Linkexpress 運用ガイド
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付録A ダウンロード型システム連携(DB連携機能)> A.2 ダウンロード型システム連携の機能

A.2.2 オフライン格納機能

オフライン格納機は、利用者があらかじめ相手システムで抽出されたテーブルデータを媒体、回線などを使用して自システムへ転送し、ダウンロード型システム連携がこのテーブルデータを入力として格納処理を行う機能です。

オフライン格納機能は、テーブルデータの格納の処理だけで構成されます。したがって、テーブルデータの格納時の入力となる抽出ファイルおよび抽出ファイル・リストは、利用者が事前に媒体またはデータ転送製品を利用し、自システムに転送しておく必要があります。

テーブルデータの格納では、テーブルデータの転送で受信したテーブルデータをデータベースに格納します。格納方式として、初期創成と追加格納の2つがあります。この2つの格納方式は、相手システムのDB-EXPRESSでテーブルデータを抽出する時に指定します。このため、自システムでこの格納方式を操作することはできません。また、格納方式として、更新格納は利用できません。

以下にオフライン格納機能の概要を示します。

オフライン格納機能の入力は、相手システムで抽出されたテーブルデータが格納されている抽出ファイルおよびこの抽出ファイルを管理する抽出ファイル・リストです。

また、LinkexpressサーバがUNIX(UXP/DS)の場合、通常ファイルの他にDASD連携方式による入力が可能です。

通常ファイルの入力

通常ファイルの入力では、抽出ファイルと抽出ファイル・リストを、自システム内で同一のディレクトリ下に配置する必要があります。このディレクトリを抽出ファイルディレクトリと呼びます。

オフライン格納完了後の抽出ファイルの扱いは、各サーバの指定方法は以下のとおりです。

PCサーバ : 業務詳細情報で指定します。

UNIXサーバ : 環境変数LXDBDTOPEで指定します。

[抽出ファイルディレクトリ]

抽出ファイルディレクトリは、自システム内で利用者が任意の名前で用意し、業務詳細情報の編集画面で指定します。

抽出ファイルディレクトリのモードは、ダウンロード型システム連携の利用者に対する読込権、書込権および実行権が必要です。また、PCサーバの場合、抽出ファイルディレクトリはNTFS上に設定する必要があります。

[抽出ファイル・リスト]

抽出ファイル・リストは、1個の抽出ファイルディレクトリに1個配置します。抽出ファイル・リストの名前は、LST固定です。

抽出ファイル・リストのモードには、ダウンロード型システム連携の利用者に対する読込権が必要です。オフラインサービス中の抽出ファイルディレクトリのモードには、所有者、グループおよびその他のアクセス許可が読込権だけとなります。

[抽出ファイル]

抽出ファイルは、1個または複数あり、すべての抽出ファイルを1個の抽出ファイルディレクトリに配置します。抽出ファイル名は、相手システムから通知されたファイル名を使用します。

抽出ファイルのモードには、ダウンロード型システム連携の利用者に対する読込権が必要です。オフラインサービス中の抽出ファイルのモードには、利用者、グループおよびその他のアクセス許可が読込権だけとなります。

DASD連携方式の入力 [UNIXサーバ]

相手システムのディスクに存在する抽出ファイルおよび抽出ファイル・リストを、オフライン格納機能の入力に使用することができます。相手システムがグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合だけDASD連携方式を使用することができます。グローバルサーバ/PRIMEFORCEのディスクに存在するファイルへのアクセスはM-LINK/DAを使用して行います。利用者による自システムへの展開作業は必要ありません。

リスタート機能

リスタート機は、オンラインサービス、または、オフラインサービスで何らかの異常によりサービスが中断した場合に、中断したサービスを再開することができる機能です。ただし、異常の内容によっては、再開が不可能な場合もあります。

再開の可否は、以下の各メッセージで判断するとことができます。再開が可能な場合、事前に、中断した異常の原因を取り除き、再開します。メッセージの詳細は、「メッセージ集」の「3.1 メッセージの記述形式(DB連携機能)」を参照してください。

[オンライン格納結果の通知再開が可能な場合]

オンラインサービスで、次のメッセージが出力された場合、再開が可能です。手順は、エラー原因を取り除いた後、lxmkdbコマンドに-rオプションを指定して再起動します。

lxmkdb : エラー:DB12008:相手システムへの結果の通知に失敗しました - service_name system_name

[テーブルデータの転送と格納の再開が可能な場合]

オンラインサービス、または、オフラインサービスで、次のメッセージが出力された場合、再開が可能です。手順は、エラー原因を取り除いた後、lxmkdbコマンドまたはlxloddbコマンドに-Rオプションを指定して再開します。

command : 情報:DB20007: -Rオプションを指定し再起動してください

備考.

