Systemwalker Operation Manager クラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 -
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第7章 Sun Clusterシステム固有の手順> 7.1 Sun Clusterシステムへの登録

7.1.2 リソースの登録

Sun Clusterシステムのコマンドを利用し、リソースタイプ、リソースグループ、リソースをSun Clusterシステムに登録します。登録のためのコマンドの詳細は、Sun Cluster 3.0のマニュアルを参照してください。

リソースを登録する前に、運用系、待機系の各ノードで、作成したリソースタイプ登録ファイル、STARTコールバックメソッド、STOPコールバックメソッド、障害モニターのすべてに実行権があることを確認してください。

■登録するリソー

以下のリソースを登録します。

以降では、以下の名前で登録するものとして例を説明します。

リソースタイプ名

FJSV.OMGR

リソースグループ名

OMGR_rg

共有アドレスリソース名

OMGR_host

データサービスリソース名

OMGR_rs

論理ホスト名

host1

ノード1のノード名

node1

ノード2のノード名

node2

◆登録内容の確認について

リソースタイプ、リソースグループ、リソースの登録内容は、以下のコマンドで確認できます。適宜、確認しながら登録を進めてください。登録の内容を間違えたときは、Sun Clusterの“scrgadm”コマンドを利用して登録内容を変更してください。

# /usr/cluster/bin/scrgadm -p[v[v]] [ -t リソースタイプ名 ] [ -g リソースグループ ] [ -j リソース名 ]

[リソースグループを確認する例]

# /usr/cluster/bin/scrgadm -pv -g OMGR_rg

■登録手順

リソースタイプ、リソースグループ、リソースの登録手順を説明します。

コマンドは、1:1運用待機、N:1運用待機の場合は、運用系のノードで一連のコマンドを入力します。2ノード相互待機の場合は、2種類の設定を登録する必要があります。

◆1)リソースタイプを登録する

以下のコマンドで、リソースタイプを登録します。リソースタイプ登録ファイルは、“/opt/FJSVJMCMN/etc/script/SC3.0/resource”に存在するとします。

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -t リソースタイプ名 -f リソースタイプ登録ファイル名

[例]

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -t FJSV.OMGR -f /opt/FJSVJMCMN/etc/script/SC3.0/resource

◆2)リソースグループを登録する

以下のコマンドで、リソースグループを登録します。

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -g リソースグループ名 -h ノード1,ノード2

[例]

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -g OMGR_rg -h node1,node2

◆3)リソースグループに共有アドレスリソースを追加する

以下のコマンドで、リソースグループに共有アドレスリソースを追加します。

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -S -g リソースグループ名 -l ホスト名 -j リソース名

[例]

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -S -g OMGR_rg -l host1 -j OMGR_host

2ノード相互待機の場合は、運用系と待機系とで別のホスト名を登録します。

◆4)リソースグループにデータサービスリソースを登録する

以下のコマンドで、データサービスリソースを登録します。

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -j リソース名 -t リソースタイプ名 -g リソースグループ名

[例]

# /usr/cluster/bin/scrgadm -a -j OMGR_rs -t FJSV.OMGR -g OMGR_rg

◆5) 登録したリソースを確認する

以下のコマンドで、リソースが登録されているかを確認します。

# /usr/cluster/bin/scrgadm -p[v[v]] [ -t リソースタイプ名 ] [ -g リソースグループ ] [ -j リソース名 ]

[例]

# /usr/cluster/bin/scrgadm -pv -g OMGR_rg -t FJSV.OMGR -j OMGR_rs

これでリソースの登録は完了です。


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