Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド |
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付録A 資源の見積り | > A.4 RERUNログ取得環境の資源見積り |
RERUNログバッファ枚数は、トランザクション処理におけるコミット時のRERUNログ書き込みに非同期書き込みモードを使用する場合に、見積りが必要です。
RERUNログバッファ枚数の見積りについて、以下に説明します。
アプリケーションの性能は、RERUNログバッファのメモリ量が大きいほど向上します。しかし、RERUNログバッファのメモリ量が大きくなるほど被災時のActive DB Guardのデータロスト時間は長くなります。Active DB Guardのデータロスト時間とは、RERUNログ取得でのデータロスト時間とストレージ製品のデータロスト時間の合計を示します。
このため、RERUNログバッファのメモリ量は被災時のデータロスト時間に影響がない程度に見積る必要があります。
RERUNログバッファの見積り方法について説明します。
ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量の見積り式を以下に示します。
ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量 =(RERUNログ取得でのデータロスト時間×ストレージ製品のシーケンシャルwrite性能) − ロググループごとのAIログバッファのメモリ量 |
RERUNログ取得でのデータロスト時間
被災時におけるRERUNログ取得での許容データロスト時間です。
ロググループごとのAIログバッファのメモリ量
ロググループごとのSymfoware ServerのAIログバッファのメモリ量です。
AIログバッファのメモリ量の見積りは、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。
RERUNログバッファのメモリ量から、RERUNログバッファ枚数の見積りを行います。
RERUNログバッファ枚数の見積り式を以下に示します。
ロググループごとのRERUNログバッファ枚数 =ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量÷(AIログバッファ1枚のサイズ×4) |
RERUNログバッファ1枚のサイズは、Symfoware Serverのテンポラリログファイル作成時に指定するブロック長の4倍になります。
以下の条件の見積り例を示します。
RERUNログ取得でのデータロスト時間:0.125 秒
ストレージ製品のシーケンシャルwrite性能:20 メガバイト/秒
ロググループごとのAIログバッファ枚数:1024 枚
AIログバッファ1枚のサイズ:512 バイト
ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量の見積りを行います。
ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量 = (0.125 × 20 × 1024 × 1024 ) − (512 × 1024) = 2097152 バイト |
ロググループごとのRERUNログバッファ枚数の見積りを行います。
ロググループごとのRERUNログバッファ枚数 = 2097152 ÷ (514 × 4) = 1024 枚 |
RERUNログバッファの性能情報は、Symfoware Serverのrdbsarコマンドで確認することができます。詳細は、“コマンドリファレンス”の“rdbsar”を参照してください。
見積ったRERUNログバッファ枚数は、BC構成パラメタファイルのRLC_BUFFパラメタに指定します。
BC構成パラメタファイルの詳細は、“BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。
同期書き込みモードを使用する場合は、特に見積りを行う必要はありません。
通常、RERUNログバッファ枚数は、BC構成パラメタファイルのRLC_BUFFパラメタの省略値である128枚で運用を行います。
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