Interstage Job Workload Server セットアップガイド
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付録C rdbsetupコマンドが作成する資源と格納場所

C.1 rdbsetupコマンドが作成する資源

Symfowareシステムが必要な資源とrdbsetupコマンドが作成する資源の一覧を以下に示します。

作成資源

作成場所

rdbsetupコマンドが作成する資源

RDB構成パラメタファイルの作成


/opt/FSUNrdb2b/etc/RDBシステム名.cfg


/opt/FJSVrdb2b/etc/RDBシステム名.cfg

システム用の動作環境ファイルの作成


/opt/FSUNrdb2b/etc/RDBシステム名.env


/opt/FJSVrdb2b/etc/RDBシステム名.env

デフォルトの共用バッファ定義ファイルの作成


/opt/FSUNrdb2b/etc/RDBシステム名/rdbbuf


/opt/FJSVrdb2b/etc/RDBシステム名/rdbbuf

ログ管理ファイルの作成

セットアップ情報ファイルのTEMPORARY_LOG_PATHに指定したディレクトリに作成します。
ファイル名はrdblogmanageになります。

テンポラリログファイルの作成

セットアップ情報ファイルのTEMPORARY_LOG_PATHに指定したディレクトリに作成します。
ファイル名はrdbtlogfileになります。

RDBディレクトリファイルの作成


ディレクトリ/var/opt/FSUNrdb2b/RDBシステム名/rdbdirに作成します。


ディレクトリ/var/opt/FJSVrdb2b/RDBシステム名/rdbdirに作成します。

ファイル名は、ファイルDIR_FILE1、およびDIR_FILE2となり、作成するファイルのサイズは1メガバイトとなります。
RDBディレクトリファイルの容量が不足した場合、自動的に1メガバイトずつ拡張されます。

RDBディクショナリの作成

セットアップ情報ファイルのDICTIONARY_PATHに指定したディレクトリに作成します。
ファイル名はrdbdictionaryになり、作成するファイルのサイズは100メガバイトになります。
RDBディクショナリのシステム表への初期割付け量は82メガバイトになります。

アーカイブログファイルの作成 (*)

セットアップ情報ファイルのARCHIVE_LOG_PATHに指定したディレクトリに作成します。
ファイル名はrdbalogfile<通番>(通番は01〜99)になります。
2つのアーカイブログファイルを作成する場合、rdbalogfile01、rdbalogfile02を作成します。
アーカイブログファイルのサイズは、セットアップ情報ファイルのARCHIVE_LOG_SIZEに指定した値になります。

退避ディスク

退避用のデータを格納する場合に使用します。
詳細は、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチジョブ定義データベース環境資源の退避”を参照してください。

作業域

Symfowareシステムが使用する作業域です。

○: rdbsetupコマンドが作成する資源
−: rdbsetupコマンドでは作成しない資源
*:バッチ実行基盤では、アーカイブログファイルは使用しないため、アーカイブログファイルの削除を行ってください。
アーカイブログファイルの削除方法は、“アーカイブログファイルの削除”を参照してください。

■テンポラリログファイルの作成

rdbsetupコマンドの“-sオプション”と、rdbsetupコマンドが作成するテンポラリログファイルの各要素の値の関係は、以下のとおりです。

-sオプション種別

リカバリログ量
[MB](*1)

BIログ域サイズ
[MB]

AIログ域サイズ
[MB]

トランザクションエントリ数

全体サイズ
[MB]

small

8

64

64

64

129

moderate

16

128

128

128

257

large

32

256

256

512

513

super

32

512

512

1000

1025

*1:リカバリログ量は、SymfowareがダウンしたときにSymfowareが再起動時に実施するリカバリ処理で使用するAIログ域中のAIログの量を示しています。

