Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
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第2章 ジョブの設計> 2.1 設計に必要な知識

2.1.3 ファイル管理

■ファイル管理機能の構成と概要

ファイル管理機能の構成を以下に示します。

ファイル管理機能は、ジョブ開始時にバッチジョブ定義に設定されたファイルの排他を獲得します。また、ジョブステップ開始時に該当のジョブステップで使用するファイルを割り当て、アプリケーションにファイルの資源名と、そのパスの対応関係を通知します。アプリケーションは、ファイル管理機能から通知された情報を利用することで、物理パスを指定しないでファイルをアクセスできます。ジョブステップに割り当てたファイルの割当て解除および排他解除は、該当ファイルをジョブ内で最後に使用したジョブステップの終了時に行います。また、最後に使用したジョブステップの指定により、ジョブ終了時まで割り当てを保持することもできます。

ファイル管理機能の各機能の概要を以下に示します。

 

■ファイル管理機能がサポートするファイルシステム

ファイル管理機能は、以下のファイルシステムタイプをサポートします。

■ファイル管理機能がサポートするファイルの種類

ファイル管理機能は、以下のファイルをサポートします。

 

■ファイル管理機能が割り当てるファイル

ファイル管理機能が割り当てるファイルには、以下の2つがあります。

 

■ファイル管理機能が容量を事前チェックするファイル

ファイル管理機能が、ファイル容量を事前チェックするファイルには、以下の2つがあります。

 

◆一時ファイル

ジョブ内に閉じて使用する一時的なファイルです。ジョブ内で一時的に使用する場合や、ジョブステップ間の情報の引継ぎに使用する場合に、一時ファイルを使用できます。


世代ファイルを一時ファイルとして使用することはできません。

 

◆非一時ファイル

ジョブ間で使用し、ジョブが終了しても削除されないファイルです。ジョブ間の情報を引継ぐ場合や、ジョブ終了後に処理結果を残す場合などに使用します。


ジョブのテストやジョブの異常時のための調査用に情報を残す必要がある場合は、ジョブステップ間の情報の引継ぎにも非一時ファイルを使用することができます。

下へ2.1.3.1 ファイルの排他機能
下へ2.1.3.2 ファイルの割当て機能
下へ2.1.3.3 ファイルの事前容量チェック機能
下へ2.1.3.4 ファイルの世代管理機能

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