Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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付録E データベースの二重化処理の異常での詳細なリカバリ手順> E.3 RERUNログ反映処理異常からのリカバリ方法

E.3.6 両ノードで連携して行うリカバリ

データベースの二重化処理で異常が発生した場合の両ノードで連携してリカバリを行う手順を説明します。

なお、両ノードで連携してリカバリを行う場合、正系ノードの利用者運用を停止する必要があります。しかし、正系の利用者業務をすぐに停止できない場合は、ログ破棄を利用することで、正系の利用者業務を停止可能になるまで待ってから、夜間や運休日にリカバリを行うことが可能です。下記の手順ではログ破棄を利用する手順を説明しています。

■操作の手順

■データベースサーバ1の操作

  1. dxsvstopコマンドを実行してDBミラーリングサービスを停止します。

    $ dxsvstop
  2. 異常原因に応じて、データベースの全件複写のリカバリを実施します。

  3. dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c

■データベースサーバ2の操作

  1. データベースの二重化処理での異常をメッセージにより認識します。

  2. dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを保守停止します。

    $ dxsvstop -m
  3. rdbbcdcuコマンドを実行して、主系RLPを特定します。以下の方法でrdbbcdcuコマンドを実行し、出力されるRLPnameを確認します。
    その後、主系RLPのRLP動作環境ファイルのREF_LOG_PURGEパラメタを編集して、ログ破棄の指定を行います。

    $ rdbbcdcu -V
    LogGroup             : system
    RLCbuffNum           : 128
    RLCbuffSize          : 2k
    RLCnum               : 10
    RLCsize              : 10240k
    RLPid  RLPname  Kind       OnMode   OnStat            RLPstat        InhCause   ConStat        DisConCause
        1  rlp001   duplicate  reflect  suspend           normal         -          disconnection  -
  4. dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。DBミラーリングサービスが開始すると、DBミラーリングシステムがログ破棄を行ってデータベースの二重化処理を開始します。

    $ dxsvstart -r
  5. 正系ノードでのdxsvstopコマンド実行による副系ノードのDBミラーリングサービスの停止を、以下のメッセージにより確認します。

    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12103 : DB mirroring service is stopped in normal state.
  6. 異常原因に応じて、データベースの全件複写のリカバリを実施します。

  7. 上記3.と同じ方法で主系RLPを特定します。その後、主系RLPのRLP動作環境ファイルのREF_LOG_PURGEパラメタを編集し、ログ破棄の指定を解除します。

  8. dxsvstartコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。DBミラーリングサービスが開始すると、DBミラーリングシステムがデータベースの二重化処理を開始します。

    $ dxsvstart -r

■アプリケーションサーバの操作

  1. DBミラーリングサービスを停止する前に、利用者業務を停止します。

  2. 利用者業務を再開します。

ログ破棄を利用した状態でのDBミラーリングサービス中は、異常が発生した資源に対するノード間のデータベースの等価性が保証されていない状態です。この状態でノード切替えが発生した場合には、ノード切替え前の正系ノードからデータベースデータをリカバリする必要があります。


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