ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド 13.2 - Solaris (TM) Operating System / Linux / Microsoft(R) Windows(R) - |
目次
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本章では、ETERNUS SF Storage Cruiser のマネージャのインストールとセットアップについて説明します。
本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。
項番 |
動作サーバ |
動作サーバ機種/要件 |
---|---|---|
1 |
運用管理サーバ |
Sparc/SUNサーバ全機種 |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。
項番 |
製品名 |
備考 |
---|---|---|
1 |
(日本語) Solaris 8 OS |
- |
2 |
(日本語) Solaris 9 OS |
- |
3 |
(日本語) Solaris 10 OS |
zone を利用している場合は、本ソフトウェアを global zone へインストールしてください。 |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。
項番 |
製品名 |
バージョン |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
PRIMECLUSTER Enterprise Edition |
4.1A20 以降 |
管理サーバにてクラスタを構成する場合に左記のいずれかのソフトウェアが必要です。 サポート形態は スタンバイクラス 1:1 運用待機型です。 |
2 |
PRIMECLUSTER HA Server |
4.1A20 以降 |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在することはできません。
項番 |
製品名 |
バージョン |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
Systemwalker Resource Coordinator |
すべて |
- |
2 |
Softek Storage Cruiser |
すべて |
- |
3 |
Server System Manager |
V1.2.2以下 |
- |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のパッチが必要です。
項番 |
製品名 |
パッチ ID |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
(日本語) Solaris 8 OS |
最新パッチ |
- |
2 |
(日本語) Solaris 9 OS |
最新パッチ |
- |
3 |
(日本語) Solaris 10 OS |
最新パッチ |
- |
新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
/etc |
1 |
- |
2 |
/var |
2 |
- |
3 |
/opt |
300 |
- |
4 |
/usr |
1 |
- |
必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。
各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
/etc |
5 + 1(*A) + 1.2(*B) |
*A : 環境定義ファイル ※最大 100 製品として計算 |
2 |
/var |
1055 + (*E) + 30(*C) + 20(*D) |
*C : ログ ※データベースの所用量はサーバ台数 1000 台、デバイス各 2 台として計算(12KB * 登録したサーバの件数 + 4KB * 登録したデバイス数) |
マネージャでは、管理対象のサーバノード、スイッチ、ストレージ装置の数に応じて、以下の容量を必要とします。
容量(MB) = 1 + [管理装置数] * 4
また、性能管理を実施する場合は、性能情報を採取するファイバチャネルスイッチ、対象となるETERNUS/GR シリーズの種類、論理ユニット数、DE数、および、性能情報を確保する日数に応じて以下の容量を必要とします。
確保日数のデフォルト値は 7 日です。確保 LU(論理ユニット)数は、性能管理が ETERNUS/GR シリーズに対して性能を確保する実 LU 数です。性能管理は ETERNUS/GR シリーズに対して 64LUN 単位で確保しますので、LUN15 から 200 まで確保指示があった場合、実 LU 数は 0 から 255 までの 256 個の情報を確保します。
装置 |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
---|---|
ETERNUS8000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (18000 + (90 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024 |
ETERNUS6000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (9.85 + (0.06 + 13.43 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数[※] + 1956.45 / 性能監視間隔(秒)) ※ETERNUS6000ディスクアレイ装置の場合、性能監視対象となっているLU(論理ユニット)を構成するボリュームの総数で計算します。 |
ETERNUS4000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (5000 + (30 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024 |
ETERNUS3000 ディスクアレイ(モデル80,100除く) |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.61 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 253.13 / 性能監視間隔(秒) + 1.29) |
ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル80 ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル100 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.62 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + (38.73 / 性能監視間隔(秒)) + 1.29) |
ETERNUS2000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (140 + (0.7 + 0.2 * 搭載 DE 数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (60 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) / 1024 |
ETERNUS GR740 ETERNUS GR820 ETERNUS GR840 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.61 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 341.95 / 性能監視間隔(秒) + 1.67) |
ETERNUS GR720 ETERNUS GR730 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.62 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 138.43 / 性能監視間隔(秒) + 0.65) |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=16以下) PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード(4Gbps) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=16以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1.6 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=32以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=32以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 3.2 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=128以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=128以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 13 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=256以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=256以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 26 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=384以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=384以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 39 |
ETERNUS SN200 MDS series ファイバチャネルスイッチ |
(確保日数+1) * 0.1 * 装置がサポートする最大スロット数(※) * 128 * (30 / 性能監視間隔(秒)) ※MDS9120の場合は、最大スロット数は1で計算します。 |
たとえば、ETERNUS3000 モデル200 で 512LU 分の性能情報を 30 秒間隔で 7 日間確保する場合、8 * (30 / 30) * 375 * 512 / 1024 = 1500MB 必要です。
本ソフトウェアの動作に最低限必要なメモリ容量を示します。
項番 |
メモリ所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|
1 |
200 |
- |
本ソフトウェアが使用するスワップ容量を示します。
項番 |
スワップ容量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|
1 |
300 |
- |
「4.1.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェアがすでにインストールされている場合は、アンインストール後、ETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバをインストールしてください。