■RDB構成パラメタファイルの作成

rdbsetupコマンドが作成するRDB構成パラメタファイルの内容を、以下に示します。

RDBLOG = 128,128
RDBASYNCIO = YES
RDBASYNCIONUMR = 0
RDBASYNCIONUMW = 1
RDBREPORTSIZE = 10485760
RDBEXTMEM = 【システム規模に応じた値】 (*1)
RDBCNTNUM = 【システム規模に応じた値】 (*1)
RDBPRJCODE = 【セットアップ情報ファイルのPROJECT_CODE指定値】 (*2)(*4)
RDBSYSTEMID = 1  (*3)(*4)
RDBCORE = 【セットアップ情報ファイルのCORE_PATH指定値】
RDBREPORT = /var/opt/FSUNrdb2b/RDBシステム名/report
RDBLOGMANAGE =【セットアップ情報ファイルのTEMPORARY_LOG_PATH指定値】
RDBDIRSPACE1 = /var/opt/FSUNrdb2b/RDBシステム名/rdbdir
RDBDIRSPACE2 = /var/opt/FSUNrdb2b/RDBシステム名/rdbdir
RDBSQLENV = /opt/FSUNrdb2b/etc/RDBシステム名.env
RDBSYSBUF = /opt/FSUNrdb2b/etc/RDBシステム名

RDBLOG = 128,128
RDBASYNCIO = YES
RDBASYNCIONUMR = 0
RDBASYNCIONUMW = 1
RDBREPORTSIZE = 10485760
RDBEXTMEM = 【システム規模に応じた値】 (*1)
RDBCNTNUM = 【システム規模に応じた値】 (*1)
RDBPRJCODE = 【セットアップ情報ファイルのPROJECT_CODE指定値】 (*2)(*4)
RDBSYSTEMID = 1  (*3)(*4)
RDBCORE = 【セットアップ情報ファイルのCORE_PATH指定値】
RDBREPORT = /var/opt/FJSVrdb2b/RDBシステム名/report
RDBLOGMANAGE =【セットアップ情報ファイルのTEMPORARY_LOG_PATH指定値】
RDBDIRSPACE1 = /var/opt/FJSVrdb2b/RDBシステム名/rdbdir
RDBDIRSPACE2 = /var/opt/FJSVrdb2b/RDBシステム名/rdbdir
RDBSQLENV = /opt/FJSVrdb2b/etc/RDBシステム名.env
RDBSYSBUF = /opt/FJSVrdb2b/etc/RDBシステム名

*1:RDBEXTMEM、RDBCNTNUMの値は、rdbsetupコマンドの“-sオプション”の指定内容によって、以下になります。

-sオプション種別

RDBEXTMEM

RDBCNTNUM

small

4224

192

moderate

6720

320

large

21696

1088

super

40728

2064

*2:セットアップ情報ファイルにPROJECT_CODEの指定を省略した場合、"0xdb"となります。

*3:rdbsetupコマンドがほかのSymfowareシステムと重複しないRDBSYSTEMIDを採番します。

*4:RDBPRJCODEの値はIPCキーの最上位1バイト、RDBSYSTEMIDの値はIPCキーの上位から2バイト目にあたります。この2バイトの組合せが、IPCキーの上位2バイトになります。

■システム用の動作環境ファイルの作成

rdbsetupコマンドが作成するシステム用の動作環境ファイルの内容を、以下に示します。システム用の動作環境ファイルの詳細は、“システム用の動作環境ファイルの編集”を参照してください。

COMMUNICATION_BUFFER=32
R_LOCK=YES
ARC_FULL=RETURN
MAX_CONNECT_SYS = (【コネクション多重度】) (*)
MAX_CONNECT_TCP = (【コネクション多重度】) (*)

*:コネクション多重度は、rdbsetupコマンドの“-sオプション”の指定内容によって、以下になります。

-sオプション種別

コネクション多重度

small

64

moderate

128

large

512

super

1000

■デフォルトの共用バッファ定義ファイルの作成

rdbsetupコマンドが作成するデフォルトの共用バッファ定義ファイルの内容を、以下に示します。

パラメタ

システム規模と指定値

small

moderate

large

super

BUFFER1K

512

1024

4096

7987

BUFFER2K

256

512

2048

3993

BUFFER4K

512

1024

4096

7987

BUFFER8K

64

128

512

998

BUFFER16K

32

64

256

499

BUFFER32K

192

384

1536

2995


指定例を以下に示します。

BUFFER1K=512
BUFFER2K=256
BUFFER4K=512
BUFFER8K=64
BUFFER16K=32
BUFFER32K=192


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