Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 利用者プログラムインタフェース> 4.1 転送API> 4.1.2 転送APIの処理シーケンス

4.1.2.7 突き放し型相手システムジョブ起動

突き放し型を利用したジョブ起動処理、および起動されたジョブの結果通知処理を以下に示します。

ジョブ起動処理の処理シーケンスは、ジョブ結果通知の有無により異なります。各処理シーケンスは以下のとおりです。なお、ジョブの処理シーケンスはジョブ起動要求の依頼の型に影響されません。

[ジョブ結果通知あり]

起動されたジョブからジョブ結果通知を行う場合の処理シーケンスは以下のとおりです。(5)のジョブの通知処理はジョブ通知機能の転送APIを利用します。

(1) 利用者プログラムは、突き放し型のジョブ起動要求EXEJOBを発行します。

(2) 自システムの転送APIは、パラメタチェックだけを行い、利用者プログラムに復帰します。

(3) 相手システムの転送APIは、(1)のジョブ起動要求EXEJOBで指定した利用者プログラム(ジョブ)を起動します。

(4) 利用者プログラムは、ジョブ結果通知を受け取るために、ジョブ起動要求の完了後、直ちに、GETINFを転送APIに発行します。

(5) 起動された利用者プログラム(ジョブ)はジョブ実行完了前に、自システムの利用者プログラムに向けたジョブ結果通知要求RSPJOBを発行します。

(6) 相手システムの転送APIは、ジョブ結果通知を自システムに送信後、RSPJOBを復帰させます。

(7) 自システムの転送APIは、相手システムからのジョブ結果通知受信を契機に、利用者プログラムに完了情報を通知します。

(8) 利用者プログラムは、ジョブ結果通知の完了情報を受け取り、転送APIにTRANCOMPを発行します。

(9) 自システムの転送APIは、保持していた完了情報を削除し、利用者プログラムに復帰します。

[ジョブ結果通知なし]

起動されたジョブからジョブ結果通知を行わない場合の処理シーケンスは以下のとおりです。この場合、相手システムのジョブは通知処理を行いません。

(1) 利用者プログラムは、突き放し型のジョブ起動要求EXEJOBを発行します。

(2) 自システムの転送APIは、パラメタチェックだけを行い、利用者プログラムに復帰します。

(3) 相手システムの転送APIは、(1)のジョブ起動要求EXEJOBで指定した実行ファイル(ジョブ)を起動します。

(4) 利用者プログラムは、ジョブ結果通知を受け取るために、ジョブ起動要求の完了後、直ちに、GETINFを転送APIに発行します。

(5) 相手システムの転送APIは、ジョブ起動を実行後、自システムにジョブの起動完了を通知します。

(6) 自システムの転送APIは、相手システムからのジョブ起動通知を契機に、利用者プログラムに完了情報を通知します。

(7) 利用者プログラムは、ジョブ起動通知の完了情報を受け取り、転送APIにTRANCOMPを発行します。

(8) 自システムの転送APIは、保持していた完了情報を削除し、利用者プログラムに復帰します。

備考. ジョブ結果通知の有無とジョブの動作については、「運用ガイド」の「1.3.3 ジョブ結果通知の有無」を参照してください。

 


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1997-2007