本製品をインストールした後、以下の点に注意してください。
本製品は、同一サーバ上で以下の製品と混在して使用することができますが、これらの製品をアンインストールすると、SNMPトラップデーモンが停止する場合があります。
Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ
Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ
Systemwalker Network Assist
Systemwalker Network Topology Manager
混在環境から上記の製品をアンインストールした場合は、以下を実施してください。
psコマンドによりnwsnmp-trapdが動作しているか確認します。
# /bin/ps -ef | grep nwsnmp-trapd <RETURN> |
nwsnmp-trapdが動作していない場合は、システムを再起動するか、または、以下を実行してください。
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop <RETURN> # /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd start <RETURN> |
マネージャをインストールする手順を以下に示します。
マネージャのインストールには、ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャクライアントプログラムの CD-ROM を使用します。
ローカルファイルシステムの確認 (シングルユーザモードの場合)
本製品は、マルチユーザでインストールしてください。
シングルユーザモードでインストールを行う場合は、インストールの前にローカルファイルシステムのマウントが行われていることを確認してください。行われていない場合は、ローカルファイルシステムのマウントを行います。
例を以下に示します。
<例>
# /usr/sbin/mountall -l <RETURN> |
mount コマンドの詳細については、OS のマニュアルを参照してください。
ソフトウェアのインストール確認
前提基本ソフトウェアがインストールされていること、排他ソフトウェアがインストールされていないこと、および本ソフトウェアがインストールされていないことを確認します。
ETERNUS SF Storage Cruiser の CD-ROM をセットして、以下のコマンドを実行します。
# cd CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris <RETURN> |
上記操作で、メッセージが出力された場合、それぞれの対処を実施してください。
前提基本ソフトウェアがインストールされていない場合
インストールしてください。
排他ソフトウェアがインストールされている場合
排他対象になっているソフトウェアのインストールガイドに従って、ソフトウェアをアンインストールしてください。
すでに ETERNUS SF Storage Cruiserのパッケージがインストールされている場合
「9.1 [Solaris OS版]マネージャのアンインストール」を参照してマネージャを停止したあと、表示されたパッケージをアンインストールしてください。
FJSVswstt は、他の製品との共通パッケージです。ETERNUS SF Storage Cruiserでは、インストール済のパッケージを使用しますので、アンインストールしないでください。
PRIMECLUSTER Enterprise Edition に同梱の SMAWdtcp パッケージがインストールされている場合は、本製品のインストール前に、必ず SMAWdtcp パッケージを削除してください。削除方法は「インストールガイド PRIMECLUSTER(TM) Enterprise Edition 4.1A30 for Solaris(TM) Operating Environment」を参照してください。
本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。
本ソフトウェア専用のインストールコマンド (scinstall.sh) を実行することにより、複数のパッケージを一括インストールします。scinstall.sh コマンドは、pkgadd(1M) コマンドを呼び出し、構成プログラムのパッケージをインストールします。
root(スーパユーザ)でログインします。
# su <RETURN> |
「4.1.3.1 インストール前準備」を実行したあと、本ソフトウェア専用のインストールコマンド (scinstall.sh) が格納されているディレクトリ (CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris) に移動します。
# cd CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris <RETURN> |
scinstall.sh コマンドを実行します。
# ./scinstall.sh <RETURN> ETERNUS SF Storage Cruiser 13.2
|
このままインストールを実行する場合は "y"、中断する場合は "y" 以外を入力します。
Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q] |
"y" を入力すると、インストールが開始されます。
表示例を以下に示します。
<例>
INFO : Starting Installation of ETERNUS SF Storage Cruiser ... |
インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
INFO : "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager was installed successfully. |
インストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。
ERROR : Required パッケージ名 is not installed. |
インストールが失敗した場合は、以下のコマンドでインストール状況を確認してください。
# ./scinstall.sh -check <RETURN> |
パッケージの同じバージョンがインストールされている場合は、上記コマンドでインストールされていることが確認できたパッケージをすべて scuninstall.sh コマンドで削除し、手順 3. の scinstall.sh コマンドの実行からやり直してください。
scuninstall.sh は、"CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris" に格納されています。
# cd CD-ROM マウントポイント/manager/Solaris <RETURN> |
それでもインストールが失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡してください。
インストール後のセットアップ
運用管理サーバがクラスタシステムではない場合
「4.1.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施します。
運用管理サーバがクラスタシステムの場合
「A.4 マネージャ業務のセットアップ」を参照し、クラスタ環境でのセットアップを実施します。
マネージャをセットアップする手順を以下に示します。
運用管理サーバがクラスタシステムの場合、本手順の実施については「A.4 マネージャ業務のセットアップ」を参照してください。
マネージャの動作には、クライアントや、エージェントと通信を行うために、以下のポート番号が必要になります。
以下の内容を /etc/services ファイルに記述して、ポート番号の使用を宣言してください。
ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。その場合は、同じポート番号を設定しているETERNUS SF Storage Cruiserの他のサーバについても、同様に設定を変更してください。
/etc/services に記述がない場合は、以下のポート番号で起動します。
[/etc/services ファイルの設定内容]
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 sscruisera 4917/tcp nfport 23456/tcp ssvscme 7420/tcp ssvscme 7420/udp |
サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。
サービス名 |
ポート番号/プロトコル名 |
接続元 |
接続先 |
---|---|---|---|
sscruisera |
4917/tcp |
マネージャ |
エージェント |
nfport |
23456/tcp |
マネージャ |
クライアント |
ssvscme |
7420/tcp |
マネージャ |
仮想化スイッチ |
マネージャは上記以外に、エージェントを含む管理対象装置からの SNMP Trap を受信するためにポート番号 162/udp を使用します。
サービス名 (ssvscme) の記述は、仮想ストレージ管理を利用するときだけ必要です。
OS の管理者 (root) でログインして、以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup <RETURN> |
管理者用ログインアカウントの作成
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。
CLI 暗号化用鍵について
CLI暗号化用鍵を入力します (4 文字以上 56 文字以内)。日本語、英数字、記号、すべての全角、および半角文字列を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ETERNUS SF Storage Cruiser内部でのみ利用するため、記憶する必要がありません。
ユーザ名について
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのユーザ名を入力します (1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア ("_")、ピリオド (".")、およびハイフン ("-") を使用できます。
パスワードについて
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します (1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。
パスワード確認について
運用管理サーバ管理者パスワード確認のため、パスワードを再度入力します。
Input a new CLI crypt key [length:4-56]: 任意のキー Are you sure? [y,n,q?] y Input a new user name [length:1-16]: ユーザ名 Input a new password [length:1-16]: パスワード Retype a new password [length:1-16]: パスワード再入力 Are you sure? [y,n,q?] y |
ログインアカウントの作成が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
