Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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第1部 概要> 第2章 製品アーキテクチャ

2.3 Agent

Agentでは、OSまたはミドルウェアが提供しているコマンドやAPIを定期的に発行して、性能情報を収集しています。

Agent上で収集された情報は、モニタデータとリソースデータに加工されて、Managerに送信されます。

モニタデータは、システムの状況を大まかに把握するためのサマライズされたデータです。たとえば、システム全体のCPU使用率やメモリ量などがこれに該当します。

リソースデータは、リソース単位に収集された詳細データです。たとえば、プロセッサごとのCPU使用率やプロセスごとのデータなどがこれに該当します。リソースデータは、さらに、表示の目的別に、3種類のデータに加工されて、Managerに送信されます。

次に、Agentが動作する上で使用する、ディレクトリの役割について説明します。

■DsaForwarder/DsaForwarder_sumディレクトリ

Managerに送信するデータを、一時的に保持しておくためのディレクトリです。DsaForwarderディレクトリにはリソースデータが、DsaForwarder_sumディレクトリにはモニタデータがそれぞれ保持されます。なお、Managerが二重化運用されている場合には、DsaForwarder2、DsaForwarder2_sumのディレクトリも使用されます。

Managerとの通信が途絶えた場合、通信が再開されるまでは、このディレクトリ配下にデータが蓄積されることになります。

不通の状態が長く続くと、未送信データでディスクが圧迫されます。ディスクの空き量が少なくなると、ワーニングイベント、エラーイベントを出力し、最後にAgentは動作を停止します。

ただし、未送信データのファイル数が一定量(約30000ファイル)を超えた場合、DISKの使用量を抑えるために、60分間隔で日付の古いファイルから自動的に削除します。ファイルが削除された場合、削除した期間の性能データに抜けが発生します。

蓄積されたファイルが不要となり、手動で削除したい場合は、以下の手順で削除してください。

[対処手順]

  1. Agentのサービス/デーモンを停止します。

    サービスの停止については「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

  2. Agentが認識するManagerのIPアドレスを確認します。

    確認方法については「21.4.1 Agent/Proxy Managerが認識するManagerのIPアドレスの変更」を参照してください。

  3. Managerのサービス/デーモンが起動しているかを確認します。

    サービスの起動確認については「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

  4. DsaFowarder/DsaForwarder_sumディレクトリ内のファイルを削除します。

    DsaFowarder/DsaForwarder_sumディレクトリは削除しないでください。

  5. Agentのサービス/デーモンを起動します。

サービスの起動については「第5章 常駐プロセス、起動と停止」を参照してください。

なお、本ディレクトリの具体的な位置は以下のとおりです。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\transfer\DsaForwarder

<可変ファイル格納ディレクトリ>\transfer\DsaForwarder_sum

/var/opt/FJSVssqc/temp/DsaForwarder

/var/opt/FJSVssqc/temp/DsaForwarder_sum

■Troubleshootディレクトリ

Agentが収集したサーバ性能情報を、CSVファイルの形に加工したログデーが格納されます。Managerのデータベースに格納されている情報より、さらに詳細な情報が記録されています。より詳細なトラブルシューティングを行うことを目的に保存しています。

なお、本ディレクトリの具体的な位置は以下のとおりです。

<可変ファイル格納ディレクトリ>\spool\Troubleshoot1

/var/opt/FJSVssqc/Troubleshoot1

Troubleshootディレクトリ配下に、以下のファイルが出力されます。

troubleshoot1_%SYSTEM%_%N%.txt

%SYSTEM% : システム名

%N% : ファイル番号

本ログファイルは、24時間間隔で新たに生成されます。ただし、ファイル番号(%N%)が1〜7の間で、サイクリックに使用されます。したがって、最大7日間の情報が蓄積されることになります。

本ログファイルは、CSV形式のファイルになっています。この形は、「23.2 ドリルダウン/レポート情報」のデータフォーマットで説明するRecord IDとField No.に対応した形になっています。


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