再開が可能な状態で、新規のサービスを開始しようとすると、次のメッセージが出力されます。この場合、メッセージに出力されたオプションを指定して再開することができます。

command : 警告:DB30007:前のサービスが異常完了しています - service_name system_name option

再開が不可能な状態で、新規のサービスを開始しようとすると、次のメッセージが出力されます。この場合、DB30008の[オペレータの処置]に従い、サービスをクリアしてから、新規のサービスを開始してください。

command :警告:DB30008:前のサービスでテーブルデータの格納処理中に異常完了しています - database_name service_name system_name

サービス情報の出力機能

サービス情報の出力機は、オンラインサービスまたはオフラインサービスの結果をダウンロード型システム連携が作成するサービス情報ファイルに出力します。出力方式は、1つのサービスの完了ごとにサービス情報ファイルの最後にサービス情報を追加します。

このサービス情報ファイルの出力機能を使用するには、以下のように指定してください。

PCサーバ : 業務詳細情報のサービス情報ファイルの出力を指定。

UNIXサーバ : DB動作環境定義にSERVICE_INFORMATION=YESを指定。

[サービス情報ファイル]

サービス情報ファイルは、以下に示すファイル名となります。このサービス情報ファイルは、自システム内に存在しない場合、ダウンロード型システム連携が自動的に作成します。

(PCサーバの場合)

インストールディレクトリ\manager\down\業務ファイル名\業務ファイル名.inf

(UNIXサーバの場合)

インストールディレクトリ/MANAGER/DB/info_処理識別名

処理識別名 : 業務名および相手システム名です。業務名と相手システムの間には、半角のアンダスコア'_'が付加されます。

[サービス種別の識別]

サービス種別の識別は、サービス情報の1行目のタイトルでDB連携機能のバージョン表示後に、それぞれオンラインサービスまたはオフラインサービスかを表示します。表示例を以下に示します。

(オンラインサービスの場合)

# LINKEXPRESS/DB ONLINE SERVICE INFORMATION

(オフラインサービスの場合)

# LINKEXPRESS/DB OFFLINE SERVICE INFORMATION

備考. UNIXサーバでは、オンライン、オフライン共にシステム種別を表示しません。

[サービス情報の内容]

サービス情報の内容は、サービス種別による相違はありません。サービス情報の内容を、以下に示します。

注1) データベース・システムの種類がSymfoWARE7000の場合、*が出力されます。

注2) データベース・システムの種類がSymfoWAREまたはSymfoWARE7000の場合、スキーマ名が出力されます。

[オンラインサービス情報の出力例]

# LINKEXPRESS for Windows NT ONLINE SERVICE INFORMATION
# COMMUNICATION INFORMATION
linkex                             ←業務名
host                               ←相手システム名
# SERVICE COMPLETED DATE AND TIME
1994.12.12                         ←オンラインサービス完了年月日
12:12:12                           ←オンラインサービス完了時間
# DATA BASE INFORMATION
ORACLE                             ←データベース・システムの種類
DB-A                               ←データベース名
# TABLE INFORMATION
3                                  ←テーブルの総数
schema1                            ←スキーマ名
table1                             ←テーブル名
1964                               ←テーブル中のレコード数
schema1                            ←スキーマ名
table2                             ←テーブル名
9                                  ←テーブル中のレコード数
schema1                            ←スキーマ名
table3                             ←テーブル名
16                                 ←テーブル中のレコード数
# END

注) UNIXサーバではシステム種別を表示しません。

[オフラインサービス情報の出力例]

# LINKEXPRESS for Windows NT OFFLINE SERVICE INFORMATION
# COMMUNICATION INFORMATION
EIGYO                               ←業務名
local                               ←相手システム名
# SERVICE COMPLETED DATE AND TIME
1994.12.12                          ←オフラインサービス完了年月日
12:12:12                            ←オフラインサービス完了時間
# DATA BASE INFORMATION
ORACLE                              ←データベース・システムの種類
EXPDB                               ←データベース名
# TABLE INFORMATION
1                                   ←テーブルの総数
schema1                             ←スキーマ名
table                               ←テーブル名
110                                 ←テーブル中のレコード数
# END

注) UNIXサーバではシステム種別を表示しません。


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