ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.2 -Linux-
目次 索引 前ページ次ページ

第9章 運用保守> 9.2 トラブル発生時の対処

9.2.3 リポジトリへのアクセス失敗時の対処方法

リポジトリへのアクセスに失敗した場合の原因の調査方法とその対処方法について説明します。
なお、以下の手順を実行し、問題が解決した場合は、それ以降の手順を実施する必要はありません。

本作業は、Storage管理サーバにて行います。

  1. RDBデーモンが停止していないか確認します。

    [確認方法]

    下記コマンドを実行し、RDBデーモン関連プロセスが存在するか確認してください。

    # ps -ef | grep RDBSWSTF | grep -v grep

    [対処方法]

    RDBデーモン関連プロセスが存在しない場合、「RDBデーモン起動と停止」を参照し、RDBデーモンを再起動(停止後、起動)した後、処理を再実行してください。

  2. リポジトリ更新時に必要となる領域が不足していないか確認します。

    [確認方法]

    下記コマンドを実行し、リポジトリ更新時に必要となる領域の使用率を確認してください。

    # /opt/swstorage/bin/stgdbloginf

    [対処方法]

    使用率が100%であった場合、データベースの退避方法に従い、データベース領域の退避を行ってください。その結果、リポジトリ更新時に必要となる領域に空きができます。

    データベースの退避方法実行後、「RMIデーモン起動と停止」を参照し、RMIデーモンを再起動(停止後、起動)してください。

    その後、処理を再実行してください。

  3. データベースの退避方法による処理が実行中か確認します。

    [確認方法]

    下記コマンドを実行し、データベース退避コマンドのプロセスが存在するか確認してください。

    # ps -elf | grep stgdbdmp | grep -v grep

    [対処方法]

    データベース退避コマンドのプロセスが存在する場合、データベース退避コマンドが終了するのを待ってから、処理を再実行してください。

  4. リポジトリの容量が不足していないか確認します。

    [確認方法]

    /var/opt/FJSVswstf/log/RDBSWSTF.logファイル(クラスタ運用時は、/var/opt/FJSVswstf/論理ノード名/log/RDBSWSTF.log)を最終行から順に参照し、「rdb : ERROR : qdgXXXXXX〜」と記述されたメッセージを検索してメッセージ中に“JYP5019E”または“JYP5045E”が存在するか確認してください。

    [対処方法]

    存在する場合、「リポジトリの容量不足時の対処方法」を参照し、リポジトリ容量の拡張を行ってください。

    その後、処理を再実行してください。

  5. データベース領域に入出力障害等の障害が発生していないか確認します。

    [確認方法]

    /var/opt/FJSVswstf/log/RDBSWSTF.logファイル(クラスタ運用時は、/var/opt/FJSVswstf/論理ノード名/log/RDBSWSTF.log)を最終行から順に参照し、「rdb : ERROR : qdgXXXXXX〜」と記述されたメッセージ(同時刻に出力されているメッセージも確認してください)を検索して「qdgXXXXXX」を取得し、表9.1に存在するか確認してください。

    [対処方法]

    存在する場合、表9.1のqdgメッセージに対応した障害内容より、確認対象に問題がないか調査してください。問題があった場合には、問題を解決するための作業・設定を行い、その後、データベースの復旧方法を使用してデータベース領域の復旧を行ってください。

    データベース復旧コマンドが正常終了した後、データベースの退避方法を使用して最新の退避データを取得してください。

    その後、「AdvancedCopy Managerデーモンの起動と停止」を参照し、AdvancedCopy Managerのデーモンを再起動(停止後、起動)してください。

    処理を再実行してください。

    データベース復旧コマンドのオプション-mに0を指定して実行した場合は、コマンドが正常終了した後に、以下の作業を実施してください。
    • バックアップ運用を行っているすべてのStorageサーバ上で資源整合コマンド(「資源整合コマンド(swstsrsemtch)」を参照)にオプション-xを付けて実行してください。

    • レプリケーション運用を行っているすべてのStorageサーバ上で資源整合コマンド(「資源整合コマンド(swstsrsemtch)」を参照)にオプション-rを付けて実行してください。

データベース領域に入出力障害等の障害が発生した場合、原因分析に必要となるファイルが、DBファイル用ディレクトリ/SWSTFDB/core以下に生成されることがあります。復旧作業が正常に完了した場合は、このディレクトリ以下のファイルを削除してください。
  1. /var/opt/FJSVswstf/log下のファイルを採取し、富士通技術員(SE)に連絡してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2000-2008