Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 -
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付録C 運用環境の変更に対する設定> C.2 IPアドレス/ホスト名を変更する

C.2.14 各機能での設定

各機能での設定を行います。設定を行う機能と設定する場所を以下の表に示します。「システム監視」の変更は、必ず行ってください。そのほかは、インストール種別/使用している機能により、設定を変更してください。

機能名

設定条件

設定場所(インストール種別)

運用管理クライアント
/運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

システム監視

必須

性能監視

選択

自動運用支援

選択

資源配付

選択

スクリプトファイル

選択

インベントリ管理

選択

ヘルプデスク

選択

○*

プロセス監視

選択

○:設定します。

−:設定しません。

*:ヘルプデスク機能を使用している場合、ヘルプデスクサーバの再設定が必要です。また、ヘルプデスククライアントをインストールしている各運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。

 

■システム監視の変更

  1. 構成情報の削除

    全体監視運用を行っている場合、運用管理サーバがメッセージ送信先システムとして定義していたシステムで、以下のコマンドをプライマリ、セカンダリそれぞれのホスト名で実行します。

    opaconstat(接続構成登録/削除/表示コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

  2. 構成情報の登録

    メッセージ送信先システムで、指定しているシステムが動作していることを確認してから、運用管理サーバで、以下の手順を実施し、構成情報を登録します。

    1. 運用系で、以下のコマンドを実行します。

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    2. 運用管理サーバをフェールオーバします。
    3. 待機系で、以下のコマンドを実行します。

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    4. 運用管理サーバをフェールバックします。
  3. クラスタ待機系監視機能の変更

    クラスタ待機系監視運用時の場合、以下の手順で、定義ファイルを変更する必要があります。クラスタ待機系監視の設定の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    1. Systemwalker Centric Managerを停止します。

      停止方法については、“クラスタシステム上の運用管理サーバを停止する”を参照してください。

    2. IPアドレス、ホスト名を変更したノードで、以下のクラスタ待機系監視環境定義ファイルの自ホスト名の設定(OWNHOSTGET、OWNHOSTNAME)を、変更後のホスト名に変更してください。

      /etc/opt/FJSVsagt/opaclsconf

    3. クラスタ待機系監視で連携しているノードで、以下のクラスタノード定義ファイルの設定を、変更後のホスト名に変更してください。

      /etc/opt/FJSVsagt/opaclshosts

    4. Systemwalker Centric Managerを起動します。

      起動方法については、“クラスタシステム上の運用管理サーバを起動する”を参照してください。

      PRIMECLUSTERで、Systemwalker Centric Managerのサービスを起動する前に、プライマリノードとセカンダリノードでsyslog連携の再起動を実行します。syslog連携の再起動方法については、“待機系の監視”を参照してください。
  4. イベント通知先の変更

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバで、システム監視設定のメッセージ送信先を変更し、Systemwalker Centric Managerの再起動、構成情報の登録処理を行います。

イベント通知先の変更

下位サーバのシステム監視設定のメッセージ送信先システムを変更します。

  1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]−[環境設定]−[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 変更する下位サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [通信環境定義]ボタンをクリックします。

    →[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [メッセージ送信先システム]タブを選択し、変更前の運用管理サーバのホスト名を選択し、[更新]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム(更新)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. メッセージ送信先システムに変更後の論理ホスト名を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
  6. Systemwalker Centric Managerを再起動します。
  7. 下位サーバで、構成情報を変更します。
    1. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。
      • 下位サーバがWindows版の場合

        opaconstat -a


      • 下位サーバがSolaris版の場合

        /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    2. 運用管理サーバをフェールオーバします。
    3. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。
      • 下位サーバがWindows版の場合

        opaconstat -a


      • 下位サーバがSolaris版の場合

        /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    4. 運用管理サーバをフェールバックします。

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバとの接続形態が“常時接続”の場合、7.の作業は必要ありません。

     

