Interstage Job Workload Server セットアップガイド
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第4章 バッチジョブ定義データベース環境の作成> 4.1 Symfowareシステムのセットアップ

4.1.2 システム用の動作環境ファイルの編集

システム用の動作環境ファイルの編集を行います。

システム用の動作環境ファイルは、以下のようにRDB構成パラメタファイルの“RDBSQLENV”に指定したファイルです。

ここでは、システム用の動作環境ファイルの記述形式、定義する実行パラメタの種類、および意味について説明します。
なお、システム用の動作環境ファイルの編集は、製品版のSymfoware Serverを利用する場合だけ必要です。


詳細は、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

■実行パラメタの種類と意味

システム用の動作環境ファイルには、Symfowareシステム全体に共通する動作環境として、実行パラメタを記述します。
システム用の動作環境ファイルに記述できる実行パラメタを、以下に示します。

分類

実行パラメタ

概 要

記述数

通信

COMMUNICATION_BUFFER

ローカルアクセスの場合に、サーバ側で使用するバッファのサイズ

1

MAX_CONNECT_SYS

1つのSymfoware環境に対しローカルで接続できるコネクションの数の最大値

1

MAX_CONNECT_TCP

1つのSymfoware環境に対しRDB2_TCPで接続できるコネクションの数の最大値

1

排他

R_LOCK

排他の単位を行とする

1

その他

ARC_FULL

アーカイブログ満杯時にエラー復帰するか否か

1

※ 実行パラメタはすべて必須です。

■通信に関する実行パラメタ

COMMUNICATION_BUFFER

【指定形式】

COMMUNICATION_BUFFER = (32)

【実行パラメタの意味】

ローカルアクセスを利用した場合に、1つのアプリケーションがSymfowareと通信するために使用するバッファのサイズを指定します。
このバッファは、共用メモリに獲得されます。単位はキロバイトです。
バッチジョブ定義データベース環境を構築する場合、32を指定します。

MAX_CONNECT_SYS

【指定形式】

MAX_CONNECT_SYS = (接続数)

【実行パラメタの意味】

ローカルから接続できるコネクションの最大数を指定します。
たとえば、このパラメタに64を指定した場合、ローカルから接続しているコネクションが65以上になるとエラーになります。

バッチジョブ定義データベース環境を構築する場合、“システム規模の見積もり”で見積もったシステム規模に応じて、以下の値を指定します。

MAX_CONNECT_TCP

【指定形式】

MAX_CONNECT_TCP = (接続数)

【実行パラメタの意味】

1つのSymfowareシステム環境に対し、RDB2_TCPで接続できるコネクションの最大数を指定します。

たとえば、このパラメタに64を指定した場合、他システムから接続しているコネクションが65以上になるとエラーになります。

バッチジョブ定義データベース環境を構築する場合、“システム規模の見積もり”で見積もったシステム規模に応じて、以下の値を指定します。

■排他に関する実行パラメタ

R_LOCK

【指定形式】

R_LOCK = (YES)

【実行パラメタの意味】

排他の単位を行とするよう指定します。
バッチジョブ定義データベース環境を構築する場合、YESを指定します。

■その他の実行パラメタ

ARC_FULL

【指定形式】

ARC_FULL = (RETURN)

【実行パラメタの意味】

バッチジョブ定義データベース環境を構築する場合、RETURNを指定します。

■システム用の動作環境ファイルの記述例


システム用の動作環境ファイルの例を以下に示します。

COMMUNICATION_BUFFER=32
R_LOCK=YES
ARC_FULL=RETURN
MAX_CONNECT_SYS=128
MAX_CONNECT_TCP=128


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