FJSVrcx:INFO:27801:rcxcert:The command was successfully completed. |
失敗すると、以下のメッセージが表示されます。
ERROR : Database update failed. FJSVrcx:ERROR:67808:rcxcert:The command was not completed successfully. |
管理者用ログインアカウントの作成が失敗する場合、以下の状況を確認してください。
本ソフトウェアのインストール先のファイルシステムに空き容量があるか
「4.1.1.2.5 静的ディスク容量」を参照し、空き容量を確認してください。問題を解決した上、scsetupコマンドを再度実行してください。
ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャが正しくインストールされているか
正しくインストールされていない場合、「9.1 [Solaris OS版]マネージャのアンインストール」を参考し、本ソフトウェアをアンインストールしたあと、再度インストールしてください。
それでもログインアカウント作成が失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡してください。
ETERNUS SF Storage Cruiserでは、日本語を使用しますので、システムの言語に "ja" を設定してください。システムのデフォルトの言語を設定する場合は、下記のファイルを編集します。
# /etc/default/init |
このファイルに下記の内容を設定します。
LANG=ja |
ファイルを編集した後、システムを再起動します。
システムのデフォルトの言語を変更せずに、一時的に変更する場合は、下記の様に設定します。
/bin/sh を使用している場合:
# LANG=ja <RETURN>
# export LANG <RETURN> |
/bin/csh を使用している場合:
# setenv LANG ja <RETURN> |
詳細は、OS のマニュアルを参照してください。
設定完了後にシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiserが自動的に起動します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <RETURN> |
Softek Storage Cruiserの運用管理サーバ または 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバを導入している場合、現行の設定情報を退避して、本バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバに引き継ぐことができます。
「付録D Softek Storage Cruiserからの移行手順」を参照してください。
ここでは、旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserからの移行について説明します。
移行作業の前に、「第3章 制限事項と注意事項」の内容を確認してください。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のバックアップを行います。
「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.2.1 Solarisマネージャのバックアップ」に沿って、バックアップを作成します。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをアンインストールします。
旧バージョンレベルの「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「9.1 [Solaris版]マネージャのアンインストール」に沿って、マネージャをアンインストールします。
ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをインストールします。
「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「4.1 [Solaris OS版]マネージャ」に沿って、マネージャのインストールとセットアップを行います。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のリストアを行います。
手順1で作成したバックアップを、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.3.1 Solarisマネージャのリストア」に沿って、リストアします。
性能管理の構成情報の更新を行います。
<ETERNUS SF Storage Cruiser13.0から移行する場合>
以下の条件を満たす装置について性能管理機能を使用している場合は、マネージャ起動後、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に沿って、当該装置について構成情報の更新を行ってください。
装置 |
ファームウェア版数 |
---|---|
ETERNUS3000 (M80,M100) |
V20L85以降、もしくは、V30L15以降 |
ETERNUS4000 (M80,M100) |
V30L15以降 |
ETERNUS8000、ETERNUS4000 (M80,M100除く) |
V10L50以降 |
旧バージョンレベルから移行した場合、性能管理ウィンドウのツリー上で表示するツールチップは、「RAID1+0」のRAIDレベルを「RAID0+1」と表示します。
「RAID0+1」は名称の違いのみであり、「RAID1+0」と同様のRAID構成を指します。
性能管理の構成情報の更新を行なうことにより「RAID1+0」を表示します。
構成情報の更新の方法は、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に記載しています。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定のバックアップを行います。
「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.2.2 Solarisマネージャのバックアップ(クラスタ環境)」に沿って、バックアップを作成します。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをアンインストールします。
旧バージョンレベルの「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「付録A 運用管理サーバの高可用化」に沿って、マネージャをアンインストールします。
ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをインストールします。
「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「付録A 運用管理サーバの高可用化」に沿って、マネージャのインストールとセットアップを行います。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定のリストアを行います。
手順1で作成したバックアップを、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.3.2 Solarisマネージャのリストア(クラスタ環境)」に沿って、リストアします。
性能管理の構成情報の更新を行います。
<ETERNUS SF Storage Cruiser13.0から移行する場合>
以下の条件を満たす装置について性能管理機能を使用している場合は、マネージャ起動後、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に沿って、当該装置について構成情報の更新を行ってください。
装置 |
ファームウェア版数 |
---|---|
ETERNUS3000 (M80,M100) |
V20L85以降、もしくは、V30L15以降 |
ETERNUS4000 (M80,M100) |
V30L15以降 |
ETERNUS8000、ETERNUS4000 (M80,M100除く) |
V10L50以降 |
旧バージョンレベルから移行した場合、性能管理ウィンドウのツリー上で表示するツールチップは、「RAID1+0」のRAIDレベルを「RAID0+1」と表示します。
「RAID0+1」は名称の違いのみであり、「RAID1+0」と同様のRAID構成を指します。
性能管理の構成情報の更新を行なうことにより「RAID1+0」を表示します。
構成情報の更新の方法は、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に記載しています。
本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。
項番 |
動作サーバ |
動作サーバ機種/要件 |
---|---|---|
1 |
運用管理サーバ |
装置搭載メモリは512MB以上、且つ |
2 |
PRIMEQUEST |
|
3 |
PRIMERGY |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。
項番 |
製品名 |
備考 |
---|---|---|
1 |
Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) |
修正カーネルが必要です。 修正カーネルを入手し、修正カーネルアップデート CD を作成してください。この他、ドライバキット、アップデートキットなどの必須ソフトウェアがある場合、それらも準備してください。必須ソフトウェアは、各サーバ用の取扱説明書、または Linux のインストールガイドを参照してください。 また、仮想マシン機能を利用している場合は、本ソフトウェアはホストOSにインストールしてください。ゲストOSへインストールした場合、正しく動作しません。 |
2 |
Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel Itanium) |
動作サーバはPRIMEQUESTのみです。 また、仮想マシン機能を利用している場合は、本ソフトウェアはホストOSにインストールしてください。ゲストOSへインストールした場合、正しく動作しません。 |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアが必要です。
項番 |
製品名 |
バージョン |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
PRIMECLUSTER Enterprise Edition |
4.2A30 以降 |
管理サーバにてクラスタを構成する場合に左記のいずれかのソフトウェアが必要です。 サポート形態は スタンバイクラス 1:1 運用待機型です。 |
2 |
PRIMECLUSTER HA Server |
4.2A30 以降 |
排他ソフトウェアはありません。
本ソフトウェアを使用する場合、以下のパッチが必要です。
項番 |
製品名 |
パッチ ID |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) |
なし |
- |
2 |
Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel Itanium) |
なし |
- |
新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
/etc |
1 |
- |
2 |
/var |
2 |
- |
3 |
