PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版)
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第6章 バックアップとリストア> 6.6 ドメイン外サーバからのバックアップとリストア> 6.6.4 ディスク装置のコピー機能を使用したバックアップとリストア

6.6.4.8 BCV からのリストア手順

11) 業務の停止

運用ドメインのノード Node1 および Node2 において、業務用ボリューム Volume1 を使用しているアプリケーションを停止します。

Volume1 をファイルシステムとして使用している場合は、アンマウントします。

 

12) 業務用ボリュームの停止

運用ドメインのノード Node1 および Node2 において、業務用ボリューム Volume1 を停止します。以下のコマンドを Node1 または Node2 で実行します。

# sdxvolume -F -c Class1 -v Volume1 -e allnodes

 

13) 業務用ボリュームのディスク切離し

運用ドメインにおいて、業務用ボリューム Volume1 が属しているクラス Class1 に登録されているディスクのうち、リストアの対象となるディスク Disk1 以外のディスク (Disk2) を、Class1 から切り離します。以下のコマンドを運用ドメインのノード Node1 または Node2 で実行します。

# sdxswap -O -c Class1 -d Disk2

 

14) BCV からのリストア

運用ドメインにおいて、スタンダードデバイス STD001 のデータを BCV デバイス BCV001 からリストアします。以下の作業を運用ドメインのノード Node1 または Node2 で実施します。

14-1) BCV からのリストア

スタンダードデバイス STD001 のデータを BCV デバイス BCV001 からリストアします。

# symmir -g DevGroup restore STD001 BCV ld BCV001

14-2) リストア状況の確認

リストア処理中は、スタンダードデバイス STD001 と BCV デバイス BCV001 の BCV ペアは RestInProg 状態となります。リストアが完了して BCV ペアが Restored 状態になったことを確認します。

# symmir -g DevGroup query
Device Group (DG) Name: DevGroup
DG's Type             : REGULAR
DG's Symmetrix ID     : 000285502123
     Standard Device                   BCV Device                 State
------------------------- ------------------------------------ ------------
                   Inv.                                 Inv.
Logical        Sym Tracks Logical                 Sym   Tracks STD <=> BCV
------------------------- ------------------------------------ ------------
STD001         005      0 BCV001                  073 *      0 Restored

 

15) 業務の再開と業務用ボリュームのディスク再組込み

運用ドメインで業務を再開します。業務を実行するノードで以下の作業を実施します。


ここでは、業務用ボリュームの等価性回復よりも業務の再開を優先し、まず業務を再開し、業務運用中にボリュームの等価性回復を行う手順を示します。業務の再開よりもボリュームの等価性回復を優先する場合は、手順 15-1), 15-3), 15-4) (等価性コピー処理の完了を確認), 15-2) の順に実施してください。

15-1) 業務用ボリュームの起動

業務用ボリューム Volume1 を起動します。

# sdxvolume -N -c Class1 -v Volume1

15-2) 業務の再開

手順 11) で業務用ボリューム Volume1 上のファイルシステムをアンマウントした場合は、再度マウントします。

Volume1 を使用するアプリケーションを起動します。

15-3) 業務用ボリュームのディスク再組込み

手順 13) で業務用ボリューム Volume1 が属しているクラス Class1 から切り離したディスク Disk2 を、Class1 に再度組み込みます。

# sdxswap -I -c Class1 -d Disk2 -e nowaitsync

コマンドが復帰した後、ボリューム Volume1 の Disk1 上のスライスから Disk2 上のスライスへの等価性コピー処理が実行されます。

15-4) コピー状況の確認

等価性コピー処理の状況は、sdxinfo -S コマンドで確認することができます。コピー先のスライスは、コピー処理中は COPY 状態であり、コピー処理が正常に完了すると ACTIVE 状態 (ただし Volume1 が STOP 状態の場合は STOP 状態) になります。

# sdxinfo -S -c Class1 -o Volume1
OBJ    CLASS   GROUP   DISK    VOLUME  STATUS
------ ------- ------- ------- ------- --------
slice  Class1  Group1  Disk1   Volume1 ACTIVE
slice  Class1  Group1  Disk2   Volume1 COPY



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