Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計 | > 2.1 設計に必要な知識 |
ファイル管理機能の構成を以下に示します。
ファイル管理機能は、ジョブ開始時にバッチジョブ定義に設定されたファイルの排他を獲得します。また、ジョブステップ開始時に該当のジョブステップで使用するファイルを割り当て、アプリケーションにファイルの資源名と、そのパスの対応関係を通知します。アプリケーションは、ファイル管理機能から通知された情報を利用することで、物理パスを指定しないでファイルをアクセスできます。ジョブステップに割り当てたファイルの割当て解除および排他解除は、該当ファイルをジョブ内で最後に使用したジョブステップの終了時に行います。また、最後に使用したジョブステップの指定により、ジョブ終了時まで割り当てを保持することもできます。
ファイル管理機能の各機能の概要を以下に示します。
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- ファイル管理機能は、業務用データベースの資源に関する管理を行いません。
- バッチジョブ定義のジョブステップ定義の資源に設定していないファイルは、ファイル管理機能の対象外であるため、上記で説明したファイル管理機能は動作しません。
- ファイル管理機能では、アプリケーション内で行う、ファイル操作(open、read、write、close)については制御を行いません。
したがって 、ファイルの追加書き/上書きなどもバッチアプリケーションのファイル操作に依存します。- ファイル管理機能は、該当ファイルをInterstage運用グループの権限でアクセスします。そのため、ファイル転送などにより外部から持ち込んだファイルをファイル管理機能で利用する場合、Interstage運用グループにファイルのアクセス権を与える必要があります。アクセス権がなかった場合は、ファイルの削除などで権限エラーとなります。
ファイル管理機能は、以下のファイルシステムタイプをサポートします。
ファイル管理機能は、以下のファイルをサポートします。
ファイル管理機能が割り当てるファイルには、以下の2つがあります。
ファイル管理機能が、ファイル容量を事前チェックするファイルには、以下の2つがあります。
ジョブ内に閉じて使用する一時的なファイルです。ジョブ内で一時的に使用する場合や、ジョブステップ間の情報の引継ぎに使用する場合に、一時ファイルを使用できます。
世代ファイルを一時ファイルとして使用することはできません。
ジョブ間で使用し、ジョブが終了しても削除されないファイルです。ジョブ間の情報を引継ぐ場合や、ジョブ終了後に処理結果を残す場合などに使用します。
ジョブのテストやジョブの異常時のための調査用に情報を残す必要がある場合は、ジョブステップ間の情報の引継ぎにも非一時ファイルを使用することができます。
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