Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計 | > 2.1 設計に必要な知識 | > 2.1.2 バッチジョブ定義 |
バッチジョブ定義では、定義中の特定箇所を置換えパラメタで記述しておき、ジョブ実行時に指定した値に置き換える機能を提供します。
この機能を利用することで、バッチジョブ定義を汎用的に使用できます。
また、置換えパラメタの予約語を使用することで、バッチジョブ定義内の特定箇所を時刻やジョブ名などで置き換えることができます。
最大長 = 入力域の最大長 + 67(*) |
(*):67 = 64(置換えパラメタ1個の最大長) + 3(${}の文字数)
資源定義の[使用容量]、[相対世代番号]、[絶対世代番号]入力域では、置換えパラメタを指定した場合は、置換えパラメタ以外の文字は指定できないため、最大長は67となります。
最大長 = 入力域の最大長 + (67(*) × 置換えパラメタの指定できる最大数) |
(*):67 = 64(置換えパラメタ1個の最大長) + 3(${}の文字数)
定義名 |
入力域 |
指定できる置換えパラメタの最大数 |
指定できる入力域の最大長 |
||
---|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
置換えパラメタなし |
置換えパラメタあり |
||
ジョブ定義 |
環境変数定義 |
環境変数の値 |
1 |
1,024 |
1,091 |
ジョブステップ定義 |
バッチアプリケーション定義 |
環境変数の値 |
1 |
1,024 |
1,091 |
COBOLアプリケーションのパラメタの値(符号なしの外部10進項目の場合) |
1 |
18 |
85 |
||
COBOLアプリケーションのパラメタの値(符号ありの外部10進項目の場合) |
1 |
19(*1) |
86(*1) |
||
COBOLアプリケーションのパラメタの値(英数字の場合) |
1 |
1,024 |
1,091 |
||
ユーティリティのパラメタの値 |
1 |
1,024 |
1091 |
||
資源定義 |
ディレクトリ名 |
10 |
255 |
925 |
|
ファイル名 |
10 |
255 |
925 |
||
相対世代番号 |
1 |
3 |
67 |
||
絶対世代番号 |
1 |
4 |
67 |
||
使用容量 |
1 |
4 |
67 |
||
プロシジャ呼出しステップ定義 |
基本情報 |
置換えパラメタの値 |
1 |
256 |
323 |
プロシジャ定義 |
基本情報 |
置換えパラメタの初期値 |
1 |
256 |
323 |
*1:データ型が外部10進項目(符号あり)の場合は、符号(“-”)を入力できるため、符号(“-”)を含めた長さです。
*2:入力域の最大長については“置換えパラメタ入力域の最大長”を参照してください。
${置換えパラメタ} |
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- 置換えパラメタに指定できない文字を設定した場合は、指定された文字どおりに取り扱い、置換えパラメタとして取り扱いません。
- 置換えパラメタに予約語を指定した場合は、置換えパラメタの値を指定する必要はありません。
- 置換えパラメタの値の入力文字数は、置換えパラメタを設定する入力域の最大長(置換えパラメタなし)に依存します。入力域の最大長については、“置換えができるパラメタの入力域と指定できるパラメタの最大数/最大長”を参照してください。
ジョブの投入時の指定では、プロシジャ定義中の置換えパラメタの指定を直接行うことはできません。プロシジャ内のジョブステップ定義の置換えパラメタは、プロシジャ定義またはプロシジャ呼出しステップ定義から指定します。
プロシジャ呼出しステップ定義の置換えパラメタの値に置換えパラメタを指定することで、プロシジャ内のジョブステップ定義中の置換えパラメタをジョブの投入時のパラメタ指定で置き換えられます。
契機 |
順番 |
置換処理 |
---|---|---|
ジョブ投入時 |
1 |
ジョブの投入時に指定した置換えパラメタを置換する。 |
2 |
ジョブ定義とジョブステップ定義の中で値が指定されていない置換えパラメタは空文字列(“”)に置換する。 |
|
プロシジャ呼出し時 |
3 |
プロシジャ呼出しステップ定義で指定した置換えパラメタを置換する。 |
4 |
プロシジャ定義で指定した置換えパラメタを置換する。 |
|
5 |
プロシジャ内のジョブステップ定義の中で値を指定していない置換えパラメタは空文字列(“”)に置換する。 |
以下に置換えパラメタの指定から置き換えるまでの流れを示します。図中の数字は上記の表の順番に対応しています。
${SYSYEAR} ⇒ 2006 |
${SYSMONTH} ⇒ 200604 |
${SYSWEEK} ⇒ 200618 |
${SYSDATE} ⇒ 20060430 |
${SYSTIME} ⇒ 211356 |
${SYSJOBNAME} ⇒ JOB001 |
${SYSJOBDEF} ⇒ JOBDEF01 |
${SYSSTEPNAME} ⇒ STEP001 |
${SYSJOBNO} ⇒ 00018 |
予約語はシステムが置き換えるので、“置換えパラメタの設定ダイアログ”からは指定できません。指定すると[OK]ボタンを押したときにエラーダイアログが表示されます。
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- 予約語は、大文字と小文字を区別します。
- “SYS”で始まる文字列は、“置換えパラメタの設定ダイアログ”から指定できません。
- 資源定義の [相対世代番号]入力域、[絶対世代番号]入力域および[使用容量]入力域には、予約語は指定できません。
置換えパラメタの値の指定例を以下に示します。(“${”から“}”までの部分が置換え対象となります。)
置換えパラメタの値として指定できる数は以下のとおりです。
置換えパラメタの値は、上記の数を超えて指定できないため、置換えパラメタの使用時は最大数を意識してください。
ジョブスケジューラ製品のSystemwalker Operation Managerより、事前にジョブネットに登録して実行するスケジュールジョブの場合、置換えパラメタを指定できる最大数は32個です。
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