/opt |
300 |
- |
4 |
/usr |
1 |
- |
必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。
各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
/etc |
5 + 1(*A) + 1.2(*B) |
*A : 環境定義ファイル ※最大 100 製品として計算 |
2 |
/var |
1055 + (*E) + 30(*C) + 20(*D) |
*C : ログ ※データベースの所用量はサーバ台数 1000 台、デバイス各 2 台として計算(12KB * 登録したサーバの件数 + 4KB * 登録したデバイス数) |
マネージャ用リポジトリ
マネージャでは、管理対象のサーバノード、スイッチ、ストレージ装置の数に応じて、以下の容量を必要とします。
容量(MB) = 1 + [管理装置数] * 4
また、性能管理を実施する場合は、性能情報を採取するファイバチャネルスイッチ、対象となるETERNUS/GR シリーズの種類、論理ユニット数、DE数、および、性能情報を確保する日数に応じて以下の容量を必要とします。
確保日数のデフォルト値は 7 日です。確保 LU(論理ユニット)数は、性能管理が ETERNUS/GR シリーズに対して性能を確保する実 LU 数です。性能管理は ETERNUS/GR シリーズに対して 64LUN 単位で確保しますので、LUN15 から 200 まで確保指示があった場合、実 LU 数は 0 から 255 までの 256 個の情報を確保します。
装置 |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
---|---|
ETERNUS8000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (18000 + (90 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024 |
ETERNUS6000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (9.85 + (0.06 + 13.43 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数[※] + 1956.45 / 性能監視間隔(秒)) ※ETERNUS6000ディスクアレイ装置の場合、性能監視対象となっているLU(論理ユニット)を構成するボリュームの総数で計算します。 |
ETERNUS4000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (5000 + (30 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024 |
ETERNUS3000 ディスクアレイ(モデル80,100除く) |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.61 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 253.13 / 性能監視間隔(秒) + 1.29) |
ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル80 ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル100 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.62 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + (38.73 / 性能監視間隔(秒)) + 1.29) |
ETERNUS2000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (140 + (0.7 + 0.2 * 搭載 DE 数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (60 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) / 1024 |
ETERNUS GR740 ETERNUS GR820 ETERNUS GR840 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.61 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 341.95 / 性能監視間隔(秒) + 1.67) |
ETERNUS GR720 ETERNUS GR730 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.62 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 138.43 / 性能監視間隔(秒) + 0.65) |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=16以下) PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード(4Gbps) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=16以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1.6 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=32以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=32以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 3.2 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=128以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=128以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 13 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=256以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=256以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 26 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=384以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=384以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 39 |
ETERNUS SN200 MDS series ファイバチャネルスイッチ |
(確保日数+1) * 0.1 * 装置がサポートする最大スロット数(※) * 128 * (30 / 性能監視間隔(秒)) ※MDS9120の場合は、最大スロット数は1で計算します。 |
たとえば、ETERNUS3000 モデル200 で 512LU 分の性能情報を 30 秒間隔で 7 日間確保する場合、8 * (30 / 30) * 375 * 512 / 1024 = 1500MB 必要です。
本ソフトウェアの動作に最低限必要なメモリ容量を示します。
項番 |
メモリ所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|
1 |
200 |
- |
本ソフトウェアが使用するスワップ容量を示します。
項番 |
スワップ容量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|
1 |
300 |
- |
マネージャを運用するサーバでは、Linux 標準の SNMP トラップデーモンを使用できません。
また、この SNMP トラップデーモンを利用するアプリケーションも使用できません。
"PRIMERGY サーバ管理ソフトウェア ServerView for Linux" をインストールしている場合には、AlarmService の利用に注意してください。
AlarmService を利用しない場合には、以下の手順で、AlarmService をアンインストールしてください。
AlarmService を利用する場合には、ServerView トラップ転送プログラム (trpsrvd) が必要です。
詳細については、「■ServerView トラップ転送プログラム (trpsrvd) について」を参照してください。
以下の手順で、AlarmService をアンインストールしてください。
ServerView のアラーム設定の再定義
ServerView Linux のエージェント側でアラーム設定を行っている場合、ServerView コンソールで、それぞれのサーバで定義していた設定を、再度、定義してください。
アラーム設定の定義方法の詳細については、「ServerView ユーザーズガイド」を参照してください。
ServerView Linux の SNMP トラップ送信先の追加、および変更
ServerView のアラーム設定を利用している場合は、SNMP トラップ送信先を ServerView コンソールに設定してください。
ServerView Linux の SNMP トラップ通知先の追加、および変更方法の詳細については、「ServerView ユーザーズガイド」を参照してください。
AlarmService のアンインストール
Linux サーバ上の ServerView の "AlarmService" をアンインストールします。
ServerView が動作している Linux サーバ上で以下のコマンドを実行してください。
# rpm -e AlarmService <RETURN> |
AlarmService 以外に、Linux 標準の SNMP トラップデーモンを利用しているアプリケーションはアンインストールするか、または動作しないように設定を変更してください。
Linux 標準の SNMP トラップデーモンが自動起動するように設定されている場合は、自動起動しないように設定を変更してください。
以下の手順で、SNMP トラップデーモンの自動起動を抑止してください。
スーパーユーザでログインし、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/setup <RETURN> |
(setup コマンドは Red Hat 専用のコマンドです)
メニュー画面が表示されます。
"System service" を選択し、Enter キーを押下します。
サービス画面が表示されます。
"snmptrapd" の項目に付いている "*" を外します。
"*" を外すには、項目にカーソルを合わせ、Space キーを押下します。
Tab キーで "OK" にカーソルを合わせ、Enter キーを押下します。
Tab キーで "停止" にカーソルを合わせ、Enter キーを押下します。
setup が終了します。
マネージャをインストールしたサーバにおいて、ServerView の AlarmService を使用する場合には、SNMP Trap を転送する ServerView トラップ転送プログラム (trpsrvd) が必要です。
