの詳細については、Microsoft(R) JDBCドライバのマニュアルを参照してください。
C:\Interstage\J2EE\sample\datasource\FJDSJNDILOCAL.java
File System Service Providerにデータソースを登録した場合、PROVIDER_URLで指定した場所に“.bindings”というファイルが、作成されます。
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