Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第1部 J2EE共通編> 第3章 J2EEアプリケーションの運用> 3.10 アプリケーションのデバッグ> 3.10.1 スナップを利用したデバッグ

3.10.1.2 EJBアプリケーションのメソッド情報

 EJBアプリケーションのメソッド情報は、EJBアプリケーション内の全メソッドの呼出し時、復帰時、および例外発生時に出力されます。

■出力形式

以下に、出力形式を出力レベルごとに示します。

◆レベル1

◆レベル2

■出力内容

 下表に出力される項目と内容について示します。

出力項目

内容

出力レベル

1

2

日付

メソッド呼出しの開始/終了の日付を“日/月/年”の形式で示します。

時間

メソッド呼出しの開始/終了の時間を“時:分:秒.ミリ秒”の形式で出力します。

Call
Return
Throw

  • Call :メソッド呼出し時の情報であることを示します。
  • Return:メソッド復帰時の情報であることを示します。
  • Throw :メソッド例外時の情報であることを示します。

Bean名

メソッドを呼び出したEJBアプリケーション名を示します。

メソッド名

メソッド名を示します。

例外クラス名

メソッド呼出しで例外が発生した場合の例外クラス名を示します。
また、発生した例外に詳細文字列が含まれている場合は、その詳細文字列も出力されます。

パラメタ情報
(Param)

メソッド呼出し時のパラメタ情報(パラメタの型、値)を以下のどちらかの形式で示します。

  • (型)パラメタ
  • (型)<Object>

パラメタがない場合は、項目名のみが出力されます。
配列クラス、java.utilパッケージのHashtableなどは格納されているすべての値を出力します。
また、publicフィールドを持つユーザオブジェクト(注)をパラメタとして使用している場合は、“<Object>”を付加し、ObjectField項目の出力を行います。

×

復帰値情報
(ReturnValue)

メソッドの復帰値情報(復帰値の型、値)を以下のどちらかの形式で示します。

  • (型)復帰値
  • (型)<Object>

voidの場合は、項目名だけが出力されます。
配列クラス、java.utilパッケージのHashtableなどは格納されているすべての値を出力します。
また、publicフィールドを持つユーザオブジェクト(注)を復帰値として使用している場合は、“<Object>”を付加し、ObjectField項目の出力を行います。

×

フィールド情報
(ObjectField)

オブジェクトのpublicなフィールド情報を以下のどちらかの形式で示します。

  • (型)フィールド名 = フィールド値
  • (型)フィールド名 = <Object>

プリミティブ型とString型の場合は型、変数名、値を出力します。
その他の場合は型、変数名、“<Object>”を出力します。

×

トランザクション状態
(TranStatus)

以下の情報を出力します。

  • [出力項目がCallの場合]
    メソッド呼出し前のトランザクション状態
  • [出力項目がReturnまたはThrowの場合]
    メソッド終了後のトランザクション状態

当項目はトランザクションの使用に関係なく出力されます。

×

    ○:設定した出力レベルで出力される項目
    ×:出力されない項目
    注:Stringを除く

■出力例

 以下に、出力例を出力レベルごとに示します。

◆レベル1

◆レベル2


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2008 FUJITSU LIMITED