NetCOBOL Studio 使用手引書
目次 索引 前ページ次ページ

第9章 リモート開発機能> 9.6 リモートデバッグ

9.6.2 アタッチデバッグ

リモートデバッガを使用し、アタッチ形式のリモートデバッグを行うことができます。

アタッチ形式の場合、ローカルPC側で起動したリモートデバッガは、サーバ側でCOBOLアプリケーションが実行されるまで待機状態となります。サーバ側でアタッチ形式のデバッグを指示するための環境変数を設定し、COBOLアプリケーションを実行することによりリモートデバッグを開始します。

ローカルPC側リモートデバッガコネクタ

アタッチ形式のリモートデバッグを行う場合、サーバ側からのリモートデバッガ起動に関する指示を監視するリモートデバッガコネクタがデバッガ起動時にローカルPC上で自動的に起動します。

ローカルPC側リモートデバッガコネクタが起動されると、タスクトレイにアイコンが表示されます。リモートデバッガコネクタはデバッガ終了時に自動終了しないため、リモートデバッグを終了した場合は、リモートデバッガコネクタも終了させる必要があります。リモートデバッガコネクタを終了させるには、アイコンのコンテキストメニューから[終了]を選択してください。

ローカルPC側リモートデバッガコネクタに関するその他の詳細については、"NetCOBOL 使用手引書"を参照してください。

リモートデバッガの起動

以下にリモートデバッガを起動する手順を示します。

  1. [依存]または[構造]ビューからCOBOLプロジェクトを選択します。
  2. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択します。またはツールバーでをクリックし[構成およびデバッグ]を選択します。[構成およびデバッグ]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 左のペインで[リモートCOBOLアプリケーション]を選択します。
  4. 左のペイン上のをクリックすると、右のペインに起動構成の設定ページが表示されます。
  5. 初期値で[名前]に起動構成名が表示されます。起動構成名は任意の名前に変更することができます。
  6. [メイン]タブをクリックし、各設定項目の確認と必要に応じて変更を行います。
    1. [プロジェクト名]には、選択したプロジェクト名が表示されています。
    2. [デバッグ方法]では、[アタッチデバッグ]を選択します。
  7. [デバッグ]を選択すると、デバッガが起動し、デバッグするアプリケーションの起動が通知されるまで待機状態となります。一度デバッグ起動した起動構成は、[実行] > [ヒストリーのデバッグ]およびツールバーのショートカットに登録され、そこから再度起動することができます。

サーバ側アプリケーションの実行

リモートデバッガに起動を通知するために必要となる環境変数の設定、およびデバッグ対象のアプリケーションの実行をサーバ側で行います。

設定する環境変数は以下のとおりです。"接続先"にはローカルPCのIPアドレスまたはホスト名および必要に応じてポート番号を指定します。

"追加パスリスト"には、起動するアプリケーションが動作し始めたときのカレントフォルダと、起動するアプリケーションの格納フォルダは記述する必要はありません。以下の順序で、デバッグ情報のファイルが検索され、デバッグに利用されます。

  1. 追加パスリストの指定順(各パスは、Windowsの場合は";"で区切って記述してください。Solaris、Linuxの場合は : で区切って記述してください)
  2. アプリケーションが動作し始めたときのカレントフォルダ
  3. 起動するアプリケーションの格納フォルダ

環境変数の設定方法に関する詳細は、"NetCOBOL 使用手引書"を参照してください。

サーバ

環境変数

Windows(Itanium)

@CBR_ATTACH_TOOL=接続先/STUDIO 追加パスリスト

Solaris

CBR_ATTACH_TOOL=接続先/STUDIO 追加パスリスト

Linux

環境変数の設定後に、デバッグ対象のアプリケーションを実行すると、リモートデバッガとアプリケーションが接続され、デバッグが可能になります。

待機状態の解除

アタッチ形式でリモートデバッガを起動し、待機状態となった時点でデバッグを中断する場合は、ウィンドウ右下のをクリックし、表示された[進行状況]ビューでをクリックしてください。

ローカルPC上のCOBOLアプリケーションをアタッチデバッグする

[リモートCOBOLアプリケーション]起動構成では、ローカルPC上でビルドしたCOBOLアプリケーションをアタッチデバッグすることもできます。

ローカルPC上でアタッチデバッグする場合には、デバッガにアプリケーションの起動を通知するために以下の環境変数をローカルPCに設定します。

以下にローカルPC上でアタッチデバッグする手順を示します。

  1. デバッガにアプリケーションの起動を通知するために以下の環境変数をローカルPCに設定します。

    @CBR_ATTACH_TOOL=localhost/STUDIO

  2. [依存]または[構造]ビューからCOBOLプロジェクトを選択します。
  3. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択します。またはツールバーでをクリックし[構成およびデバッグ]を選択します。[構成およびデバッグ]ダイアログボックスが表示されます。
  4. 左のペインで[リモートCOBOLアプリケーション]を選択します。
  5. 左のペイン上のをクリックすると、右のペインに起動構成の設定ページが表示されます。
  6. 初期値で[名前]に起動構成名が表示されます。起動構成名は任意の名前に変更することができます。
  7. [メイン]タブをクリックし、各設定項目の確認と必要に応じて変更を行います。
  8. [プロジェクト名]には、選択したプロジェクト名が表示されています。
  9. [デバッグ方法]では、[アタッチデバッグ]を選択します。
  10. [デバッグ]を選択することでデバッガが起動し、デバッグするアプリケーション側から起動が通知されるまで待機状態となります。
  11. COBOLアプリケーションを実行し、デバッグを開始します。

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007