2.2.4 インストール

ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入手引書 13.2 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-

目次索引

第2章マネージャーのインストール

> 2.2 Solaris版／Linux版の場合

2.2.4 インストール

AdvancedCopy Managerのマネージャーのインストール方法について説明します。

2.2.4.1 インストール前の確認事項

本ソフトウェアをインストールするためにディスクに十分な空きがあるかを確認してください。本ソフトウェアが使用するディスクサイズについては、「静的ディスク資源」を参照してください。十分な空きがない場合には、ディスクのパーティション構成を設定しなおしてください。

■Solaris版

SystemWalker/StorageMGR、Softek AdvancedCopy ManagerまたはETERNUS SF AdvancedCopy Managerがインストールされていないことを確認します。
# pkginfo -l FJSVswsts <RETURN>
本操作でパッケージが出力された場合は、以下の方法でアンインストールを行ってください。
1. 出力結果にSystemWalker/StorageMGRと表示される場合は、SystemWalker/StorageMGRがインストールされています。同出力結果からM/A、SE/EEの区別およびバージョン確認し、SystemWalker/StorageMGRの該当するインストールガイドを参照してアンインストールを行ってください。
2. 出力結果にSoftek AdvancedCopy Managerと表示される場合は、Softek AdvancedCopy Managerがインストールされています。Softek AdvancedCopy Managerの該当するインストールガイドを参照してアンインストールを行ってください。
3. 出力結果にETERNUS SF AdvancedCopy Managerと表示される場合は、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerがインストールされています。
  
  すでにインストールされている ETERNUS SF AdvancedCopy Managerがマネージャーかエージェントかについては以下のコマンドで確認できます。
  # pkginfo -l FJSVswscm <RETURN>
  本操作でパッケージが出力された場合はマネージャーがインストールされていますので、「マネージャーのアンインストール」の「Solaris版／Linux版の場合」を参照してアンインストールを行ってください。
  
  出力されない場合はエージェントがインストールされていますので、「エージェントのアンインストール」の「Solaris版／Linux版／HP-UX版／AIX版の場合」を参照してアンインストールを行ってください。

■Linux版

Softek AdvancedCopy ManagerまたはETERNUS SF AdvancedCopy Managerがインストールされていないことを確認します。
# rpm -qi FJSVswsts <RETURN>
本操作でパッケージが出力された場合は、以下の方法でアンインストールを行ってください。
1. 出力結果にSoftek AdvancedCopy Managerと表示される場合は、Softek AdvancedCopy Managerがインストールされています。Softek AdvancedCopy Managerの該当するインストールガイドを参照してアンインストールを行ってください。
2. 出力結果にETERNUS SF AdvancedCopy Managerと表示される場合は、ETERNUS SF AdvancedCopy Managerがインストールされています。
  
  すでにインストールされている ETERNUS SF AdvancedCopy Managerがマネージャーかエージェントかについては以下のコマンドで確認できます。
  # rpm -qi FJSVswscm <RETURN>
  本操作でパッケージが出力された場合はマネージャーがインストールされていますので、「マネージャーのアンインストール」の「Solaris版／Linux版の場合」を参照してアンインストールを行ってください。
  
  出力されない場合はエージェントがインストールされていますので、「エージェントのアンインストール」の「Solaris版／Linux版／HP-UX版／AIX版の場合」を参照してアンインストールを行ってください。

■環境設定ファイルの退避方法(Solaris版／Linux版)

本ソフトウェアには複数の環境定義ファイルがあります。再インストールなどで利用する場合は、必要に応じて本ソフトウェアを削除する前に環境設定ファイルを退避してください。

# /opt/FJSVswsts/bin/swstresback Dir-Name <RETURN>

2.2.4.2 インストール手順

以下のSolaris版、Linux版のそれぞれの手順を参照してインストールを行って下さい。

■Solaris版

root(スーパーユーザー)でログインしシステムを停止させます。
# shutdown -y -g0 -i0 <RETURN>

シングルユーザーモードで起動します。

[okプロンプト] boot -s <RETURN>  注)

注) 本コマンドはokプロンプトで入力します。

Type Ctrl-d to proceed with normal startup.
(or give root password for system maintenance): スーパーユーザーのパスワード <RETURN>

