Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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第5章 異常時の運用> 5.8 正系ノードでのDBミラーリングシステムの異常

5.8.4 モニタ管理ファイルの異常

モニタ管理ファイルがメディア障害などで異常となった場合には、以下のメッセージをコンソールに出力します。

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 31060: I/O error has occurred in the monitor management file('モニタ管理ファイルのパス名'). Search information='調査情報'
SYMFOWARE_SYMDX: WARNING: 21061: I/O error has occurred in the monitor management file('モニタ管理ファイルのパス名'). Search information='調査情報

モニタ管理ファイルが異常になっても利用者業務、DBミラーリングサービスは正常に継続可能ですが、OSのダウン、モニタデーモンのダウンが発生すると正常なリカバリができません。利用者業務の停止が可能となった時点で早急にDCUの再構築を行ってください。

■データベースサーバ1の操作

  1. モニタ管理ファイルの異常を通知するメッセージを確認します。

    SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 31060: I/O error has occurred in the monitor management file(モニタ管理ファイルのパス名). Search information='調査情報'
    SYMFOWARE_SYMDX: WARNING: 21061: I/O error has occurred in the monitor management file('モニタ管理ファイルのパス名'). Search information='調査情報
  2. dxsvstopコマンドを実行してDBミラーリングサービスを通常停止します。

    $ dxsvstop -r
  3.   なお、DBミラーリングサービスの通常停止で1.と同様のモニタ管理ファイルの異常を通知するメッセージが出力されることがありますが、これを無視して以降の操作を継続します。

  4. DCUを再構築します。

■データベースサーバ2の操作

  1. 正系ノードでのdxsvstopコマンド実行による副系ノードのDBミラーリングサービス停止を、以下のメッセージにより確認します。

    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12136: DB mirroring service stopped in normal state by the demand from the other node .
  2. DCUの再構築します。

■アプリケーションサーバの操作

  1. DCUの再構築を行う前に、利用者業務を停止します。

DBミラーリングサービスの停止中は、RLCの交替が行われないため、DBミラーリングサービスがリカバリ停止中に発生するRERUNログを蓄積可能なようにRLCの容量を設計する必要があります。
モニタ管理ファイルの異常が発生した場合、上記のリカバリが完了するまでに正系ノードのデータベースに異常が発生するとノード切替えで利用者業務を継続することができません。また、上記のリカバリが完了するまでにモニタデーモンのダウンが発生した場合は、利用者業務を停止した後に、DCUの再構築が必要となります。このため、モニタ管理ファイルを配置するディスクはメディア障害にならないように二重化などの対策を実施してください。

DCUの再構築については、“DCUの再構築”を参照してください。

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