ServerView トラップ転送プログラム (trpsrvd) は、UDP ポート 162 番で受信した SNMP Trap を複数の他 UDP ポート番号に転送することを目的としたプログラムです。
ServerView トラップ転送プログラム (trpsrvd) の入手については、当社技術員にお問い合わせください。
本製品をインストールした後、以下の点に注意してください。
本製品は、同一サーバ上で以下の製品と混在して使用することができますが、これらの製品をアンインストールすると、SNMPトラップデーモンが停止する場合があります。
Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ
Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ
混在環境から上記の製品をアンインストールした場合は、以下を実施してください。
psコマンドによりnwsnmp-trapdが動作しているか確認します。
# /bin/ps -ef | grep nwsnmp-trapd <RETURN> |
nwsnmp-trapdが動作していない場合は、システムを再起動するか、または、以下を実行してください。
PRIMEQUEST環境の場合:
# /etc/init.d/sw-trapd restart <RETURN> |
PRIMEQUEST環境以外の場合:
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop <RETURN> # /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd start <RETURN> |
マネージャをインストールする手順を以下に示します。
マネージャのインストールには、ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャクライアントプログラムの CD-ROM を使用します。
ローカルファイルシステムの確認 (シングルユーザモードの場合)
本製品は、マルチユーザでインストールしてください。
シングルユーザモードでインストールを行う場合は、インストールの前にローカルファイルシステムのマウントが行われていることを確認してください。行われていない場合は、ローカルファイルシステムのマウントを行います。
例を以下に示します。
<例>
# /usr/sbin/mountall -l <RETURN> |
mount コマンドの詳細については、OS のマニュアルを参照してください。
ソフトウェアのインストール確認
前提基本ソフトウェアがインストールされていること、および本ソフトウェアがインストールされていないことを確認します。
ETERNUS SF Storage Cruiser の CD-ROM をセットして、以下のコマンドを実行します。
# cd CD-ROM マウントポイント/manager/RHEL <RETURN> |
上記操作で、メッセージが出力された場合、それぞれの対処を実施してください。
前提基本ソフトウェアがインストールされていない場合
インストールしてください。
すでに ETERNUS SF Storage Cruiserのパッケージがインストールされている場合
「9.2 [Linux版]マネージャのアンインストール」を参照してマネージャを停止したあと、表示されたパッケージをアンインストールしてください。
FJSVswstt は、他の製品との共通パッケージです。ETERNUS SF Storage Cruiserでは、インストール済のパッケージを使用しますので、アンインストールしないでください。
PRIMECLUSTER Enterprise Edition に同梱の SMAWdtcp パッケージがインストールされている場合は、本製品のインストール前に、必ず SMAWdtcp パッケージを削除してください。削除方法は「インストールガイド PRIMECLUSTER(TM) Enterprise Edition 4.2A30 for Linux(TM) Environment」を参照してください。
本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。
本ソフトウェア専用のインストールコマンド (scinstall.sh) を実行することにより、複数のパッケージを一括インストールします。scinstall.sh コマンドは、rpm(8) コマンドを呼び出し、構成プログラムのパッケージをインストールします。
root(スーパユーザ)でログインします。
# su <RETURN> |
「4.2.3.1 インストール前準備」を実行したあと、本ソフトウェア専用のインストールコマンド (scinstall.sh) が格納されているディレクトリ (CD-ROM マウントポイント/manager/RHEL) に移動します。
# cd CD-ROM マウントポイント/manager/RHEL <RETURN> |
scinstall.sh コマンドを実行します。
# /bin/sh ./scinstall.sh <RETURN> ETERNUS SF Storage Cruiser 13.2
|
このままインストールを実行する場合は "y"、中断する場合は "y" 以外を入力します。
Do you want to continue the installation of this package? [y, n, ?, q] |
"y" を入力すると、インストールが開始されます。
表示例を以下に示します。
<例>
INFO : Starting Installation of ETERNUS SF Storage Cruiser ... |
インストールが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
INFO : "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager was installed successfully. |
インストールが失敗すると、以下のメッセージが表示されます。
ERROR : Required パッケージ名 is not installed. |
インストールが失敗した場合は、以下のコマンドでインストール状況を確認してください。
# /bin/sh ./scinstall.sh -check <RETURN> |
パッケージの同じバージョンがインストールされている場合は、上記コマンドでインストールされていることが確認できたパッケージをすべて scuninstall.sh コマンドで削除し、手順 3. の scinstall.sh コマンドの実行からやり直してください。
scuninstall.sh は、"CD-ROM マウントポイント/manager/RHEL" に格納されています。
# cd CD-ROM マウントポイント/manager/RHEL <RETURN> |
それでもインストールが失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡してください。
インストール後のセットアップ
運用管理サーバがクラスタシステムではない場合
「4.2.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施します。
運用管理サーバがクラスタシステムの場合
「A.4 マネージャ業務のセットアップ」を参照し、クラスタ環境でのセットアップを実施します。
マネージャをセットアップする手順を以下に示します。
運用管理サーバがクラスタシステムの場合、本手順の実施については「A.4 マネージャ業務のセットアップ」を参照してください。
マネージャの動作には、クライアントや、エージェントと通信を行うために、以下のポート番号が必要になります。
以下の内容を /etc/services ファイルに記述して、ポート番号の使用を宣言してください。
ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。その場合は、同じポート番号を設定しているETERNUS SF Storage Cruiserの他のサーバについても、同様に設定を変更してください。
/etc/services に記述がない場合は、以下のポート番号で起動します。
[/etc/services ファイルの設定内容]
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 sscruisera 4917/tcp nfport 23456/tcp ssvscme 7420/tcp ssvscme 7420/udp |
サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。
サービス名 |
ポート番号/プロトコル名 |
接続元 |
接続先 |
---|---|---|---|
sscruisera |
4917/tcp |
マネージャ |
エージェント |
nfport |
23456/tcp |
マネージャ |
クライアント |
ssvscme |
7420/tcp |
マネージャ |
仮想化スイッチ |
マネージャは上記以外に、エージェントを含む管理対象装置からの SNMP Trap を受信するためにポート番号 162/udp を使用します。
サービス名 (ssvscme) の記述は、仮想ストレージ管理を利用するときだけ必要です。
OS の管理者 (root) でログインして、以下のコマンドを実行してください。
# /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup <RETURN> |
管理者用ログインアカウントの作成
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。
CLI 暗号化用鍵について
CLI暗号化用鍵を入力します (4 文字以上 56 文字以内)。日本語、英数字、記号、すべての全角、および半角文字列を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ETERNUS SF Storage Cruiser内部でのみ利用するため、記憶する必要がありません。
ユーザ名について
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのユーザ名を入力します (1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア ("_")、ピリオド (".")、およびハイフン ("-") を使用できます。
パスワードについて
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します (1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。
パスワード確認について
運用管理サーバ管理者パスワード確認のため、パスワードを再度入力します。
Input a new CLI crypt key [length:4-56]: 任意のキー Are you sure? [y,n,q?] y Input a new user name [length:1-16]: ユーザ名 Input a new password [length:1-16]: パスワード Retype a new password [length:1-16]: パスワード再入力 Are you sure? [y,n,q?] y |
ログインアカウントの作成が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
FJSVrcx:INFO:27801:rcxcert:The command was successfully completed. |
失敗すると、以下のメッセージが表示されます。
