ETERNUS SF Storage Cruiser インストールガイド 13.2 - Solaris (TM) Operating System / Linux / Microsoft(R) Windows(R) - |
目次
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運用管理サーバをクラスタ構成にすることで、可用性の向上を実現できます。
クラスタシステムとは、2 台以上のサーバマシンを 1 台の仮想サーバマシンとして運用することで、高可用性 (High Availability) を実現するシステムです。
1台のサーバマシンでの運用では、サーバマシンや、その上で動作するサーバアプリケーションが停止した場合、再立ち上げが必要となるため、その間、運用が停止してしまいます。
クラスタシステムでは、2 台以上のサーバマシンを使用して、一方のサーバマシンやその上で動作しているアプリケーションにトラブルが発生した場合、そのマシン上で動作していたアプリケーションを他方のマシンで再起動することによって、業務をすぐに再開でき、業務の停止時間を短縮できます。このような異常が発生したサーバから正常なサーバへ業務の制御を切り替えることをフェールオーバといいます。
なお、クラスタシステムではこのような 2 台以上のサーバマシンをクラスタ、クラスタを構成するサーバマシンをノードといいます。
クラスタは次のいずれかに分類されます。
スタンバイクラス
業務を行う運用系のノードに対して、その業務を引き継ぐための待機を行う待機系のノードが存在するクラスタです。次の 4 つの形態があります。
1 : 1 運用待機型
1 台の運用系ノードと 1 台の待機系ノードからなるクラスタです。運用系ノードが業務を行い、待機系ノードがその待機を行います。
n : 1 運用待機型
n 台の運用系ノードと 1 台の待機系ノードからなるクラスタです。n 台の運用系ノードはそれぞれ別の業務を行い、これらとは別の待機系ノードがすべての運用系ノードの待機を行います。
相互待機型
2 台の運用系かつ待機系ノードからなるクラスタです。2 台のノードはそれぞれが別の業務を行い、同時に相手の業務の待機を行います。どちらかがダウンした場合は、残っている側のノードが両方の業務を行います。
カスケード型
3 台以上のノードからなるクラスタです。1 台のノードが運用系ノードになり、残りのノードが待機系ノードになります。
スケーラブルクラス
複数台のサーバマシンを用いて並列に作業を行うことにより、性能向上と故障発生時の縮退を目的としたクラスタです。スタンバイ型と異なり、運用系、または待機系という分け方はされません。クラスタ内の 1 台がダウンすると、残りのサーバに縮退して業務を継続します。
詳細については、各OS版の「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。
ETERNUS SF Storage Cruiserの以下のソフトウェアをサポートします。
マネージャ[Solaris OS版]
マネージャ[Linux版]
ここではクラスタシステムにマネージャをインストールする手順について説明します。
物理的な 2 つのノードを区別するために、一方をプライマリノード、他方をセカンダリノードと呼びます。プライマリノードとは、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) が最初の起動時に運用系となるノードを指します。セカンダリノードとは、同クラスタサービス (クラスタアプリケーション) が最初の起動時に待機系となるノードを指します。
クラスタシステム上でマネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) として運用するためには、クラスタシステムの各ノードへのインストールと環境設定が必要です。共用ディスクの設定時にデバイス名、およびマウントポイント名を確認してください。
マネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) として行う業務のことをマネージャ業務といいます。
PRIMECLUSTER の詳細については、各OS版の「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。
マネージャをクラスタシステムに導入する場合、以下のリソースが必要です。
クラスタシステムで使用するリソース
運用管理サーバ用の引継ぎ IP アドレス
クラスタシステムで運用する際に運用管理サーバで使用する、ネットワーク上でユニークな IP アドレスを PRIMECLUSTERの Ipaddress リソース作成で新規に割り当てます。ただし、既存のクラスタサービス (クラスタアプリケーション) で使用している IP アドレスを利用する場合は、新規に運用管理サーバ用の IP アドレスを割り当てる必要はありません。
運用管理サーバ用共用データを格納する共用ディスクの設定
運用管理サーバ用の共用データを格納する PRIMECLUSTER GDS のボリュームを準備します。必要なボリューム数は以下のとおりです。
名称 |
個数 |
内容 |
---|---|---|
管理サーバ用共用データディスク | 1 | 管理サーバ用の共用データ格納先 |
クラスタシステム以外で使用するリソース
運用管理サーバ用のポート番号
「4.1.4.1 /etc/services の設定」(Solaris OSの場合)または「4.2.4.1 /etc/services の設定」(Linuxの場合)で設定を行う運用管理サーバで使用するポート番号についてポート番号を割り当てます。
ETERNUS SF Storage Cruiserの共用ディスクには、ETERNUS SF Storage Cruiserで使用する以下のディレクトリを含みます。
管理サーバ
