Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド |
目次
索引
![]() ![]() |
第5章 異常時の運用 |
DBミラーリングシステムによるデータベースの二重化処理や監視ができなくなった場合に、DCUの再構築によりDBミラーリングシステムをリカバリする方法について示します。
DCUの再構築は、利用者業務を停止した状態で、両方のデータベースサーバにおいて、DCUを構成するRLPの再作成とモニタデーモン環境の削除を行います。
以下にDCUの再構築の概要を示します。
以下にDCUを再構築する操作の手順を説明します。
DBミラーリングサービスの緊急停止を行います。
$ dxsvstop -term |
モニタデーモンの停止を行います。
$ dxstop |
DCUを構成するRLP名の取得を行います。以降の手順においてRLP単位の操作を行う場合には、rdbbcdcuコマンドの表示結果で得られた主系および従系のRLP名を利用してください。
$ rdbbcdcu -V -b |
セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、DCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを削除します。
$ dxdelmnobj.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 $ dxdelmnobj.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 |
データベースサーバを停止します。
モニタデーモンの削除を行います。DBミラーリング動作環境ファイルのDX_MANAGE_PATHパラメタに指定したディレクトリのファイルをすべて削除します。
DCUを構成するすべてのRLPを削除します。
$ rdbbcrlp -E -p 主系RLPのRLP名 $ rdbbcrlp -E -p 従系RLPのRLP名 |
セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、従系RLPのRERUNログ抽出ファイルおよびRERUNログ引継ぎファイルを削除します。
$ dxdelrlpenv.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 |
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxreccancel.shを利用して、主系RLPに対して等価性コピーを停止します。
$ dxreccancel.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -x |
DCUを構成するRLPのRLP定義ファイルを修正します。なお、本作業は必要な場合にのみ実施してください。
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstartsync.shを利用して、主系RLPに対して等価性コピーを開始します。
$ dxrecstartsync.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -m s -x |
セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを実行して、主系RLPのRLMおよびRLCを作成します。
$ dxcrtrlp.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 -m origin |
セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを実行して、従系RLPのRLMおよびRLCの整合を実施します。
$ dxcrtrlp.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 -m duplicate |
モニタデーモンの起動を行います。
$ dxstart |
データベースサーバを起動します。
セットアップスクリプトdxmakemndb.shを実行して、DCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを作成および初期化します。
$ dxmakemndb.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 $ dxmakemndb.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 |
従系RLPのRERUNログ引継ぎファイルを作成します。
$ rdbbccntf -I -p 従系RLPのRLP名 |
再作成したRLPが属するロググループ配下のDSIと順序について、ノード間のデータベース資源の関連付けを行います。
再作成したRLPが属するロググループ配下のすべてのDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドを利用した全件複写を行います。
監視プロセスを起動します。
BC管理DBをメモリ常駐します。
DBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -c |
DBミラーリングサービスの緊急停止を行います。
$ dxsvstop -term |
モニタデーモンの停止を行います。
$ dxstop |
DCUを構成するRLP名の取得を行います。以降の手順においてRLP単位の操作を行う場合には、rdbbcdcuコマンドの表示結果で得られた主系および従系のRLP名を利用してください。
$ rdbbcdcu -V -b |
セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、DCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを削除します。
$ dxdelmnobj.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 $ dxdelmnobj.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 |
データベースサーバを停止します。
モニタデーモンの削除を行います。DBミラーリング動作環境ファイルのDX_MANAGE_PATHパラメタに指定したディレクトリのファイルをすべて削除します。
DCUを構成するすべてのRLPを削除します。
$ rdbbcrlp -E -p 主系RLPのRLP名 $ rdbbcrlp -E -p 従系RLPのRLP名 |
セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、主系RLPの複写先RLPのRERUNログ抽出ファイルおよびRERUNログ引継ぎファイルを削除します。
$ dxdelrlpenv.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 |
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxreccancel.shを利用して、従系RLPに対して等価性コピーを停止します。
$ dxreccancel.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -x |
DCUを構成するRLPのRLP定義ファイルを修正します。なお、本作業は必要な場合にのみ実施してください。
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstartsync.shを利用して、従系RLPに対して等価性コピーを開始します。
$ dxrecstartsync.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -m s -x |
セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを実行して、主系RLPのRLMおよびRLCの整合を実施します。
$ dxcrtrlp.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 -m duplicate |
セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを実行して、従系RLPのRLMおよびRLCを作成します。
$ dxcrtrlp.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 -m origin |
モニタデーモンの起動を行います。
$ dxstart |
データベースサーバを起動します。
セットアップスクリプトdxmakemndb.shを実行して、DCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを作成および初期化します。
$ dxmakemndb.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 $ dxmakemndb.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 |
主系RLPのRERUNログ引継ぎファイルを作成します。
$ rdbbccntf -I -p 主系RLPのRLP名 |
再作成したRLPが属するロググループ配下のDSIと順序について、ノード間のデータベース資源の関連付けを行います。
再作成したRLPが属するロググループ配下のすべてのDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドを利用した全件複写を行います。
監視プロセスを起動します。
BC管理DBをメモリ常駐します。
DBミラーリングサービスを開始します。
$ dxsvstart -r |
DCUの再構築が必要となった異常原因については、DBミラーリングシステムの環境を作成する前にリカバリ作業を行って、原因を取り除いてください。
DCUの再構築を行う前に、必ずアプリケーションサーバでの利用者業務の停止とConnection Managerのアプリケーションサーバの停止を行ってください。
DCUの再構築は必ず正系ノードと副系ノードの両方で行ってください。
上記の操作手順は、RLMとRLCの配置先ローデバイスが再作成前のRLPと同一の場合を示しています。RLPの作成前および整合前に必要に応じて変更してください。
上記の操作手順に含まれるRLP定義ファイルの編集については、以下の場合において実施してください。
RLCファイルのサイズや数の変更
BC管理DBのサイズ変更
DCUを構成するRLP単位での操作に備えて、rdbbcdcuコマンドにより取得したRLP名を控えてから作業を行ってください。
操作手順で利用するRLP定義ファイルは、セットアップ時に作成したRLP定義ファイルを利用してください。また、本操作手順でRLP定義ファイルを編集する場合も、セットアップ時に作成したRLP定義ファイルを元に修正してください。
操作手順内には、すでに行っている操作も含まれることがあります。その場合には該当する操作を除いて操作を継続してください。
RLP定義ファイルについては“セットアップガイド”の“DBミラーリングシステムの環境設定”を参照してください。
等価性コピーの開始については“セットアップガイド”の “等価性コピーの開始”を参照してください。
RLMおよびRLCの作成については“セットアップガイド”の “RLMおよびRLCの作成”を参照してください。
RLP管理オブジェクトの作成と初期化については“セットアップガイド”の “BC管理DBの作成”を参照してください。
RERUNログ引継ぎファイルの作成については“セットアップガイド”の “RERUNログ引継ぎファイルの作成”を参照してください。
ノード間のデータベース資源の関連付けについては“セットアップガイド”の “ノード間のデータベース資源の関連付け”を参照してください。
全件複写については“全件複写のポイントと注意事項”を参照してください。
データベースサーバの停止については“データベースサーバの停止”を参照してください。
データベースサーバの起動については“データベースサーバの起動”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbunl コマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細については“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください
監視プロセスの起動については“監視プロセスの起動”を参照してください。
BC管理DBのメモリ常駐については“BC管理DBのメモリ常駐”を参照してください。
目次
索引
![]() ![]() |