ERROR : Database update failed. FJSVrcx:ERROR:67808:rcxcert:The command was not completed successfully. |
管理者用ログインアカウントの作成が失敗する場合、以下の状況を確認してください。
本ソフトウェアのインストール先のファイルシステムに空き容量があるか
「4.2.1.2.5 静的ディスク容量」を参照し、空き容量を確認してください。問題を解決した上、scsetupコマンドを再度実行してください。
ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャが正しくインストールされているか
正しくインストールされていない場合、「9.2 [Linux版]マネージャのアンインストール」を参考し、本ソフトウェアをアンインストールしたあと、再度インストールしてください。
それでもログインアカウント作成が失敗する場合は、表示されたメッセージを控え、当社技術員に連絡してください。
ETERNUS SF Storage Cruiserでは日本語を使用しますので、システムの言語に "日本語" を設定してください。
X Window System (グラフィカル環境) での確認方法について、以下に説明します。
メインメニューから [システム設定 (System Settings)]-[言語 (Language)] を選択
選択言語の確認
言語の選択 (Language Selection) 画面が表示されるので、そこで選択されている言語が、現在システムに設定されている言語です。言語を変更する場合は、使用したい言語を選択します。
設定完了後にシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiserが自動的に起動します。
# /sbin/shutdown -r now <RETURN> |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のハードウェアが必要です。
項番 |
動作サーバ |
動作サーバ機種/要件 |
---|---|---|
1 |
運用管理サーバ |
装置搭載メモリは512 M バイト以上、且つ 推奨CPU性能はPentium(R)III 1.2GHz 以上 |
本ソフトウェアを使用する場合、以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です。
項番 |
製品名 |
備考 |
---|---|---|
1 |
Windows Server 2003 R2, Standard Edition |
サービスパックなし、SP2 に対応。 |
2 |
Windows Server 2003 R2, Enterprise Edition |
サービスパックなし、SP2 に対応。 |
3 |
Windows Server 2003, Standard Edition |
サービスパックなし、SP1、SP2 に対応。 |
4 |
Windows Server 2003, Enterprise Edition |
サービスパックなし、SP1、SP2 に対応。 |
5 |
Windows 2000 Server (SP1 以降) |
- |
6 |
Windows 2000 Advanced Server (SP1 以降) |
- |
7 |
Windows 2000 Professional (SP1 以降) |
- |
ありません。
本ソフトウェアを使用する場合、以下のソフトウェアと混在できません。
項番 |
製品名 |
バージョン |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
Systemwalker Resource Coordinator |
すべて |
Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition は除く |
2 |
Systemwalker/StorageMGR |
すべて |
- |
3 |
Softek Storage Cruiser |
すべて |
- |
4 |
Softek SANView |
すべて |
- |
新規にインストールするために静的ディスク容量が必要です。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
\$DIR1*注1) |
300 |
- |
2 |
\$DIR2*注2) |
1 |
- |
3 |
\$DIR3*注3) |
2 |
- |
注1."$DIR1"は本ソフトウェアのインストール時に指定するプログラムディレクトリ名です。
WindowsがC:\にインストールされている場合の省略値は以下です。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\opt
注2."$DIR2"は本ソフトウェアのインストール時に指定する環境設定ディレクトリ名です。
WindowsがC:\にインストールされている場合の省略値は以下です。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\etc
注3."$DIR3"は本ソフトウェアのインストール時に指定する作業用ディレクトリ名です。
WindowsがC:\にインストールされている場合の省略値は以下です。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\var
必要な動的ディスク容量は、以下のとおりです。
各ディレクトリには静的ディスク容量に加え、以下のディスク容量が必要です。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|---|
1 |
\$DIR2*注2) |
5 + 1(*A) + 1.2(*B) |
*A : 環境定義ファイル ※最大 100 製品として計算 |
2 |
\$DIR3*注3) |
1055 + (*E) + 30(*C) + 20(*D) |
*C : ログ ※データベースの所用量はサーバ台数 1000 台、デバイス各 2 台として計算(12KB * 登録したサーバの件数 + 4KB * 登録したデバイス数) |
注2."$DIR2"は本ソフトウェアのインストール時に指定する環境設定ディレクトリ名です。
WindowsがC:\にインストールされている場合の省略値は以下です。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\etc
注3."$DIR3"は本ソフトウェアのインストール時に指定する作業用ディレクトリ名です。
WindowsがC:\にインストールされている場合の省略値は以下です。
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\var
マネージャ用リポジトリ
マネージャでは、管理対象のサーバノード、スイッチ、ストレージ装置の数に応じて、以下の容量を必要とします。
容量(MB) = 1 + [管理装置数] * 4
また、性能管理を実施する場合は、性能情報を採取するファイバチャネルスイッチ、対象となるETERNUS/GR シリーズの種類、論理ユニット数、DE数、および、性能情報を確保する日数に応じて以下の容量を必要とします。
確保日数のデフォルト値は 7 日です。確保 LU(論理ユニット)数は、性能管理が ETERNUS/GR シリーズに対して性能を確保する実 LU 数です。性能管理は ETERNUS/GR シリーズに対して 64LUN 単位で確保しますので、LUN15 から 200 まで確保指示があった場合、実 LU 数は 0 から 255 までの 256 個の情報を確保します。
装置 |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
---|---|
ETERNUS8000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (18000 + (90 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024 |
ETERNUS6000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (9.85 + (0.06 + 13.43 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数[※] + 1956.45 / 性能監視間隔(秒)) ※ETERNUS6000ディスクアレイ装置の場合、性能監視対象となっているLU(論理ユニット)を構成するボリュームの総数で計算します。 |
ETERNUS4000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (5000 + (30 + 0.4 * 搭載 DE数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (120 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) /1024 |
ETERNUS3000 ディスクアレイ (モデル80、100を除く) |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.61 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 253.13 / 性能監視間隔(秒) + 1.29) |
ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル80 ETERNUS3000 ディスクアレイ モデル100 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.62 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + (38.73 / 性能監視間隔(秒)) + 1.29) |
ETERNUS2000 ディスクアレイ |
(確保日数+1) * (140 + (0.7 + 0.2 * 搭載 DE 数 + 0.3 * 確保 LU 数) * (86400 / 性能監視間隔(秒)) + (60 * 搭載 DE 数) + (50 * 確保 LU 数) ) / 1024 |
ETERNUS GR740 ETERNUS GR820 ETERNUS GR840 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.61 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 341.95 / 性能監視間隔(秒) + 1.67) |
ETERNUS GR720 ETERNUS GR730 |
(確保日数+1) * ((0.06 + 11.62 / 性能監視間隔(秒)) * 確保 LU 数 + 138.43 / 性能監視間隔(秒) + 0.65) |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=16以下) PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード(4Gbps) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=16以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 1.6 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=32以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=32以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 3.2 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=128以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=128以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 13 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=256以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=256以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 26 |
