Linkexpress 利用者プログラム開発ガイド
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第4章 利用者プログラムインタフェース> 4.1 転送API> 4.1.2 転送APIの処理シーケンス

4.1.2.6 完了復帰型相手システムジョブ起動

完了復帰型を利用したジョブ起動処理、および起動されたジョブの結果通知処理を以下に示します。

ジョブ起動処理の処理シーケンスは、ジョブ結果通知の有無により異なります。各処理シーケンスは以下のとおりです。なお、ジョブの処理シーケンスはジョブ起動要求の依頼の型に影響されません。

[ジョブ結果通知あり]

起動されたジョブからジョブ結果通知を行う場合の処理シーケンスは以下のとおりです。(4)のジョブの通知処理はジョブ通知機能の転送APIを利用します。

(1) 利用者プログラムは、転送APIに完了復帰型のジョブ起動要求EXEJOBを発行します。

(2) 自システムの転送APIは、ジョブの実行が完了するまで利用者プログラムに復帰しません。

(3) 相手システムの転送APIは、(1)のジョブ起動要求EXEJOBで指定された利用者プログラム(ジョブ)を起動します。

(4) 起動された相手システムの利用者プログラム(ジョブ)は実行完了前に、転送APIに自システムの利用者プログラムに向けたジョブ結果通知要求RSPJOBを発行します。

(5) 相手システムの転送APIは、自システムにジョブ結果通知を送信後、RSPJOBを復帰させます。

(6) 自システムの転送APIは、相手システムからのジョブ結果通知受信を契機に、自システムの利用者プログラムに完了情報を通知します。

[ジョブ結果通知なし]

起動されたジョブからジョブ結果通知を行わない場合の処理シーケンスは以下のとおりです。この場合、相手システムのジョブは通知処理を行いません。

(1) 利用者プログラムは、転送APIに完了復帰型のジョブ起動要求EXEJOBを発行します。

(2) 自システムの転送APIは、ジョブの起動が完了するまで利用者プログラムに復帰しません。

(3) 相手システムの転送APIは、(1)のジョブ起動要求EXEJOBで指定された実行ファイル(ジョブ)を起動します。

(4) 相手システムの転送APIは、ジョブを起動後、自システムにジョブの起動完了を通知します。

(5) 自システムの転送APIは、相手システムからのジョブ起動通知を契機に、完了情報を通知します。

備考.

Linkexpressではジョブ起動を以下の3種類の方法で提供しています。

  • APIのexejob()関数またはExecuteJobメソッドを使用する。
  • ファイル転送コマンドの相手側ジョブ起動コマンドを使用する。
  • 業務定義の自側ジョブ起動、または相手側ジョブ起動イベントを使用する。

また、これらのジョブ起動元は、以下のジョブから結果通知を受け取ることが可能です。ジョブ結果通知の有無とジョブの動作については、「運用ガイド」の「1.3.3 ジョブ結果通知の有無」を参照してください。

  • APIでジョブ結果通知を組み込んだ実行ファイル。
  • lxrspjobコマンドを記述したバッチファイル。

 


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