各ディスク所要量は、静的ディスク容量と動的ディスク容量の和により算出しています。詳細については、「4.1.1.2.5 静的ディスク容量」、および「4.1.1.2.6 動的ディスク容量」(Solaris OSの場合)、または「4.2.1.2.5 静的ディスク容量」および「4.2.1.2.6 動的ディスク容量」(Linuxの場合)を参照してください。
項番 |
ディレクトリ |
ディスク所要量 (単位 : M バイト) |
---|---|---|
1 |
/etc |
6 |
2 |
/var |
552 + ストレージリソースマネージャ用リポジトリ (注1) |
注1 : "ストレージリソースマネージャ用リポジトリ" の算出方法については、「4.1.1.2.6 動的ディスク容量」(Solaris OSの場合)または「4.2.1.2.6 動的ディスク容量」(Linuxの場合)の「1. ストレージリソースマネージャ用リポジトリ」を参照してください。
マネージャをインストールします。
プライマリノード、セカンダリノードとも同じ手順で、マネージャは「4.1.3 インストール手順」(Solaris OSの場合)または「4.2.3 インストール手順」(Linuxの場合)までの作業を行ってください。
共用ディスクにはインストールしないでください。
マネージャの「4.1.4 インストール後のセットアップ」(Solaris OSの場合)または「4.2.4 インストール後のセットアップ」(Linuxの場合)は運用管理サーバ業務のセットアップ時に行いますので、この段階では行わないでください。
ここではクラスタシステムにマネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) としてセットアップする手順について説明します。
マネージャ業務を既存のクラスタサービス (クラスタアプリケーション) に追加するか、新規のクラスタサービス (クラスタアプリケーション) に追加するか、セットアップの前に決めておきます。
インストール作業が完了していることを確認します。「4.1.3 インストール手順」(Solaris OSの場合)または「4.2.3 インストール手順」(Linuxの場合)まで完了していることを確認します。
/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の LOGICAL_MANAGER_IP の設定は、クラスタセットアップコマンドにて実施します。
運用管理サーバでセットアップを実施します。
以下にセットアップの流れを示します。
以下の手順で、マネージャをクラスタサービス (クラスタアプリケーション) としてセットアップします。以降の操作は、管理者権限で行います。
マネージャのインストール後にシステムの再起動を行った場合、以下の手順を行う前に、マネージャを停止してください。
マネージャを既存の業務 (クラスタアプリケーション) に追加する場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用して業務 (クラスタアプリケーション) を停止します。
PRIMECLUSTER GDS を使用して、共用ディスクの設定を行います。
詳細については、各OS版の「PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書」を参照してください。
管理サーバ用共用データディスクをプライマリノードにマウントします。
管理サーバで使用するポート番号を両ノードの /etc/services に登録します。
「4.1.4.2 管理者用ログインアカウントの作成」(Solaris OSの場合)または「4.2.4.2 管理者用ログインアカウントの作成」(Linuxの場合)をプライマリノードだけに行います。作成したログインアカウント情報はクラスタセットアップコマンド実行時に共用データディスク上にセットされます。
「4.1.4.3 システムの言語設定」(Solaris OSの場合)または「4.2.4.3 システムの言語設定」(Linuxの場合)を両ノードに行います。
プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。
管理サーバ用共用データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、プライマリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Primary -m 管理サーバ用共用データディスクのマウントポイント -i 管理サーバ用引継ぎIPアドレス <RETURN> |
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した情報が表示されます。表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。セットアップを中止する場合は、"n" を入力します。
# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Primary -m /zzz -i 10.10.10.10 <RETURN> ETERNUS SF Storage Cruiser settings are as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?] |
プライマリノードのセットアップが実行されます。
FJSVrcx:INFO:27700:esc_clsetup:primary node setup completed |
本コマンドの実行によって、クラスタ用セットアップに加え、共用ディスク上の /etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の LOGICAL_MANAGER_IP 設定が、sanma.conf にセットされます。
LOGICAL_MANAGER_IP="10.10.10.10"; |
管理サーバ用共用データディスクをプライマリノードからアンマウントします。
管理サーバ用共用データディスクをセカンダリノードにマウントします。
セカンダリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。
