Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド
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付録B チューニング

B.2 RERUNログ抽出作業域のチューニング

RERUNログの抽出では、RERUNログをいったんトランザクション単位に整列します。このとき使用されるのが作業域メモリや作業域ファイルです。

Active DB Guardでは、この作業域メモリの大きさや一度に獲得する作業域ファイルの大きさを、RLPごとにRLP動作環境ファイルで指定することができます。

これらの作業域メモリや作業域ファイルは、運用テスト時にその時点の使用サイズをチェックして、使用可能なメモリ量と実際使用のサイズから、設定サイズを決めてください。
また、作業域ファイルはRLP動作環境ファイルのEXT_WORK_SIZEパラメタに指定した大きさごとに作業域が不足した時点で拡張するので、1回の拡張量が大きすぎると拡張処理がRERUNログ抽出性能に影響を与えたり、無駄なディスク資源を消費します。逆に1回の拡張量が小さすぎると、拡張が頻繁に発生し、RERUNログ抽出性能に影響を及ぼします。このため、まずは暫定的な値(RLCファイルの容量の半分など)を設定し、テストで確認してください。

※チューニングの方法としては、まずはなるべくメモリで動作可能なように、EXT_WORK_MEMパラメタの値を評価してください。

作業域メモリや作業域ファイルの使用サイズのチェックは、rdbbcpfmコマンドで確認できます。

rdbbcpfmコマンドの使用例と表示例を以下に示します。
$ rdbbcpfm -p rlp001 -e
RDBII rdbbcpfm DATE:2006/09/13 TIME:09/48/59
         (1)
ExecTimes 2
        (2)  (3)
WorkMem(Max/Alloc)
      10240/  10240
         (4)  (5)   (6)
WorkFile(Max/Alloc/Times)
      3200/  10240/  1
(1) rdbbcextコマンドの実行回数
(2) 過去に使用した最大のメモリの作業域サイズ(単位はキロバイト)
(3) 割り当てられているメモリの作業域サイズ(単位はキロバイト)
(4) 過去に使用した最大の作業域ファイルのサイズ(単位はキロバイト)
(5) 割り当てられている作業域ファイルのサイズ(単位はキロバイト)
(6) 作業域ファイルを使用したrdbbcextコマンドの実行回数


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