Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバ クラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 - |
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第4章 利用機能別に必要な設定 | > 4.1 各機能で必要な設定 |
クラスタシステム上で運用管理サーバを運用する場合、プライマリノードでトラブル発生時には、自動切り換えが行われ、継続して運用できます。しかし、セカンダリノードでトラブルが発生していた場合、トラブル発生時にノードやサービスの自動切り換えが正しく行われず、重要な業務の監視や管理が途切れる可能性があります。そこで、本機能ではクラスタ構成にある運用管理サーバで、プライマリノードからセカンダリノードの監視(syslogdを監視)を実現し、継続された管理システムの運用を可能にします。
待機系を監視するには、以下の手順を実施します。
監視対象待機系の定義では、監視対象とする待機系のホスト名の情報を定義します。プライマリノード、セカンダリノードの両方で、クラスタ関係にある互いのノードを定義してください。
クラスタノード定義ファイルに、待機系のホスト名の情報を定義する手順を以下に示します。
/etc/opt/FJSVsagt/opaclshosts |
NodeName SwHostName |
監視するセカンダリノードの物理IPアドレスに対応したホスト名を128バイト以内で指定します。
監視するセカンダリノードの通信環境定義で指定した自ホスト名を128バイト以内で指定します。
自ホスト名
自ホスト名については、“通信環境定義の「自ホスト名」の定義を変更する”を参照してください。
以下のクラスタシステムの定義方法を示します。
NodeB NodeB |
これによって、NodeAが運用系で動作中の場合、待機中のNodeBから転送されてくるメッセージを監視できます。
NodeA NodeA |
これによって、NodeBが運用系で動作中の場合、待機中のNodeAから転送されてくるメッセージを監視できます。
ここでは、待機系監視機能の動作環境を定義します。プライマリノード、セカンダリノードの両方で、動作環境を定義してください。
クラスタ待機系監視環境定義ファイルに、待機系監視の動作環境を定義する手順を以下に示します。
/etc/opt/FJSVsagt/opaclsconf |
SAVMSGNUM 100 |
運用系と待機系が通信不可状態の時に、待機系で監視対象メッセージが発生した場合、待機系はそのメッセージを一時ファイルに保存します。ここでは、一時ファイルに保存するメッセージ数を100〜500で指定します。デフォルトは100です。一時ファイルに保存されたメッセージは、Systemwalker同士の通信が可能となった時に、運用系に転送されます。
待機系が運用系への接続に失敗した場合に行う接続リトライ処理の間隔(秒)を、10〜3600で指定します。デフォルトは30です。
待機系で、運用系に通知する自ホスト名を、“DNS”で指定した場合は、“0”を指定します。“ホスト名”指定した場合は、“1”を指定します。“ユーザ指定”を指定した場合は、“2”を指定します。デフォルトは“0”です。
OWNHOSTGETに“2”を指定した場合は、自ホスト名を128バイト以内で指定します。OWNHOSTGETに“0”または“1”が指定されている場合、OWNHOSTNAMEの指定は、無効になります。
送達確認機能(運用系からデータ受信完了を通知させる機能)を使用する場合は“on”、使用しない場合は“off”を指定します。デフォルトは“on”です。
待機系から運用系に送信したデータに対して、送達確認が送信されない場合に行うデータ送信リトライ処理の時間間隔(秒)を、10〜180で指定します。デフォルトは30です。
待機系から運用系に送信したデータに対して、送達確認が送信されない場合に行うデータ送信リトライ処理の回数を、0〜10で指定します。デフォルトは3です。
待機系から運用系に接続する場合に使用するサービス名を指定します。デフォルトは“uxpopagt”です。
サービス名
サービス名は、以下の手順で設定した値です。
- [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択します。
→[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [通信環境定義]ボタンをクリックします。
→[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。
- [動作設定]タブを選択し、[詳細]ボタンをクリックします。
→[動作設定詳細]ダイアログボックスが表示されます。
以下のクラスタシステムの定義方法を示します。
クラスタノード定義ファイルの定義と、クラスタ待機系監視環境定義ファイルのOWNHOSTGETの定義は、以下のようになります。
NodeAの定義ファイル
NodeB NodeB |
OWNHOSTGET 1 |
NodeBの定義ファイル
NodeA NodeA |
OWNHOSTGET 1 |
プライマリノードとセカンダリノードで、syslog連携機能を再起動します。
syslog連携機能の再起動は、以下の手順を実施してください。
以下にそれぞれの手順について説明します。
syslog連携機能を再起動します。
以下に手順を示します。
/opt/systemwalker/bin/stpopasyslog |
/opt/systemwalker/bin/stropasyslog |
監視を行うなうため、syslogdにsyslog連携機能が起動したことを通知する、またはsyslogdを再起動するのどちらかの作業を行います。
以下に手順を示します。
ps -ef | grep syslogd |
kill -HUP <1-で求めたプロセスID> |
Solaris 10でZoneを作成している場合、syslog連携機能を起動したZoneのsyslogdをZone名で特定し、HUPシグナルを送ります。なお、ログインしているZoneのZone名は/usr/bin/zonenameコマンドで確認できます。
ps -Zef | grep syslogd | grep `/usr/bin/zonename` |
kill -HUP <上記で求めたプロセスID> |
【Solaris 7/8/9】
sh /etc/rc2.d/S74syslog stop |
sh /etc/rc2.d/S74syslog start |
【Solaris 10】
再起動の実施ではなくHUPシグナルの通知を実施してください。
【Linux版】
sh /etc/rc2.d/S12syslog stop |
sh /etc/rc2.d/S12syslog start |
運用系−待機系間の通信状態は、インテリジェントサービスのホストモニタスクリプトを使用することにより監視ができます。
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