Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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第5章 異常時の運用> 5.8 正系ノードでのDBミラーリングシステムの異常> 5.8.5 データベースの二重化処理の異常

5.8.5.1 RLCファイルの交替不可

RERUNログを蓄積するRLCの容量が枯渇した場合には、利用者業務の継続は可能ですが、RLCファイルの交替が不可能となり、RLCファイルにRERUNログを蓄積できなくなります。

RLCファイルの交替が不可能になった場合(RLC容量不足)、DBミラーリングシステムは自動的にRLPを閉塞し、RERUNログの取得を停止します。これにより、正系の利用者業務は継続可能となります。なお、RLPが閉塞した場合、データベースの二重化処理が継続できないため、副系ノードへの切替えが不可能となります。その場合には、DBミラーリングシステムを緊急停止してから、利用者業務が停止可能な時間帯にDCUの再構築を行う必要があります。

■操作の手順

■データベースサーバ1の操作

  1. 空きRLCファイル個数減少の警告メッセージを確認します。

    rdb: WARNING: qdg20157w:退避の完了していないRLCが、RLC_NOEMP_WARNで定義した値を超えました RLC個数='RLC個数' RLP名='RLP名'
  2. RLC容量不足のメッセージを確認します。

    rdb: ERROR: qdg20080u:RLCの容量不足を検出しました RLP名='RLP名'
  3. RLP閉塞を通知するメッセージを確認します。

    rdb: ERROR: qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='RLP名'
  4. dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを緊急停止します。

    $ dxsvstop -term
  5. DCUの再構築を行います。

■データベースサーバ2の操作

  1. dxsvstopコマンドを実行して、DBミラーリングサービスを緊急停止します。

    $ dxsvstop -term
  2. DCUの再構築を行います。

■アプリケーションサーバの操作

  1. DCUの再構築を行う前に、利用者業務を停止します。

DCUの再構築については“DCUの再構築”を参照してください。

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