ETERNUS SN200 series ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=384以下) Brocade ファイバチャネルスイッチ (最大FCポート数=384以下) |
(確保日数+1) * (30 / 性能監視間隔(秒)) * 39 |
ETERNUS SN200 MDS series ファイバチャネルスイッチ |
(確保日数+1) * 0.1 * 装置がサポートする最大スロット数(※) * 128 * (30 / 性能監視間隔(秒)) ※MDS9120の容量を計算する場合は、装置がサポートする最大スロット数は1を当てはめて計算します。 |
たとえば、ETERNUS3000 モデル200 で 512LU 分の性能情報を 30 秒間隔で 7 日間確保する場合、8 * (30 / 30) * 375 * 512 / 1024 = 1500MB 必要です。
本ソフトウェアの動作に最低限必要なメモリ容量を示します。
項番 |
メモリ所要量 (単位 : M バイト) |
備考 |
---|---|---|
1 |
200 |
- |
「4.3.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェアがすでにインストールされている場合は、アンインストール後、ETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバをインストールしてください。
Systemwalker Centric Manager, Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Editionとの混在環境における制限事項
ETERNUS SF Storage Cruiserは、障害管理機能のために、SystemWalker MpWksttrサービスをインストールします。このSystemWalker MpWksttrサービスは、以下の製品にも含まれています。
Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ
Systemwalker Centric Manager 部門管理サーバ
Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition
ETERNUS SF Storage Cruiserとこれらの製品が混在する環境では、いずれかの製品によってインストールされたSystemWalker MpWksttrサービスが共用されます。
ETERNUS SF Storage Cruiserは、既にSystemWalker MpWksttrサービスがインストールされている場合、SystemWalker MpWksttrサービスをインストールしません。
この混在環境において、Systemwalker Centric Manager(※1)や、SystemWalker MpWksttrサービスをインストールした製品(※2)をアンインストールすると、SystemWalker MpWksttrサービスが削除されます(※3)。この場合、残っている製品がSystemWalker MpWksttrサービスを使用できるように、SystemWalker MpWksttrサービスのインストール/セットアップが必要になります。このインストール/セットアップは、残っている製品のうち、いずれか1つの製品のマニュアルを参照して行います。
※1 運用管理サーバと部門管理サーバ以外の、SystemWalker MpWksttrサービスをインストールしない運用環境も含めた、すべてのSystemwalker Centric Manager。
※2 混在環境の中で最初にインストールした製品。
※3 Windowsの[管理ツール]の[サービス]に「SystemWalker MpWksttr」がなければ削除されています。
ETERNUS SF Storage CruiserのアンインストールによってSystemWalker MpWksttrサービスが削除された場合、他の製品のマニュアルを参照し、SystemWalker MpWksttrサービスのインストール/セットアップを実施してください。
ETERNUS SF Storage Cruiserをアンインストールしていない場合は、以下の手順でSystemWalker MpWksttrサービスのインストール/セットアップを行ってください。
1. コマンドプロンプトを開きます。コマンドの実行は OSの管理者権限で行ってください。 2. SystemWalker MpWksttrサービスのフォルダに移動します。 > cd インストールフォルダ\Manager\opt\FJSVswstt\mpwksttr\bin 3. インストールコマンドを実行します。 > nwtdsch -install "インストールフォルダ\Manager\opt\FJSVswstt" 4. SystemWalker MpWksttrサービスのコマンドフォルダに移動します。 > cd インストールフォルダ\Manager\opt\FJSVswstt\mpwksttr\bin 5. SNMPトラップサービスの設定を行います。 ServerView マネージャなど、他の運用管理ソフトウェアとを共存させる場合には、下記のコマンドを実行し、SNMP トラップサービスの設定を行います。共存しない場合はこの設定は不要です。 > mpmsts ON <RETURN> 6. システムの再起動を行います。 |
Systemwalker Centric ManagerおよびSystemwalker Resource Coordinator Virtual server Editionについては、インストール順の制限はありませんが、運用管理サーバ、部門管理サーバ以外の Centric Manager運用環境を後から導入した場合には、以下の手順でSystemWalker MpWksttrサービス単独のアンインストール/アンセットアップを行い、その後上記の手順でSystemWalker MpWksttrサービス単独インストール/セットアップを行ってください。
1. コマンドプロンプトを開きます。コマンドの実行は OSの管理者権限で行ってください。 2. SystemWalker MpWksttrサービスのディレクトリに移動します。 > cd 運用管理サーバインストールディレクトリ\Manager\opt\FJSVswstt\mpwksttr\bin 3. アンインストールコマンドを実行します。 > nwtdsch -uninstall 4. システムの再起動を行います。 |
運用管理サーバのLANポート162番について
ESCマネージャはLANポート162番でSNMP Trapを受信します。よって、162番を占有する必要があります。他の運用管理ソフトウェアでLANポート162番を使用する場合は、別のサーバにインストールする必要があります。この点は十分注意してください。但し、Systemwalker Centric ManagerまたはSystemwalker Resource Coordinator Virtual server Editionは同一サーバにインストールが可能です。また、当社製ソフトウェアServerViewもLANポート162番を使用します。 ServerViewマネージャをESCマネージャと同一のサーバにインストールする場合の方法については「4.3.3.3 ソフトウェアのインストール」の11)の注意事項を参照してください。
インストールするサーバのホスト名についての注意事項
使用できる文字は下記のみとします。半角文字だけです。
英字 : "a" から "z" 及び "A" から "Z"
数字 : "0" から "9"
記号 : "-"
ホスト名の先頭に使用できる文字は英字のみです。
マネージャをインストールする手順を以下に示します。
マネージャのインストールには、ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャクライアントプログラムの CD-ROM を使用します。
ETERNUS SF Storage Cruiser をインストールする前に、対象システムは「4.3.1.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェアがすでにインストールされている場合は、アンインストール後、ETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバをインストールしてください。
[スタート]-[コントロールパネル] を選択します。
上記メニューは、Windows Server 2003 Standard Edition、および Windows Server 2003 Enterprise Edition で、"[スタート] メニュー" を選択している場合です。
Windows Server 2003 Standard Edition、および Windows Server 2003 Enterprise Edition で "クラシック [スタート] メニュー" を選択している場合は、[スタート]-[設定]-[コントロールパネル] となります。
プログラムの追加と削除画面を起動し、ETERNUS SF Storage Cruiser Managerおよび各排他ソフトウェアが表示されないことを確認します。
上記操作で、ソフトウェア情報が表示された場合は、すでにインストールされているので、以下のとおり、ソフトウェアをアンインストールしてください。
前提基本ソフトウェアがインストールされていない場合
インストールしてください。
排他ソフトウェアがインストールされている場合
排他対象になっているソフトウェアのインストールガイドに従って、ソフトウェアをアンインストールしてください。
ETERNUS SF Storage Cruiser Manager が表示された場合
「9.3 [Windows版]マネージャのアンインストール」を参照し、アンインストールを実施してください。
本ソフトウェアのインストール時間は約 10 分です。
ログオンします。
運用管理サーバをインストールするシステムにログオンします。ログオンの際は導入する端末のAdministratorグループのユーザでログオンしてください。
ETERNUS SF Storage CruiserサーバクライアントプログラムのCD-ROMをドライブにセットして、「エクスプローラ」などで CD-ROMのドライブ:\manager\Windows\I32ディレクトリを開いて、setup.exeを実行します。
インストールシールドが起動して次の画面が表示されるので、内容を確認し、<次へ>ボタンをクリックしてください。
使用許諾契約画面で、使用許諾の契約を行います。
インストール先の指定を行います。