管理サーバ用共用データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、セカンダリノードにおいて次のクラスタセットアップコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Secondary -m 管理サーバ用共用データディスクのマウントポイント <RETURN> |
セットアップ対象を確認します。
コマンドで指定した情報が表示されます。表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。セットアップを中止する場合は、"n" を入力します。
# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clsetup -k Secondary -m /zzz <RETURN> ETERNUS SF Storage Cruiser settings are as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Manager cluster setup : Are you sure? [y,n,?] |
セカンダリノードのセットアップが実行されます。
FJSVrcx:INFO:27701:esc_clsetup:secondary node setup completed |
管理サーバ用共用データディスクをセカンダリノードからアンマウントします。
クラスタサービス (クラスタアプリケーション) を作成します。
詳細については、各OS版の「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。
[Solaris OSの場合]
クラスタシステムの userApplication Configuration Wizard を使用して、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) 上に以下の必要な PRIMECLUSTER のリソースを作成します。
以下の a. 〜 d. のリソースを作成後、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) を以下の設定で作成します。
運用形態は Standby を選択します。
属性値の設定は AutoStartUp を "yes"、AutoSwitchOver を "HostFailure|ResourceFailure|ShutDown"、HaltFlag を "yes" に設定します。
Cmdline リソース (ESC用の Cmdline リソースを作成します)
userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で "Cmdline" を選択してパス入力による作成方法を選択し、パス入力メニューで以下の設定を行います。
Start スクリプト :
/opt/FJSVssmgr/cluster/cmd/rcxclstartcmd
Stop スクリプト :
/opt/FJSVssmgr/cluster/cmd/rcxclstopcmd
Check スクリプト :
/opt/FJSVssmgr/cluster/cmd/rcxclcheckcmd
Flag (属性値) の設定 : クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の属性値 StandbyTransitions について NO 以外を設定している場合は、ALLEXITCODES を "yes"、STANDBYCAPABLE を "yes" に設定します。
Systemwalker Centric Manager の運用管理サーバ、または部門管理サーバと兼用する場合は、Centric Manager のあとに起動するように設定してください。
Ipaddress リソース (クラスタシステムで使用する引継ぎ用論理 IP アドレスを設定します)
userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Ipaddress を選択して引継ぎ論理 IP アドレスを設定します。引継ぎ用論理 IP アドレスは、クライアント側の NIC に対して設定します。引継ぎネットワークの種別は "IP アドレス引継ぎ" を選択します。
Fsystem リソース (管理サーバ用共用データディスクのマウントポイントを設定します)
userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Fsystem を選択してファイルシステムを設定します。マウントポイントの定義を行っていない場合は、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)」を参照して定義を行ってください。
Gds リソース (管理サーバ用共用データディスク用に作成した設定を指定します)
userApplication Configuration Wizard の Resource の作成で Gds を選択して共用ディスクを設定します。管理サーバ用共用データディスク用に作成した設定を指定します。
[Linuxの場合]
クラスタシステムの RMS Wizard を使用して、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) 上に以下の必要な PRIMECLUSTER のリソースを作成します。
新規にクラスタサービス (クラスタアプリケーション) を作成する場合は、Application-Create を選択して Machines[0] にプライマリノード、Machines[1] にセカンダリノードを指定して作成します。Machines+Basics の設定では、AutoStartUp を "yes"、AutoSwitchOver の値を "HostFailure|ResourceFailure|ShutDown"、HaltFlag を "yes" に設定します。