ローカルファイルシステムのマウントを行います。
# /usr/sbin/mountall -l <RETURN>
本ソフトウェアの CD-ROM(マネージャープログラム DISC1) をマウントします。
# mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 CD-ROMのマウント先 <RETURN> 注)
注) CD-ROM装置のデバイス名は装置によって異なります。
本ソフトウェア専用のインストールコマンド(swsetup)を実行することにより、「AdvancedCopy Managerの構成プログラム」の「Solaris版の場合」のパッケージをインストールします。
# cd CD-ROMマウントポイント/mgr-sol <RETURN> # ./swsetup <RETURN>

インストール先ディレクトリおよびコード系の初期値が表示されます。以下の情報を変更する場合は“y”、変更しない場合は“n”を入力するか、Returnキーを押して手順8.へ進みます。

パッケージのインストール先ディレクトリ(Program install directory)
初期値として/optが設定されています。
環境設定用ファイルのインストール先ディレクトリ(Fixed configuration directory)
初期値として/etc/optが設定されています。
変更されるファイル(ログファイル、一時ファイルなど)のインストール先ディレクトリ(Modifying configuration directory)
初期値として/var/optが設定されています。

ETERNUS SF AdvancedCopy Managerが使用する内部コード系(Character Code)
初期値としてEUCが設定されています。

このコード系の値は、本ソフトウェアをインストールするサーバおよび本ソフトウェアの管理対象となるすべてのサーバにインストールされている共通のコード系に設定する必要があります。また、システムのコード系と同一のコードを指定してください。

# ./swsetup
swsetup: Installer is preparing for installation...

+-----------------------------------------------------------+
|              ETERNUS SF AdvancedCopy Manager              |
|                           13.2                            |
|           All Right Reserved, Copyright(c)                |
|                           FUJITSU LIMITED 2008            |
+-----------------------------------------------------------+

Welcome to Setup.
This program will install "AdvancedCopy Manager" on your system.


Default installation settings for this setup are as follows:
        Program install directory         : /opt
        Fixed configuration directory     : /etc/opt
        Modifying configuration directory : /var/opt
        Character code                    : EUC

Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q]

6で“y”を指定した場合、インストール先ディレクトリおよびコード系を指定します。

Please specify install directory: (default: /opt) [?,q] /opt

Please specify fixed configuration directory: (default: /etc/opt) [?,q]  /etc/opt

Please specify variable configuration directory: (default: /var/opt) [?,q] /var/opt

Please specify character code: (default: EUC) [EUC,SJIS,?,q] EUC

確認のメッセージに対して、了解する場合には“n”を入力するか、またはReturnキーを押します。再度変更する場合は、“y”を入力します。

Installation settings for this setup are as follows:
        Program install directory         : /opt
        Fixed configuration directory     : /etc/opt
        Modifying configuration directory : /var/opt
        Character Code                    : EUC

Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q]

インストールを実行する最終確認のメッセージに対して、実行する場合には“y”を入力します。実行しない場合には“n”を入力します。
Do you want to continue with the installation of this package? [y,n,?]

インストールが開始されます。表示例を以下に示します。

swsetup: Starting installation of AdvancedCopy Manager...
swsetup: Starting installation of Symfoware...
    ・・・

インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが出力されます。
swsetup: AdvancedCopy Manager was installed successfully.
以下のコマンドを実行した後、eject ボタンを押して本ソフトウェアのCD-ROM媒体を取り出します。
# cd / <RETURN> # umount CD-ROMのマウントポイント <RETURN>

システムをリブートします。

# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>

「Storage管理サーバのカスタマイズ」の「Solaris版／Linux版の場合」を参照して、環境設定を行ってください。
また、本サーバにテープマネージャーを導入する場合は、「テープマネージャーのインストール」および「テープサーバのカスタマイズ」を参照して、ソフトウェアのインストールおよび環境設定を行ってください。

■Linux版

root(スーパーユーザー)でログインします。
本ソフトウェアの CD-ROM(マネージャープログラム DISC1) をマウントします。

以下は、/dev/cdrom(/etc/fstabにcdメディアのデフォルトマウントとして設定されている)にマウントする場合の例です。
# mount /dev/cdrom <RETURN>
本ソフトウェア専用のインストールコマンド(swsetup)を実行することにより、複数のパッケージを一括インストールします。システム環境のバージョンによって、異なります。