デフォルトで表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は<参照>ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを変更してください。ディレクトリの指定が完了した後、<次へ>ボタンをクリックしてください。なお、インストール先のディレクトリ名には、全角文字、日本語および以下の半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; 】は使用できません。
5).の指定で表示されているディレクトリ以外のディレクトリにインストールする場合は<参照>ボタンをクリックしてインストール先ディレクトリを変更してください。ディレクトリの指定が完了した後、<次へ>ボタンをクリックしてください。なお、インストール先のディレクトリ名には、全角文字、日本語および以下の半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; 】は使用できません。
エージェント及びクライアントとの通信に必要な情報を入力します。
運用管理サーバからエージェントおよびクライアントに通信するためのポート番号を入力します。
Agentのポート番号について
運用管理サーバとエージェントとの間の通信で使用するポート番号を設定します。エージェントで設定する番号と同じ番号を入力してください。デフォルト値4917で、通常はこの値を変更する必要はありません。但し、このポート番号が既にシステムで使用されている場合は、空いているポート番号を割り当ててください。
nfportのポート番号について
運用管理サーバとクライアントとの間の通信で使用するポート番号を設定します。クライアントで設定する番号と同じ番号を入力してください。デフォルト値23456で、通常はこの値を変更する必要はありません。但し、このポート番号が既にシステムで使用されている場合は、空いているポート番号を割り当ててください。
既にシステムで使用されるポートについて、servicesファイルを確認してください。なお、services ファイルは、以下のディレクトリに格納されます。
%SystemRoot%\system32\drivers\etc\
%SystemRoot%は、Windows をインストールしたディレクトリとなります。
Windows Server 2003 ファミリのデフォルトの場合
C:\Windows\system32\drivers\etc\services
ポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号を選んで変更してください。その場合は、同じポート番号を設定しているETERNUS SF Storage Cruiserの他のサーバについても、同様に設定を変更してください。
ファイルコピーの開始画面で、設定内容を確認します。
コピー処理が開始されます。
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントを作成します。
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントの作成と、CLI暗号化用鍵の作成を行います。
CLI 暗号化用鍵について
CLI暗号化用鍵を入力します (4 文字以上 56 文字以内)。半角英数字、記号を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ETERNUS SF Storage Cruiser内部でのみ利用するため、記憶する必要がありません。
ユーザ名について
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのユーザ名を入力します (1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア ("_")、ピリオド (".")、およびハイフン ("-") を使用できます。
パスワードについて
運用管理サーバ管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します (1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。
パスワード確認について
運用管理サーバ管理者パスワード確認のため、パスワードを再度入力します。
上記画面で <スキップ> ボタンをクリックした場合は、以下のメッセージダイアログが表示されます。
「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「C.3.1.1 管理者用ログインアカウント作成コマンド(rcxcert)」を参照し、運用管理サーバ管理者用ログインアカウントを作成してください。
コピー処理完了後、インストールは終了します。インストール処理を完了させるため、[完了]ボタンをクリックします。インストール完了後は、コンピュータの再起動を行ってください。
ServerViewマネージャと同居させる場合、インストール完了後にESCインストールディレクトリ\Manager\opt\FJSVswstt\binディレクトリ配下のmpmstsコマンドをONオプションで実行します。
例) (インストール先がデフォルトの場合)
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\opt\FJSVswstt\bin配下にて、
mpmsts ON <return>
と実行します。コマンド実行後はコンピュータを再起動してください。
なお、ServerViewマネージャを使用しなくなった場合や本対処を誤って実施した場合は、ESCインストールディレクトリ\Manager\opt\FJSVswstt\binディレクトリ配下の mpmsts コマンドをOFFオプションで実行します。
例) (インストール先がデフォルトの場合)
C:\Program Files\ETERNUS-SSC\Manager\opt\FJSVswstt\bin配下にて、
mpmsts OFF <RETURN>
と実行します。コマンド実行後はコンピュータを再起動してください。
インストール後のセットアップ
「4.3.4 インストール後のセットアップ」を参照し、インストール後のセットアップを実施します。
運用管理サーバをセットアップする手順を以下に示します。
マネージャはデフォルトでLANポート番号4917, 23456を使用してエージェントまたはクライアントと通信します。
[services ファイルの設定内容]
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 sscruisera 4917/tcp nfport 23456/tcp |
サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を以下に示します。
サービス名 |
ポート番号/プロトコル名 |
接続元 |
接続先 |
---|---|---|---|
sscruisera |
4917/tcp |
マネージャ |
エージェント |
nfport |
23456/tcp |
マネージャ |
クライアント |
ssvscme |
7420/tcp |
マネージャ |
仮想化スイッチ |
この内容は、ソフトウェアのインストール時に、ポート番号の登録の画面で入力したポート番号が反映されます。反映されている情報に間違いがないか確認してください。またポート番号がすでに他で使用されている場合は、空いているポート番号に変更してください。
マネージャは上記以外に、エージェントを含む管理対象装置からの SNMP Trap を受信するためにポート番号 162/udp を使用します。
サービス名 (ssvscme) の記述は、仮想ストレージ管理を利用するときだけ必要です。利用する場合、上記の表を参照し、servicesファイルに必要な番号を追加してください。
services ファイルは、以下のディレクトリに格納されます。
%SystemRoot%\system32\drivers\etc\
%SystemRoot%は、Windows をインストールしたディレクトリとなります。
Windows Server 2003 ファミリのデフォルトの場合は以下のとおりです。
C:\Windows\system32\drivers\etc\services
Softek Storage Cruiserの運用管理サーバ または 旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバを導入している場合、現行の設定情報を退避して、本バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserの運用管理サーバに引き継ぐことができます。
「付録D Softek Storage Cruiserからの移行手順」を参照してください。
ここでは、旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserからの移行について説明します。
移行作業の前に、「第3章 制限事項と注意事項」の内容を確認してください。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のバックアップを行います。
「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.2.5 Windowsマネージャのバックアップ」に沿って、バックアップを作成します。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをアンインストールします。
旧バージョンレベルの「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「9.2 [Windows版]マネージャのアンインストール」に沿って、マネージャをアンインストールします。
ETERNUS SF Storage Cruiserマネージャをインストールします。
「ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド」の「4.3 [Windows版]マネージャ」に沿って、マネージャのインストールとセットアップを行います。
旧バージョンレベルのETERNUS SF Storage Cruiserマネージャの設定情報のリストアを行います。
手順1で作成したバックアップを、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「9.1.1.3.5 Windowsマネージャのリストア」に沿って、リストアします。
性能管理の構成情報の更新を行います。
<ETERNUS SF Storage Cruiser13.0から移行する場合>
以下の条件を満たす装置について性能管理機能を使用している場合は、マネージャ起動後、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に沿って、当該装置について構成情報の更新を行ってください。
装置 |
ファームウェア版数 |
---|---|
ETERNUS3000 (M80,M100) |
V20L85以降、もしくは、V30L15以降 |
ETERNUS4000 (M80,M100) |
V30L15以降 |
ETERNUS8000、ETERNUS4000 (M80,M100除く) |
V10L50以降 |
旧バージョンレベルから移行した場合、性能管理ウィンドウのツリー上で表示するツールチップは、「RAID1+0」のRAIDレベルを「RAID0+1」と表示します。
「RAID0+1」は名称の違いのみであり、「RAID1+0」と同様のRAID構成を指します。
性能管理の構成情報の更新を行なうことにより「RAID1+0」を表示します。
構成情報の更新の方法は、「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「7.2.11 構成情報の更新」に記載しています。
目次
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