Symfoware Active DB Guard 運用ガイド |
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第4章 異常時の運用 | > 4.9 複写先システムのRERUNログ抽出の異常 |
複写元システムでは、利用者業務の処理を止めないために、複写先システムで未抽出状態でも、複写元システムでのRLC退避が完了しているRLCファイルは循環使用します。そのため、何らかの原因で複写先システムのRERUNログ抽出が遅延した場合、未抽出状態のRLCファイルを複写元システムで循環使用し、RERUNログ抽出が異常終了する場合があります。
RLCファイルから抽出処理を実行するため、通常運用では抽出状態のRLCファイルを循環使用するように運用設計してください。なお、未抽出のRLCファイルを循環使用するときにはメッセージが出力されます。
RERUNログ抽出が遅延することによる未抽出RLCファイルの複写元システムでの循環使用の仕組みについては“RERUNログ抽出・反映処理の遅延”を参照してください。
コネクション状態の場合、RLCファイルが循環使用されたRLC交替を契機に、両システムでRLCファイルの循環使用を警告するメッセージが出力されます。
複写先システムでは、メッセージで出力されたRLC通番のRLC退避ファイルからRERUNログの抽出を行います。
RLCファイルの循環使用を警告するメッセージが出力された後、該当のRLC通番のRLCファイルからRERUNログの抽出を実行すると、rdbbcextコマンドは失敗します。必ずメッセージで出力されたRLC通番のRLC退避ファイルからRERUNログを抽出してください。
なお、RLP運用情報からRLCファイルの循環使用を確認する場合は、複写先システムでのrdbbcrlpコマンドを実行して抽出済みのRLC通番を取得します。抽出済みのRLC通番に1を加算した数字から、最小のRLC通番までのRLCファイルが循環使用されています。循環使用されたRLCファイルを確認する場合の例
ディスコネクション状態の場合、RLCファイルの循環使用を検出することはできません。
なお、ディスコネクション状態の場合は、RLC退避ファイル運用を行うように運用設計してください。これにより、複写先システムでは、届いているRLC退避ファイルを元に抽出処理を実行することが可能になります。
ディスコネクション状態でRLCファイルの循環使用を確認するためには、両システムのrdbbcrlpコマンドの表示結果をつきあわせて、複写先システムで抽出済みのRLC通番と複写元システムで利用しているRLC通番を調査することで確認することもできます。
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