【システム環境が v.3の場合】
# cd CD-ROMマウントポイント/mgr-linux/30<RETURN> # ./swsetup <RETURN>
【システム環境が v.4 for x86 または v.4 for EM64Tの場合】
# cd CD-ROMマウントポイント/mgr-linux/40<RETURN> # ./swsetup <RETURN>
【システム環境が v.4 for Itaniumの場合】
# cd CD-ROMマウントポイント/mgr-linux/40-pq<RETURN> # ./swsetup <RETURN>
【システム環境が v.5 for Itaniumの場合】
# cd CD-ROMマウントポイント/mgr-linux/50-pq<RETURN> # ./swsetup <RETURN>

インストール先ディレクトリの初期値が表示されます。以下の情報を変更する場合は“y”、変更しない場合は“n”を入力するか、Returnキーを押して手順6.へ進みます。

パッケージのインストール先ディレクトリ(Program install directory)
初期値として/optが設定されています。
環境設定用ファイルのインストール先ディレクトリ(Fixed configuration directory)
初期値として/etc/optが設定されています。
変更されるファイル(ログファイル、一時ファイルなど)のインストール先ディレクトリ(Modifying configuration directory)
初期値として/var/optが設定されています。

【システム環境が v.4 または v.5 の場合】

ETERNUS SF AdvancedCopy Managerが使用する内部コード系(Character Code)
初期値としてUTF8が設定されています。

このコード系の値は、本ソフトウェアをインストールするサーバおよび本ソフトウェアの管理対象となるすべてのサーバにインストールされている共通のコード系に設定する必要があります。また、システムのコード系と同一のコードを指定してください。

# ./swsetup
swsetup: Installer is preparing for installation...
+-----------------------------------------------------------+
|               ETERNUS SF AdvancedCopy  Manager            |
|                            13.2                           |
|            All Rights Reserved, Copyright(c)              |
|                             FUJITSU LIMITED 2008          |
+-----------------------------------------------------------+

Welcome to Setup.
This program will install "AdvancedCopy Manager" on your system.


Manager setup...

Default installation settings for this setup are as follows:
        Program install directory         : /opt
        Fixed configuration directory     : /etc/opt
        Modifying configuration directory : /var/opt
      【システム環境が v.4 または v.5 の場合】
        Character Code                    : UTF8

Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q]

4で“y”を指定した場合、インストール先ディレクトリを指定します。

【システム環境が v.4 または v.5 の場合】

コード系も指定します。

Please specify install directory: (default: /opt) [?,q] /opt

Please specify fixed configuration directory: (default: /etc/opt) [?,q] /etc/opt

Please specify variable configuration directory: (default: /var/opt) [?,q] /var/opt

【システム環境が v.4 または v.5 の場合】
Please specify character code: (default: UTF8) [UTF8,EUC,?,q] UTF8

確認のメッセージに対して、了解する場合には“n”を入力するか、またはReturnキーを押します。再度変更する場合は、“y”を入力します。

Installation settings for this setup are as follows:
        Program install directory         : /opt
        Fixed configuration directory     : /etc/opt
        Modifying configuration directory : /var/opt
【システム環境が v.4 または v.5 の場合】
        Character Code                    : UTF8

Do you want to change the installation settings? (default: n) [y,n,?,q]

インストールを実行する最終確認のメッセージに対して、実行する場合には“y”を入力します。実行しない場合には“n”を入力します。
Do you want to continue with the installation of this package? [y,n,?]

インストールが開始されます。表示例を以下に示します。

swsetup: Starting installation of AdvancedCopy Manager...
swsetup: Starting installation of package. : FJSVswstf

./cmd/swpkgadd.sh FJSVswstf /opt/swstorage/etc/swinst.res


FJSVswstf RPM installing......
rpm -ivh --nodeps ./pkg/FJSVswstf-13.2-01.i386.rpm
Preparing...                ########################################### [100%]
   1:FJSVswstf              ########################################### [100%]
swsetup: Package is successfully installed. : FJSVswstf
           ・・・

インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが出力されます。
swsetup: AdvancedCopy Manager was installed successfully.
以下のコマンドを実行した後、本ソフトウェアのCD-ROM媒体を取り出します。
# cd / <RETURN> # umount /dev/cdrom <RETURN> # eject cdrom <RETURN>
システムをリブートします。
# shutdown -r now <RETURN>
「Storage管理サーバのカスタマイズ」の「Solaris版／Linux版の場合」を参照して、環境設定を行ってください。
また、Solaris OS サーバにテープマネージャーを導入する場合は、「テープマネージャーのインストール」および「テープサーバのカスタマイズ」を参照して、ソフトウェアのインストールおよび環境設定を行ってください。

目次索引