Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド
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付録A 資源の見積り> A.4 RERUNログ取得環境の資源見積り

A.4.2 RERUNログバッファの見積り

RERUNログバッファ枚数は、トランザクション処理におけるコミット時のRERUNログ書き込みに非同期書き込みモードを使用する場合に、見積りが必要です。
RERUNログバッファ枚数の見積りについて、以下に説明します。

■RERUNログバッファと被災時のデータロスト時間の関

アプリケーションの性能は、RERUNログバッファのメモリ量が大きいほど向上します。しかし、RERUNログバッファのメモリ量が大きくなるほど被災時のActive DB Guardのデータロスト時間は長くなります。Active DB Guardのデータロスト時間とは、RERUNログ取得でのデータロスト時間とストレージ製品のデータロスト時間の合計を示します。
このため、RERUNログバッファのメモリ量は被災時のデータロスト時間に影響がない程度に見積る必要があります。

■RERUNログバッファの見積り方

RERUNログバッファの見積り方法について説明します。

◆RERUNログバッファのメモリ量の見積

ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量の見積り式を以下に示します。

ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量
=(RERUNログ取得でのデータロスト時間×ストレージ製品のシーケンシャルwrite性能)
   − ロググループごとのAIログバッファのメモリ量

RERUNログ取得でのデータロスト時間

被災時におけるRERUNログ取得での許容データロスト時間です。

ロググループごとのAIログバッファのメモリ量

ロググループごとのSymfoware ServerのAIログバッファのメモリ量です。
AIログバッファのメモリ量の見積りは、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。

◆RERUNログバッファ枚数の見積

RERUNログバッファのメモリ量から、RERUNログバッファ枚数の見積りを行います。
RERUNログバッファ枚数の見積り式を以下に示します。

ロググループごとのRERUNログバッファ枚数
=ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量÷(AIログバッファ1枚のサイズ×4)

RERUNログバッファ1枚のサイズは、Symfoware Serverのテンポラリログファイル作成時に指定するブロック長の4倍になります。

■例

以下の条件の見積り例を示します。

◆RERUNログバッファのメモリ

ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量の見積りを行います。

ロググループごとのRERUNログバッファのメモリ量
= (0.125 × 20 × 1024 × 1024 ) − (512 × 1024)
= 2097152 バイト

◆RERUNログバッファ枚

ロググループごとのRERUNログバッファ枚数の見積りを行います。

ロググループごとのRERUNログバッファ枚数 = 2097152 ÷ (514 × 4)
                                        = 1024 枚 


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