PowerReplication ユーザーズガイド V3.0 - Microsoft(R) Windows(R) 2000, Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第8章 トラブルシューティング

8.3 差分同期の対象データファイルアクセス時のエラー

差分同期の対象データファイルアクセス時のトラブル事例とその対象を説明します。

現象

PowerRW+において、データファイルオープン時に次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。

522

指定された表のデータが不整合状態であるために処理できません。OUTPUT_OPEN

原因

差分同期の対象ファイルに出力オープンを実行しました。
このため、更新情報取得が停止状態となり、更新情報が取得されない状態になりました。

対処

一括同期を実行し、データベース間の整合性を確保してください。

 

現象

PowerRW+において、データファイルオープン時に次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。

525

指定された表のデータが不整合状態となっている可能性がありますが処理を続行します。DATA_UPD_TIME_UNMATCH: DB=xxxxxxxx REPL=xxxxxxxx

原因

レプリケーションサービスが更新情報の取得時に記憶したデータ更新日時とデータファイルの時刻が一致していません。
この一致しない時刻の間に行ったデータ更新の更新情報が取得されず、データベース間の整合性がなくなっている可能性があります。

対処

データベース間でデータが一致しているか、対象のレプリケーショングループすべてで更新情報の取得が開始されているかを確認し、問題がない場合はそのまま処理を続行してください。
問題がある場合は、一括同期を実行し、データベース間の整合性を確保してください。

 

現象

PowerRW+において、データファイル更新時に次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。

661

グループの更新情報ファイルの使用量が警告値に達しました。

原因

前回の同期実行によるデータ反映時からのデータ更新量が多く、更新情報ファイルの警告値に達しました。

対処

同期実行の間隔を短くしたり、rpchgdlfコマンドで更新情報ファイルのサイズを大きくしたり、レプリケーションの環境や運用方法を見直してください。
更新情報ファイルのサイズを変更した場合は、一括同期を実行し、データベース間の整合性を確保してください。

 

現象

PowerRW+において、データファイル更新時に次のメッセージがアプリケーションログに出力されます。

662

グループの更新情報ファイルの使用量が上限値に達したため、一部または全部のレプリケーション間がデータ不整合状態となりました。

原因

前回の同期実行によるデータ反映時からのデータ更新量が多く、更新情報ファイルの上限値に達し、更新情報が格納できない状態になりました。

対処

rpchgdlfコマンドで更新情報ファイルのサイズを大きくするなどして、レプリケーションの環境や運用方法を見直してください。
更新情報ファイルのサイズを変更した場合は、一括同期を実行し、データベース間の整合性を確保してください。


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