Interstage Data Effector ユーザーズガイド
|
目次
索引

|
A.5.1 リターン式の書式
リターン式の定義を以下に示します。
[図:CSV形式の場合]

[図:数値演算式]

[図:XML形式の場合]

[図:数値演算式]


数値演算式における空の扱いについては、“A.3.2 数値演算式における空の扱い”を参照してください。
■項目名
入力ファイルにおける、処理の対象とする項目を項目名で指定します。
■テキスト式
入力ファイルにおける、処理の対象とする要素をテキスト式で指定します。
[図:テキスト式の定義]


- パス式のパス演算子に“//”は指定できません。
- パス式のパス要素に“*”は指定できません。
- パス式については、“A.1.3 パス式”を参照してください。
■rlen関数
項目名またはテキスト式で示される内容の1文字目から、指定した文字数の文字列を返却します。
- 文字数に指定できる値は1以上です。
- テキスト式で示す文字列の長さが、文字数に指定した長さに満たない場合は、テキスト式で示す文字列をそのまま返します。
- プログラム実行中に変化しない数値のことです。
- 整数部、および、小数部は、18桁まで有効です。18桁を超えるとエラーとなります。
- 除算演算子(/)のあとに定数の0は指定できません。
■val関数
項目名またはテキスト式で示される内容から数値のみを抜き出し、その値を返します。
数値を抜き出す規則はソート式におけるval関数と同じです。
■小数部桁数
小数部桁数を指定すると、値を返す際に指定された桁より下の桁を切り捨てた値を返します。
- 小数部桁数の範囲は、-18〜18です。
- 小数部桁数が省略されると、小数点以下最大18桁までの値が有効になります。
- 小数部桁数が負数の場合には、小数点の左桁(整数部)が切り捨てられます。

小数部桁数の指定例については、以下を参照してください。
■sum関数
項目が示す文字列から数値のみを抜き出し、その数値の合計を求めます。
■max関数
項目が示す文字列から数値のみを抜き出し、その数値の最大を求めます。
■min関数
項目が示す文字列から数値のみを抜き出し、その数値の最小を求めます。
■avg関数
項目が示す文字列から数値のみを抜き出し、その数値の平均値を求めます。
■ラベル
出力データにおいて項目名またはタグ名として使用される文字列を指定します。

- 集計結果を抽出機能や連結機能の入力ファイルとして指定する場合には、ラベルを必ず記述してください。記述しない場合には、他機能との連携ができない場合があります。
- 集計式に「sum($val)」と記述し、ラベルが指定されていない場合には、出力される項目名称は「sum(val)」となります。
- 集計式に「sum($val)」と記述し、集計式の結果がオーバーフローとなった場合には、出力ファイルに「"ERR(=sum(数値))"」が出力され、処理を継続します。
- コマンド利用時は、shunanalyzeコマンドは終了ステータスとして「警告」が返却されます。
- C API利用時は、AsisExecuteAnalyze関数はエラーで復帰し、エラーレベル「警告」が設定されます。
- 算術演算を使用した集計式「sum($val)*1000」を記述し、結果がオーバーフローとなった場合には、出力ファイルに「"ERR(=sum(数値)*1000")」が出力されます。
- 「数値」には、オーバーフローした集計結果が出力されますが、集計結果が27桁を超えた場合には、出力ファイルは出力されません。
- 集計式に「sum($val)/min($val)」と記述し、min($val)の結果が0となった場合には、「"ERR(=sum(数値)/min(0))"」と出力され、処理を継続します。
- コマンド利用時は、shunanalyzeコマンドは終了ステータスとして「警告」が返却されます。
- C API利用時は、AsisExecuteAnalyze関数はエラーで復帰し、エラーレベル「警告」が設定されます。
Copyright 2007 FUJITSU LIMITED