その後、作成したクラスタサービス (クラスタアプリケーション) 上に以下のa. 〜 d.のリソースを作成します。
RMS Wizard による設定はクラスタを構成するどれかのノードに対して行います。
Cmdline リソース (ESC用の Cmdline リソースを作成します)
RMS Wizard で "CommandLines" を選択して以下の設定を行います。
Start スクリプト :
/opt/FJSVssmgr/cluster/cmd/rcxclstartcmd
Stop スクリプト :
/opt/FJSVssmgr/cluster/cmd/rcxclstopcmd
Check スクリプト :
/opt/FJSVssmgr/cluster/cmd/rcxclcheckcmd
Flag (属性値) の設定: クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の属性値 StandbyTransitions について値なし以外を設定している場合は、ALLEXITCODES(E)、STANDBYCAPABLE(O) の Flag を有効に設定します。
Systemwalker Centric Manager の運用管理サーバ、または部門管理サーバと兼用する場合は、Centric Manager のあとに起動するように設定してください。
Gls リソース (クラスタシステムで使用する引継ぎ用論理 IP アドレスを設定します)
RMS Wizard で "Gls:Global-Link-Sevices" を選択して引継ぎ論理 IP アドレスを設定します。引継ぎ用論理 IP アドレスは、クライアント側の NIC に対して設定します。引継ぎ用論理 IP アドレスの構成情報を作成していない場合は、「PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 (伝送路二重化機能編) (Linux版)」を参照して作成してください。
Fsystem リソース (管理サーバ用共用ディスクのマウントポイントを設定します)
RMS Wizard で "LocalFileSystems" を選択してファイルシステムを設定します。マウントポイントの定義を行っていない場合は、「PRIMECLUSTER 導入運用手引書 (Linux版)」を参照して定義を行ってください。
Gds リソース (管理サーバ用共用ディスク用に作成した設定を指定します)
RMS Wizard で "Gds:Global-Disk-Sevices" を選択して共用ディスクを設定します。管理サーバ用共用ディスク用に作成した設定を指定します。
両ノードで「4.1.4.4 システムの再起動」(Solaris OSの場合)または「4.2.4.4 システムの再起動」(Linuxの場合)を実行してください。
クラスタセットアップ後、マネージャ業務としてクラスタサービス (クラスタアプリケーション)のリソースとなるデーモンは以下のデーモンです。
運用管理サーバデーモン
コマンドラインで以下のコマンドを実行します。
# ps -ef | grep -v grep | grep /opt/FJSVssmgr/jre/bin/java | grep cruiser=daemon <RETURN> |
この結果、以下の文字列を含んだ行が表示されることで運用管理サーバデーモンの起動が確認できます。
/opt/FJSVssmgr/jre/bin/java -Dcruiser=daemon |
ここでは、クラスタシステムで運用管理サーバの運用を行う際の注意事項について説明します。
/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の設定
/etc/opt/FJSVssmgr/current/sanma.conf の LOGICAL_MANAGER_IP パラメタに、引継ぎIPアドレスとなる論理 IP アドレスを設定してください。ただし、通常はクラスタセットアップコマンドが自動的に設定します。
クラスタサービス (クラスタアプリケーション) の切替えについて
クラスタサービス (クラスタアプリケーション) 切替え時に発生したイベントを表示することはできません。
障害調査資料
「ETERNUS SF Storage Cruiser ユーザーズガイド」の「E.1 調査資料の採取方法」にしたがって資料を採取してください。
コマンド
実行方法について、通常運用とクラスタ運用との違いはありません。
メッセージ
「ETERNUS SF Storage Cruiser メッセージ説明書」および「A.8 クラスタメッセージ集」を参照してください。
ここでは、マネージャ業務のクラスタ環境を削除する方法について説明します。
クラスタ運用しているマネージャ業務のクラスタ環境を削除する流れを示します。
以下の手順で、クラスタ環境の削除を行います。クラスタ環境を構築している管理サーバごとに実施してください。以降の操作は、管理者権限で行います。
クラスタシステムの運用管理ビュー (Cluster Admin) を使用してマネージャ業務のクラスタサービス (クラスタアプリケーション) を停止します。
対象クラスタサービス (クラスタアプリケーション) に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。
詳細については、各OS版の「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」を参照してください。
[Solarisの場合]
クラスタシステムの userApplication Configuration Wizard を使用して、対象クラスタサービス (クラスタアプリケーション) に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。クラスタサービス (クラスタアプリケーション) が管理サーバのリソースだけで構成されている場合は、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) も削除します。
