Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド |
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第2章 セットアップ |
Active DB Guard全般の動作環境は、BC構成パラメタファイルで定義します。
BC構成パラメタファイルの編集は両システムで実施します。
複写元システムで作成したBC構成パラメタファイルを複写先システムへ転送して、複写先システムにおいても同一のファイルを使用することで、両システムの各定義内容を一致させてください。
BC構成パラメタファイルの記述形式は、“各種パラメタファイルの記述形式”を参照してください。
BC構成パラメタファイルは、/opt/FJSVsymbc/demo/bccfg.envを複写し、作成したテキストファイルに定義します。このファイル名を、RDB構成パラメタファイルのRDBBCパラメタで指定してください。
BC構成パラメタファイルに記述する定義種別と定義内容を以下に示します。
定義種別 |
定義内容 |
記述の省略 |
|
---|---|---|---|
複写元システム |
複写先システム |
||
RLP動作環境ファイルの格納先ディレクトリの絶対パス名 |
省略不可 |
省略不可 |
|
RERUNログ書き込みにおける、非同期書き込みモードの使用有無 |
省略可 |
- |
|
RERUNログバッファ枚数の指定 |
省略可 |
- |
|
すべてのRLCファイルが満杯状態になった場合の動作 |
省略可 |
- |
|
BC管理DBの定義情報 |
省略不可 |
省略不可 |
|
BCログ管理ファイルの絶対パス名 |
省略不可 |
省略不可 |
|
ACMのクラスタ運用時に使用するACMの論理ノード名 |
省略不可(注) |
省略不可(注) |
|
未サポート資源チェック機能の使用有無 |
省略可 |
- |
-:無効
注)ACMのクラスタ運用を行わない場合は、指定しないでください。
RLC_BUFFパラメタは、性能チューニングを行う場合に変更します。パラメタ変更を行う場合は、BC構成パラメタファイルを編集後にSymfoware Serverを再起動してください。
なお、RLC_BUFF以外のパラメタは、一度設定を行えば通常は変更する必要ありません。
業務要件の変更に伴ってパラメタ変更を行う場合、利用者業務やバックアップセンタ運用がすべて停止していることを確認してからBC構成パラメタファイルを編集し、Symfoware Serverを再起動してください。
センタ切り替えを行う運用の場合、相手側システムでのみ有効なパラメタも定義しておく必要があります。
RLPの動作環境を定義したRLP動作環境ファイルの格納先ディレクトリの絶対パス名を256バイト以内で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLP_FILE_PATH = RLP動作環境ファイルの格納先ディレクトリの絶対パス名 |
本パラメタは省略できません。
トランザクション処理におけるコミット時のRERUNログ書き込みについて、非同期書き込みモードの使用有無を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
TRAN_ASYNC = YES | NO |
YES:トランザクション処理におけるコミット時のRERUNログ書き込みを非同期で行います。また等価性コピーの転送モードをConsistencyモード(非同期転送)で行います。
NO :トランザクション処理におけるコミット時のRERUNログ書き込みを同期で行います。また等価性コピーの転送モードを同期Writeモードで行います。
本パラメタは省略可能です。省略時はYESが指定されたものとみなします。
ロググループ1つあたりのRERUNログバッファ枚数を32〜260000の範囲で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_BUFF = RERUNログバッファ枚数 |
本パラメタは省略可能です。省略時は128が指定されたものとみなします。
本パラメタに指定する値の見積もり方法は、“RERUNログバッファの見積り”を参照してください。
RLCが満杯状態になったときの、システムの動作を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
RLC_FULL = INHIBIT | WAIT |
INHIBIT:RLPを閉塞して処理を継続します。
WAIT:空きのRLCファイルができるまで待ちます。
本パラメタは省略可能です。省略した場合は、INHIBITが指定されたものとみなします。
RLCが満杯状態とならないように、複写元システムで空きRLCファイルの減少の警告メッセージを監視することを推奨します。警告メッセージの出力契機は、RLP動作環境ファイルのRLC_NOEMP_WARNパラメタで指定します。詳細は、“RLP動作環境ファイルの編集”を参照してください。
