Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド
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第2章 ジョブの設計> 2.1 設計に必要な知識> 2.1.3 ファイル管理> 2.1.3.1 ファイルの排他機能

2.1.3.1.1 ファイルの排他の種類

ファイルを更新するジョブを実行する場合は、そのジョブが終了するまで、ほかのジョブがファイルを参照、および更新できないようにする必要があります。また、複数のジョブがファイルの参照だけする場合には、同時に参照できるようにする必要があります。ファイルの排他機能は、目的に応じてファイルの排他の種類を選択できます。

■排他の種類

ファイルの排他の種類は、以下のとおりです。

ファイルの排他の種類は、バッチジョブ定義で設定します。
設定方法は、“資源定義”を参照してください。

 

■後続ジョブの動作

先行ジョブで使用されているファイルに対して、後続ジョブの動作を以下から選択します。


ジョブの排他獲得状況と排他待ち状況は、btfwexcinfoコマンドで確認できます。btfwexcinfoコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

待ち指定、およびエラー指定を指定したときのジョブの動作を以下に示します。

 

◆待ち指定の場合の後続ジョブの動作

待ち指定の場合の後続ジョブの動作は以下のとおりです。

ジョブの指定と動作

後続ジョブ

排他モード

共用モード

先行ジョブ

排他モード

後続ジョブが排他待ち

後続ジョブが排他待ち

共用モード

後続ジョブが排他待ち

共用で使用

先行ジョブが共用モードでファイルを排他している場合

先行ジョブが排他モードでファイルを排他している場合

 

◆エラー指定の場合の後続ジョブの動作

エラー指定の場合の後続ジョブの動作は、以下のとおりです。

ジョブの指定と動作

後続ジョブ

排他モード

共用モード

先行ジョブ

排他モード

後続ジョブがエラー

後続ジョブがエラー

共用モード

後続ジョブがエラー

共用で使用

先行ジョブが共用モードでファイルを排他している場合

先行ジョブが排他モードでファイルを排他している場合

 


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