Linkexpress 運用ガイド |
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付録A ダウンロード型システム連携(DB連携機能) | > A.2 ダウンロード型システム連携の機能 |
ダウンロード型システム連携がテーブルデータの転送から格納までの一連の処理を行います。この処理をオンラインサービスと呼びます。
オンライン格納機能は、テーブルデータの転送とテーブルデータの格納という2つの処理から構成されます。テーブルデータの転送では、起動方式と転送方式を選択することができます。テーブルデータの格納では、格納方式を選択することができます。
以下にオンライン格納機能の概要を示します。
テーブルデータの格納では、テーブルデータの転送で受信したテーブルデータをデータベースに格納します。格納方式として、初期創成と追加格納の2つがあります。
この2つの格納方式は、相手システムのDB-EXPRESSでテーブルデータを抽出する時に指定します。このため、自システムでこの格納方式を操作することはできません。また、格納方式として、更新格納は利用できません。
初期創成では、受信したテーブルデータのテーブルがデータベース・システムに存在するかどうかにより以下のように動作が異なります。なお、PCサーバでは無条件に既存テーブルへの上書きが行われます。
テーブルが存在する時に受信したテーブルデータを既存のテーブルへ上書きすることを既存テーブルへの上書きと呼びます。既存テーブルがある場合、自システムの設定により動作が異なります。
テーブルデータの格納を行う場合。既存の格納データを削除し、受信したテーブルデータを格納します。また、相手システムで抽出した結果、抽出された件数(行数)が0件の場合は、既存の格納データの削除だけ行います。既存の格納データを削除し、受信したテーブルデータを格納する方式を特に初期創成置換方式と呼びます。
既存の格納データがある時に異常終了させる場合。この場合、DB14005メッセージ(「メッセージ集」参照)を表示し格納処理が異常終了します。
また、各サーバの指定方法は以下のとおりです。
PCサーバの場合 : 業務詳細情報で指定します。
UNIXサーバの場合 : 環境変数LXDBMODIFIEDで指定します。
テーブルが存在しない場合、受信したテーブルデータよりテーブルを作成し、受信したテーブルデータを新規テーブルへ格納します。これを新規テーブルへの格納と呼びます。
新規テーブルへの格納では、受信したテーブルデータよりテーブルを作成します。その後、作成したテーブルに受信したテーブルデータを格納します。なお、相手システムで抽出した結果、抽出された件数(行数)が0件の場合は、テーブルの作成だけ行います。
テーブル作成時の注意事項は各データベースシステムの留意事項を参照してください。
追加格納では、受信したテーブルデータのテーブルがデータベース・システムに存在するかどうかにより以下のように動作が異なります。なお、PCサーバでは無条件に既存テーブルへのデータ追加が行われます。
起動方式は、ダウンロード型システム連携の起動の契機を与える方式であり、以下の2つのモードがあります。
自局主導モードは、テーブルデータの転送開始の契機を自システムから与えます。自局主導モードを使用すると、自システムから必要な時点でオンラインサービスが行えます。
他局主導モードは、テーブルデータの転送開始の契機を相手システムから与えます。自システムでは、相手システムからのテーブルデータの転送要求を契機にダウンロード型システム連携が起動されるようにネットワーク定義ファイルに指定する必要があります。他局主導モードを使用すると、自システムにオペレータが不在でもオンラインサービスが行えます。
相手システムでは、抽出されたテーブルデータを一時的に格納する抽出ファイルが作成されます。この抽出ファイルは、抽出対象のテーブルデータのレコード数により、1個または複数個から構成されます。したがって、1つのオンラインサービスで1個または複数個の抽出ファイルを転送します。
転送方式は、テーブルデータを転送する方式であり、以下の3つのモードがあります。
一括モードでは、Linkexpressがダウンロード型システム連携の1つのサービスで格納するすべての抽出ファイルを受信した後、最後の抽出ファイルの受信完了を契機に格納を開始します。このため、作業ファイル領域は受信する全抽出ファイルの大きさが必要です。1つのLinkexpressのコネクションは全抽出ファイルを受信する間有効であるため、Linkexpressのコネクションの確立と解放のオーバヘッドは軽減されます。
以下に一括モードの動作概要を示します。
分割モードでは、Linkexpressがダウンロード型システム連携で1個の抽出ファイルを受信するごとに格納を行います。このため、作業ファイル領域は受信する全抽出ファイルの最大値の大きさだけが必要です。1つのLinkexpressのコネクションは1個の抽出ファイルを受信する間だけ有効であるため、Linkexpressのコネクションの確立と解放のオーバヘッドが発生します。
以下に分割モードの動作概要を示します。
DASD連携方式では、相手システムのディスクに存在する相手システムで抽出されたデータを、オンライン格納機能の入力に使用することができます。ファイル転送方式と比較し、高速にテーブルデータを自システムに転送できるため、大量のテーブルデータを扱う場合に有効です。相手システムがグローバルサーバ/PRIMEFORCEの場合だけDASD連携方式を使用することができます。相手システムのディスクに存在するファイルへのアクセスは、LinkexpressがM-LINK/DAを使用して行います。
以下にDASD連携方式とファイル転送方式の比較を示します。
注) 自システムからアクセスできる相手システムのディスクに存在する必要があります。
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