“INHIBIT”を指定してRLPが閉塞になった場合、再びバックアップセンタ運用を行うためには、RLP再作成が必要です。
運用中にRLCが満杯状態とならないよう、RLCの容量は十分な見積りを実施してください。
“WAIT”を指定した場合、RLCファイルに空きができるまで利用者アプリケーションは無応答状態になります。
複数のロググループにRLPを作成し、本パラメタに“WAIT”を指定した場合、あるRLPが、RLCの満杯により、循環使用できなくなると、関連するRLPに属するロググループを使用している利用者アプリケーションが無応答状態になります。そのため、RLCが満杯にならないように注意をしてください。
BC管理スキーマの定義で使用するデータベース名を、“RDBシステム名_データベース名”の形式で任意に指定します。データベース名は、RDBシステム内で一意にしてください。
デフォルトのRDBシステムにBC管理DBを作成する場合は、“RDBII_データベース名”の形式としてください。
記述形式は、以下のとおりです。
BCMNDB = RDBシステム名_データベース名 |
BCMNDBの指定(RDBシステム名_データベース名)
DB管理スキーマの定義で使用するデータベース名を、英数字5文字以上36文字以内で指定します。
指定方法はRDBシステム名を含めて指定します。
本パラメタは省略できません。
BCログ管理ファイルを配置するローデバイスの絶対パス名またはBCログ管理ファイルの絶対パス名を1023バイト以内で指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
BCLOGMANAGE = BCログ管理ファイルを配置するローデバイスの絶対パス名 | BCログ管理ファイルの絶対パス名 |
本パラメタは省略できません。
ACMのクラスタ運用時に使用する論理ノード名を指定します。
ACMの環境変数“SWSTGNODE”に設定する値を、本パラメタに指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
BC_CLUSTER_NODE = ACMのクラスタ運用で使用する論理ノード名 |
ACMのクラスタ運用を行う場合、本パラメタは省略できません。ACMのクラスタ運用を行わない場合は、本パラメタは指定しないでください。
複写元システムで作成したBC構成パラメタファイルを、複写先システムで利用している場合は、各システムのACMの運用に合わせて編集を行ってください。
Symfoware Serverがクラスタ運用でなくても、ACMがクラスタ運用を行っている場合は、本パラメタを指定してください。
複写元システムと複写先システムでACMのクラスタ運用の有無が異なる場合は、ACMのクラスタ運用ありのシステム側だけ本パラメタを指定してください。
本パラメタを指定した場合、Active DB Guardが内部で使用するACMコマンドは、環境変数“SWSTGNODE”を設定した状態で動作します。
ACMの環境変数“SWSTGNODE”については、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド”および“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”を参照してください。
未サポート資源チェックの使用有無を指定します。
記述形式は、以下のとおりです。
BC_TABLE_CHECK = 1 | 2 |
1:未サポート資源チェックを有効にします。
2:未サポート資源チェックを無効にします。
本パラメタは省略可能です。省略した場合は、1が指定されたものとみなします。
本パラメタに、2を指定している場合、同一ロググループ内に未サポート資源を定義して使用することができます。
ただし、定義した未サポート資源はユーザ自身で管理する必要があります。
Active DB Guardの未サポート資源については、“サポート対象資源”を参照してください。
BC構成パラメタファイルの記述例を、以下に示します。
RLP_FILE_PATH = /opt/FJSVsymbc/etc TRAN_ASYNC = YES RLC_BUFF = 1024 RLC_FULL = WAIT BCMNDB = RDBSYS1_ManageDB BCLOGMANAGE = /dev/rdsk/c3t1d1s3 |
RLP_FILE_PATH = /opt/FJSVsymbc/etc TRAN_ASYNC = YES RLC_BUFF = 1024 RLC_FULL = WAIT BCMNDB = RDBSYS1_ManageDB BCLOGMANAGE = /dev/raw/raw6 |
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