Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
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第2章 ジョブの設計> 2.1 設計に必要な知識> 2.1.3 ファイル管理

2.1.3.3 ファイルの事前容量チェック機能

ファイル管理機能は、バッチジョブが使用するファイルシステムの論理的な空き容量を管理します。

ジョブステップの開始時に、バッチアプリケーションが使用するファイル容量を確保します。容量が不足した場合は、ジョブステップの開始処理が異常終了します。これにより、アプリケーションの処理中にファイルの容量不足が発生することを防止することができます。

■空き容量のチェック方法

ファイル容量のチェックは、ファイルシステムの管理するディスクの空き容量を元に、バッチジョブ定義内の資源定義に指定されたファイルの使用容量をファイルシステム内のディスク容量に論理的に確保することで、空き容量の管理を行います。
空き容量のチェックは、ジョブステップの開始時に実行され、容量が不足した場合にはジョブステップの開始処理が異常終了します。

■使用容量の有効となる契機範囲

新規に作成するファイルの資源定義で指定された使用容量は、該当するファイルを作成したジョブステップおよびジョブ内でそのファイルを引継いで使用するジョブステップで有効です。ジョブの実行が終了する段階でファイルが削除されなかった場合には、ディスクの空き容量を、そのファイルの実際に確保された容量に更新して管理します。
なお、先行のジョブステップと後続のジョブステップの資源定義で指定した使用容量のうち大きい方が有効になります。


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