PowerReplication ユーザーズガイド V3.0 - Microsoft(R) Windows(R) 2000, Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第8章 トラブルシューティング

8.4 レプリケーションマネージャのエラー

レプリケーションマネージャのトラブル事例とその対象を説明します。

現象

レプリケーションマネージャのレプリカの定義で、次のメッセージが通知されます。

1052

関連先のサーバが検出できませんでした。

原因

次の原因により、関連づけのためにレプリカ側からマスタ側への接続に失敗しました。

  • hostsファイルまたはDNSに相手ホスト名が記述されていないか、正しくない
  • マスタグループが定義されているサーバのホスト名を変更した

対処

hostsファイルまたはDNSのホスト名を確認してください。
または、マスタグループ定義を再作成してください。

備考

ネットワーク環境により、エラー発生まで時間がかかる場合があります。

 

現象

レプリケーションマネージャのサーバ接続で以前は接続できましたが、ホスト名やIPアドレスの変更後に接続できなくなりました。

原因

以前の定義で関連づけ相手サーバのホスト名をhostsファイルやDNSから削除または変名すると、レプリケーションの構成定義内に格納されているホスト名またはIPアドレスが検索できずにエラーとなります。

対処

以下の手順で対処してください。

  1. 以前に登録されていたホスト名をhostsファイルやDNSに再定義してください。
  2. レプリケーションマネージャでサーバ接続を行ってください。
  3. その後、レプリケーションの構成定義が不要であれば、レプリケーションの構成定義を削除後、ホスト名をhostsファイルやDNSから削除してください。

 

現象

レプリケーションマネージャの接続時および一覧表示時、または同期実行時に「ホスト名が見つからない」旨のエラーが発生します。

原因

  • すでに構成定義に記録されている相手サーバのホスト名をhostsファイルやDNSから削除または変更した。
  • ホスト名がhostsファイルやDNSに登録されていないか、IPアドレス解決ができないサーバに対して関連づけし、当該サーバのIPアドレスをhostsファイルやDNSから削除または変更した。
  • 不定IPアドレスのサーバにおいて、レプリケーション動作環境に「不定のIPアドレスで運用する」を設定しない状態で、当該サーバとの関連づけを行った。

対処

以下のいずれかで対処してください。

  1. hostsファイルやDNSを以前のIPアドレス(ホスト名)に戻した状態でレプリケーションの構成定義を削除してください。
    その後、必要であれば新たな環境を作成してください。
  2. 相手のサーバも含めて、構成情報ファイルを削除した後、動作環境設定で新規作成し、すべての構成定義を作成し直してください。
    なお、すべての構成定義の再作成は、構成定義の移出入機能を使用して、構成定義情報をエクスポート後、記述文のサーバ情報を修正し、インポートすることで実施できます。

備考

WindowsにおけるTCP/IPのホスト名解決は以下の手順で処理されます。
hostsファイル→(DNS)→NetBIOSのキャッシュ→(WINS)→ブロードキャスト→LMHOSTSファイル
すなわち、TCP/IPで一般的な方法で名前解決できなかった場合、NetBIOSコンピュータ名による解決を行います。
しかし、LMHOSTSファイルにホスト名が記述されていない場合、当該システムが起動されていない状態またはネットワークに接続されていない状態では、名前解決できずにエラーとなります。

 

現象

レプリケーションマネージャの表一覧にレプリケーションの対象としたい表が表示されません。

原因

現在ログインしている利用者が所有者であるスキーマのみ参照可能です。

対処

対象とする表の所有者またはDBMS管理者でログインし直してください。


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