Symfoware Server Mirroring Controller 運用ガイド
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第4章 運用開始後の環境変更> 4.3 データベースの定義の変更

4.3.4 両ノードで同時に行うデータベースの定義の変更の流れ

両ノードで同時に行うデータベースの定義操作の手順を以下に説明します。

■操作の手順

■データベースサーバ1の操作

  1. 両ノード同時に行う保守の手順でDBミラーリングサービスを通常停止します。

    $ dxsvstop

  2. データベースの定義操作を行います。

  3. 複写元RLPをrdbbcrlpコマンドで特定します。
    rdbbcrlpコマンドを実行してDCU構成を確認し、DCUの2つのRLPを確認します。

    $ rdbbcdcu -V -b
    
    RLPid  RLPname  Purpose  LogGroup  RLPstatus  SendPath            RecvPath
        1  rlp001   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d0s3  /dev/rdsk/c0t1d0s4
        2  rlp002   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d1s3  /dev/rdsk/c0t1d1s4
    2つのRLPについて、それぞれrdbbcrlpコマンドでRLPの定義情報を表示します。
    $ rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001
    
    RLPid             : 1
    RLPname              : rlp001
    LogGroup             : system
    Purpose            : dcu
    SendKind             : origin
    (以下略)
    2つのRLPのうち、SendKindがoriginのRLPが複写元RLPです。rdbbcmapコマンドを実行して資源識別子を抽出し、副系ノードに転送します。
    $ rdbbcmap -E -p 複写元RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  4. DCUの2つのRLPのうち、複写先RLPについて、セットアップスクリプトdxfmtmndb.shを実行して、RLP管理オブジェクトを初期化します。

    $ dxfmtmndb.sh -d RLP定義ファイル名 -p 複写先RLP名 -M
  5. DCUの2つのRLPのうち複写先RLPについて、rdbbcmapコマンドを実行して資源識別子の登録および確認を行います。データベースサーバ2で抽出した資源識別子抽出ファイル名を指定します。

    $ rdbbcmap -R -p 複写先RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  6. Symfoware Serverのrdbfmt、rdbsloaderコマンドの実行または業務アプリケーションにより定義したDSIに初期データを投入します。

  7. Symfoware Serverのrdbunlコマンドを実行して表のDSIの退避データを取得し、副系ノードに転送します。

  8. DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c
  9. Symfoware Serverのrdbudsiコマンドの実行により両ノードの格納件数を比較するなどの方法で、整合性確認を実施します。

■データベースサーバ2の操作

  1. 以下のメッセージにより、正系ノードでのdxsvstopコマンドの実行による副系ノードのDBミラーリングサービスの停止を確認します。

    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12136: DB mirroring service stopped in normal state by the demand from the other node .
  2. データベースの定義操作を行います。

  3. 複写先RLPをrdbbcrlpコマンドで特定します。
    rdbbcrlpコマンドを実行してDCU構成を確認し、DCUの2つのRLPを確認します。

    $ rdbbcrlp -V -D -e
    
    RLPid  RLPname  Purpose  LogGroup  RLPstatus  SendPath            RecvPath
        1  rlp001   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d0s3  /dev/rdsk/c0t1d0s4
        2  rlp002   dcu      system    normal     /dev/rdsk/c0t1d1s3  /dev/rdsk/c0t1d1s4
    2つのRLPについて、それぞれrdbbcrlpコマンドでRLPの定義情報を表示します。
    $ rdbbcrlp -V -D -e -p rlp001
    
    RLPid             : 1
    RLPname              : rlp001
    LogGroup             : system
    Purpose            : dcu
    SendKind             : duplicate
    (以下略)
  4. 2つのRLPのうち、SendKindがduplicateのRLPが複写先RLPです。複写先RLPについて、セットアップスクリプトdxfmtmndb.shを実行して、RLP管理オブジェクトを初期化します。

    $ dxfmtmndb.sh -d RLP定義ファイル名 -p 複写先RLP名 -M
  5. DCUの2つのRLPのうち、複写先RLPについて、rdbbcmapコマンドを実行して、資源識別子の登録および確認を行います。データベースサーバ1で抽出した資源識別子抽出ファイル名を指定します。

    $ rdbbcmap -R -p 複写先RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  6. DCUの2つのRLPのうち、複写元RLPについて、rdbbcmapコマンドを実行して資源識別子を抽出し、任意の方法で正系ノードに転送します。

    $ rdbbcmap -E -p 複写元RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  7. Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを実行して、表のDSIの退避データを適用します。

  8. DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r

■アプリケーションサーバの操作

  1. 利用者業務を停止します。

  2. 利用者業務を再開します。

正系ノードのデータベース(DSI)が初期状態で運用を開始する場合は、Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドで全件複写する代わりに、Symfoware Serverのrdbfmtコマンドを両ノードで実施することも可能です。


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