Interstage Application Server Smart Repository運用ガイド
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第3章 環境構築(RDBを使用する場合)> 3.1 リポジトリの設計

3.1.3 運用形態の決定

システム構成の決定

 1台のサーバでSmart Repositoryの情報を管理する運用形態をスタンドアロン形態といいます。

 リレーショナルデータベース(RDB)を使用する場合は、Smart Repositoryとは別のサーバのデータベースと接続して運用することもできます。この場合、RDBは、イントラネット内に配置してください。

 

 スタンドアロン形態では、規模が大きくなるにつれてアクセス件数が増大するため、性能が劣化する可能性があります。このような大規模構成における負荷分散を実現する機能として、レプリケーション機能があります。この機能により、サーバのデータベースの複製を別のサーバに作成し、クライアントからのアクセスを別々のサーバに割り当てることによって、負荷を分散させることができます。

 RDB(Symfoware/RDB)を使用する場合は、Smart Repositoryのレプリケーション機能を使用しません。RDB(Symfoware/RDB)のレプリケーション機能を使用します。Linkexpress、Linkexpress Replication optionが必要です。

 レプリケーションを導入するときは、情報の更新処理(追加、変更、削除など)が可能なマスタサーバと、その参照専用コピーを保持するスレーブサーバを決定します。

 レプリケーションの場合も、Smart Repositoryとは別のサーバのデータベースと接続して運用することもできます。

 

 レプリケーション運用にクラスタ環境を使用する場合は、“クラスタ環境でのリポジトリ操作手順”を参照してください。

レプリケーション形態構築時の注意

SSL通信使用の決定

 Smart RepositoryクライアントからSmart Repositoryに対して処理要求をする場合、初期設定では、識別名(DN)、パスワード、およびその他の通信データが暗号化されずに使用されます。
 伝送路内の通信データを暗号化するには、SSL通信を使用します。SSL通信を使用することにより、通信を傍受されたとしてもSSLの暗号化によって解読・盗聴の脅威に対抗することができます。

 クライアント認証をすると、特定の認証局が発行した証明書を提示したSSLクライアントに対してのみSSLサーバへのアクセスを許すことができ、ユーザのなりすましを防ぐことができます。

 クライアント数が多く、Smart Repositoryへのアクセス頻度が高い場合は、レスポンス性能を確保するため、SSLアクセラレータを用いてサーバの負荷を軽減させることをお勧めします。

 SSL通信環境は、リポジトリの作成前に構築しておく必要があります。


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