userApplication Configuration Wizard で、以下のリソースを削除します。
Cmdline リソース (ESC用)
Ipaddress リソース (他で使用しない場合)
Gds リソース (他で使用しない場合)
Fsystem リソース (運用管理サーバ用共用データディスクのマウントポイント)
[Linuxの場合]
クラスタシステムの RMS Wizard を使用して、対象クラスタサービス (クラスタアプリケーション) に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。クラスタサービス (クラスタアプリケーション) が管理サーバのリソースだけで構成されている場合は、クラスタサービス (クラスタアプリケーション) も削除します。
RMS Wizard で、以下のリソースを削除します。
Cmdline リソース (ESC用)
Gls リソース (他で使用しない場合)
Gds リソース (他で使用しない場合)
Fsystem リソース (運用管理サーバ用共用データディスクのマウントポイント)
RMS Wizard による削除はクラスタを構成するどれかのノードに対して行います。
管理サーバ用共用データディスクがプライマリノードとセカンダリノードでアンマウント状態であることを確認します。
管理サーバ用共用データディスクをセカンダリノードにマウントします。
セカンダリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
管理サーバ用共用データディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、セカンダリノードにおいて次のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clunsetup <RETURN> |
通常はオプション指定なしで実行しますが、共用ディスク上のデータ量に対してセカンダリノードのローカルディスクの空き容量が不足している場合は -l オプションを指定して実行します。
削除対象を確認します。(画面はオプション指定なし)
表示された内容を確認のうえ、"y" を入力します。アンセットアップを中止する場合は、"n" を入力します。
ETERNUS SF Storage Cruiser settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Secondary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Mode : Normal (restore from Shared Disk) Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?] |
セカンダリノードの削除が実行されます。
FJSVrcx:INFO:27703:esc_clunsetup:secondary node deletion completed |
管理サーバ用共用データディスクをセカンダリノードからアンマウントします。
管理サーバ用共用データディスクをプライマリノードにマウントします。
プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
管理サーバ用共用ディスクに他のユーザがアクセスしないようにしたうえで、プライマリノードにおいて次のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssmgr/cluster/esc_clunsetup <RETURN> |
通常はオプション指定なしで実行しますが、共用ディスク上のデータ量に対してプライマリノードのローカルディスクの空き容量が不足している場合は -l オプションを指定して実行します。
削除対象を確認します。(画面はオプション指定なし)
表示された内容を確認のうえ、<Enter> キーを押下します。アンセットアップを中止する場合は、"n" を入力します。
ETERNUS SF Storage Cruiser settings were as follows. Cluster system : PRIMECLUSTER Node type : Primary Mount point : /zzz IP Address : 10.10.10.10 Mode : Normal (restore from Shared Disk) Manager cluster deletion : Are you sure? [y,n,?] |
プライマリノードの削除が実行されます。
FJSVrcx:INFO:27702:esc_clunsetup:primary node deletion completed |
管理サーバ用共用データディスクをプライマリノードからアンマウントします。
管理サーバで使用していたポート番号を両ノードの /etc/services から削除します。
クラスタシステムの運用管理ビューを使用してクラスタサービス (クラスタアプリケーション) を起動します。手順 2. でクラスタサービス (クラスタアプリケーション) を削除している場合は不要です。
両ノードで以下のコマンドを実行して nwsnmp-trapd を停止します。
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop <RETURN> |
「9.1 [Solaris OS版]マネージャのアンインストール」(Solaris OSの場合)または「9.2 [Linux版]マネージャのアンインストール」(Linuxの場合)にしたがって両ノードのマネージャをアンインストールします。
ここでは、クラスタ環境のセットアップ、またはアンセットアップ時のメッセージについて説明します。
プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。
セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。
プライマリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。
クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。
セカンダリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。
クラスタ環境の作成手順に従い、次の作業を実施してください。
キャンセルしました。
必要ありません。
共用ディスクデータの削除が完了しました。
クラスタ環境の削除を行っていないノードがある場合は、クラスタ環境を強制モード (esc_clunsetup 実行時に -f を指定) で削除してください。削除完了後、マネージャをアンインストールしてください。
強制モード指定でクラスタのアンセットアップが完了しました。
マネージャのアンインストールを行ってください。
共用ディスクのデータ削除を除いて、強制モード指定でクラスタのアンセットアップが完了しました。
共用ディスクがアクセス可能なことを確認して共用ディスクデータの削除 (esc_clunsetup で -e MountPoint を指定) を行ってください。
オプションが間違っています。Usage が出力されます。
コマンドを確認したあと、再度実行してください。
IP アドレスの形式に誤りがあります。
IP アドレスを確認してください。
クラスタセットアップコマンド、またはクラスタアンセットアップコマンドがすでに起動されています。
ほかにクラスタセットアップコマンド、またはクラスタアンセットアップコマンドが実行されていないか確認してください。
OS の管理者 (root) 以外でコマンドが起動されました。
OS の管理者 (root) でコマンドを実行してください。
マウント先 mountpoint に共用ディスクがマウントされていません。
運用管理サーバ共用データ用共用ディスクのマウント状態を確認してください。
マウント先 mountpoint の末尾に "/" を付けていた場合は、末尾の "/" を削除して、再度実行してください。
クラスタソフトウェア software がインストールされていません。
ほかにクラスタセットアップコマンド、またはクラスタアンセットアップコマンドが実行されていないか確認してください。
ノード種別 nodetype で自ノードのクラスタ環境は構築されています。
自ノードでのクラスタ環境の状況を確認してください。
クラスタセットアップコマンドに指定したノード種別のクラスタ環境は他ノードにて構築されています。
実行したコマンドのノード種別が正しいか、確認してください。
実行したコマンドのノード種別にて、すでに他ノードでクラスタ環境を構築していないか、確認してください。
プライマリノードは、クラスタ環境が構築されていません。
マウントしている運用管理サーバ共用データ用共用ディスクが正しいか確認してください。
プライマリノードのクラスタ環境を構築してください。
前回と異なったデータが指定されました。
コマンドの引数の値を確認してください。
オプションが間違っています。Usage が出力されます。
コマンドを確認したあと、再度実行してください。
セカンダリノードのクラスタ環境が削除されていません。
マウントしている運用管理サーバ共用データ用共用ディスクが正しいか確認してください。
セカンダリノードのクラスタ環境を削除したあと、再度実行してください。
クラスタ環境は作成されていません。
運用管理サーバのクラスタ環境が作成されているか確認してください。
クラスタのセットアップに失敗しました。クラスタ環境の設定が不正になっています。
強制モードでクラスタ環境の削除を行ったあと、マネージャをアンインストールしてください。
クラスタセットアップ用のモジュールがインストールされていません。
マネージャのインストールが正しく行われているか確認してください。
クラスタセット環境の設定矛盾を検出しました。
以下のファイルを採取して当社技術員に連絡してください。
file に表示されたファイル
/opt/FJSVssmgr/cluster/env 配下の全ファイル
クラスタセット環境の設定が不正になっています。
クラスタ環境を強制モード (esc_clunsetup 実行時に -f を指定) で削除してください。削除完了後、マネージャをアンインストールしてください。
共用ディスク上のデータが不正になっています。
クラスタ環境を強制モード (esc_clunsetup 実行時に -f を指定) で削除してください。削除完了後、マネージャをアンインストールしてください。
クラスタセットアップコマンドのプロパティ property の設定値がすでにクラスタセットアップされている運用管理サーバ manager の設定値 value と異なります。
設定値を揃えてセットアップを行ってください。
クラスタのセットアップに失敗しました。
実行環境を確認したあと、再度実行してください。状況が改善されない場合は、当社技術員に連絡してください。
クラスタのセットアップは正常な構築状態です。共用ディスクデータ削除を指定してアンセットアップコマンドを実行することはできません。
共用ディスクデータの削除 (esc_clunsetup で -e MountPoint を指定) を行うことはできません。
「A.7.2 クラスタ環境の削除手順詳細」の手順に従ってクラスタ環境の削除を行ってください。
クラスタのアンセットアップに失敗しました。
クラスタ環境を強制モード (esc_clunsetup 実行時に -f を指定) で削除してください。削除完了後、マネージャをアンインストールしてください。
共用ディスクデータの削除が失敗しました。
実行環境を確認したあと、再度実行してください。状況が改善されない場合は、当社技術員に連絡してください。
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