GEEの場合、以下の作業を行ってください。

■性能監視の変更

運用管理サーバまたは運用管理クライアントで、以下の手順に従って作業を行ってください。

以下の作業は、すべてのノードでIPアドレス/ホスト名を変更したあとにまとめて実施すると、それぞれ一度の作業で効率よく設定することができます。

  1. ネットワーク性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
    1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。
    2. [ポリシー]メニューから、[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[全体]を選択します。

      →[性能監視−全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. [更新]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。
    4. [ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。

      →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

    5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。
  2. サーバ性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。
    1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。
    2. [ポリシー]メニューから、[ポリシーの定義]-[サーバの性能]-[設定]を選択します。

      →[性能監視−サーバ設定(サーバ性能)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. IPアドレス/ホスト名を変更したノードに配付しているポリシーを選択し、[変更]ボタンをクリックしたあと表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

      IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてについて、本作業を実施します。

    4. [ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。

      →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

    5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。
  3. サーバ性能監視機能の監視対象としている運用管理サーバのIPアドレスを変更した場合、プライマリノードとセカンダリノードで、以下のファイルをテキストエディタやviなどを使用して、変更後のIPアドレスに修正します。

    [ファイル名]

    /opt/FJSVspmex/usr/TrapHost.ini

    [変更箇所]

    ;; TrapHost.ini
     [SnmpTrap]
     HostName1=10.20.30.41 *1)
     HostName2=10.20.30.42 *2)

    *1: プライマリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。

    *2: セカンダリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。

性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。

 

■自動運用支援の変更

運用管理クライアントで、運用している環境に合わせて、以下の作業を行ってください。

  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択し、接続先に各サーバを指定します。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

    1. [イベント]メニューから[イベントの更新]を選択します。

      →[イベント定義]ダイアログボックスが表示されます。

      運用管理サーバのホスト名で指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    2. [アクション]メニューから[アクション設定]を選択します。

      →[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

      [リモートコマンド]タブで、[発行先:]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    3. [アクション]メニューから[アクション設定]を選択します。

      →[アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

      [SNMPトラップ]タブで、[トラップ通信先]の[ホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

       

■資源配付の変更

以下の手順に従って、各コンピュータ上で部門管理サーバのシステム定義(配付経路)の変更作業を実施してください。

  1. 部門管理サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。
  2. 業務サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。

     

■スクリプトファイルの変更

スクリプトファイル内で、該当IPアドレス/ホスト名を意識した処理を行っている場合、以下の手順に従って、操作を実施してください。

  1. 運用管理サーバで、該当するスクリプト内に書かれているIPアドレス/ホスト名を変更します。
  2. 運用管理サーバで(実際の作業は運用管理クライアントから)同スクリプトを使用しているシステムへ、インテリジェントサービスのポリシー設定を行い配付します。

     

■インベントリ管理の変更

インベントリ管理の設定を変更します。設定の変更は、運用管理サーバを通知先とするすべてのサーバ/クライアントで行います。

以下に設定手順を説明します。

  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[デスクトップ管理 クライアント動作環境設定]を選択します。

    →[デスクトップ管理 クライアント動作環境設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [サーバ環境]タブを選択します。
  3. [接続サーバ]-[ホスト名またはIPアドレス]に、変更後の論理ホスト名または論理IPアドレスを指定し、[OK]ボタンをクリックします。

     

■ヘルプデスクの変更

ヘルプデスク機能を使用している場合、ヘルプデスクサーバの再設定が必要です。また、ヘルプデスククライアントをインストールしている各運用管理クライアント、クライアントでODBCデータソースの変更が必要です。

■プロセス監視の変更

プロセス監視の動作環境ファイルを変更します。

■監査ログ管理の変更

運用中に、IPアドレス、ホスト名の変更を実施、またはネットワーク構成の変更により、運用管理サーバ自身のホスト名から、物理IPアドレスを求めることができない場合は、ログ収集コマンド(mpatmlog)を以下のように変更する必要があります。

mpatmlog -H サーバ名 [部門管理サーバ/業務サーバから運用管理サーバへ通信できる運用管理サーバのIPアドレス]

mpatmlog(ログ収集コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

 


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