PowerReplication ユーザーズガイド V3.0 - Microsoft(R) Windows(R) 2000, Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第1章 PowerReplicationの概要

1.2 特長

ここでは、PowerReplicationの特長を説明します。

■相互にデータを活用

PowerReplicationを導入することで、各システムで変更したデータを、お互いのデータベースに反映し合うことができます。
連携する各システムのデータベースを相互に活用できるため、PRIMERGY 6000/ASP上の業務と、PRIMERGY/Windows上の業務を連携することができます。

データベース間で同期を行う仕組みの詳細は、"2.2 レプリケーションサービスの機能"を参照してください。

■他社製データベースとの連携

Windows上で動作する他社製データベース(Oracle、SQL Server)と、PRIMERGY 6000/ASP上のSymfoware6000やWindowsのPowerRW+との間でレプリケーションを行えます。
これにより、PRIMERGY 6000/ASPの基幹データを、他社製データベースを使用するパッケージなどで簡単に活用できます。

レプリケーションが可能なデータベースの組合せの詳細は、"1.4.2 連携可能DBMSの組合せ"を参照してください。

■プログラミング無しで環境構築

各システム間のデータを同期するためのプログラムを作成する必要がありません。
GUIツールであるレプリケーションマネージャまたは構成定義の移出入機能を使用して、簡単に環境が構築できます。

レプリケーションマネージャの機能の詳細は、"2.4 レプリケーションマネージャ"を参照してください。構成定義の移出入機能の詳細は、"2.6 構成定義の移出入機能"を参照してください。


プログラミング無しで構築できますが、安定した業務環境の構築のため、計画的に事前の調査、設計および動作検証を行うことが必要です。
また、システム異常発生時の復旧作業を円滑にするため、停やシステム異が発生した場合の復旧手順を事前に設計しておくことも重要です。
詳細は、"1.6 導入から運用までの流れ"および"第3章 導入/構築"を参照してください。

■ネットワーク負荷の分散

ファイル転送やクライアント−サーバ型のシステムでは、ネットワークへのアクセスが大量に発生するため、ネットワークの負荷が増大し、利用者プログラムの応答性能が著しく低下することがあります。これに対して、PowerReplicationは更新データだけを送信する運用が可能であり、ネットワークの負荷を低減できます。
さらに、PowerReplicationのスケジュール機能を利用することで、差分情報の転送を、ネットワークの負荷が少ない時間帯に実行することができます。

スケジュール機能の詳細は、"2.2.4 スケジュール実行"を参照してください。


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