Netcompo アプリケーション会話サービス 2.1 LU0会話サービス編 - Solaris -
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上へ第4章 インタフェース
上へ4.3 インタフェース詳細

4.3.3 lu0cnctマクロ命令

記述形式

#include  "lu0.h" 

int   lu0cnct(rcbp) 
structlu0rb *rcbp 

説明

相手システムとのセションの確立を行います。指定されたパラメタによって、端末主導型またはホスト主導型のセション確立方法となります。セション確立方法については"ホストとのセション確立"を参照してください。

要求時のパラメタ

リクエストモード:
セション確立方法を指定します。
LU0CACC(x'0001'):
ホスト主導型
LU0CACQ(x'0002'):
端末主導型
LU名:
lu0open1マクロ命令で設定したLU名を設定します。
完了通知モード:
lu0cnctマクロ命令の完了が同期型か非同期型かを指定します。
LU0SYNC(x'00'):
同期型
LU0ASYN(x'01'):
非同期型
送信データ長:
送信するセション開始要求データ(INIT-SELFコマンドのRU3以降)のデータ長を設定します。ただし、リクエストモードで端末主導型を設定したときに有効です。
送信バッファアドレス:
セション開始要求データ(INIT-SELFコマンドのRU3以降)が格納されている送受信バッファのアドレスを設定します。ただし、リクエストモードで端末主導型を設定したときに有効です。

INIT-SELFの形式は、"ホストのネットワーク定義例"を参照してください。

受信バッファアドレス:
相手システムから受信するBINDコマンドのセションパラメタとユーザデータまたはSSCPデータを格納するための送受信バッファのアドレスを設定します。
タイマ値:
BINDコマンド受信までの待ち時間を秒単位で設定します。ただし、完了通知モードに同期型を設定したときに有効です。(注)
1〜3600:
設定時間を待ち合わせます。
0:
BINDコマンドを受信するまで完了しません。

リクエストモードに端末主導型を設定している場合は、ホスト間の状態によって、FNA-BASE環境設定のLU情報定義にあるacttim,resptim のタイマが有効になるため、本タイマ値を、acttim,resptimの値以上に設定してください。
動作モード情報:
各制御機能をアプリケーションプログラムが行うか、LU0会話サービスが行うかを設定します。"図:動作モード情報の形式"に動作モード情報の形式を示します。

[図:動作モード情報の形式]

image

確立モード情報1:
セション確立時に必要な情報を設定します。"図:確立モード情報1の形式"に確立モード情報1の形式を示します。

[図:確立モード情報1の形式]

image

確立モード情報2:
セション確立時に必要な情報を設定します。"図:確立モード情報2の形式"に確立モード情報2の形式を示します。

[図:確立モード情報2の形式]

image

最大利用者データ長:
アプリケーションプログラムがデータの送受信を行う時の最大データ長(FIC〜LICの合計値)を設定してください。上限は定めませんが、LU0会話サービスは本パラメタの値により内部のバッファ獲得処理を行うので、バッファが獲得できなかった場合には、ELU0RSCLを通知します。

復帰時のパラメタ

完了情報:
正常復帰時には、ELU0OKが通知されます。異常復帰時にはそれ以外が通知されます。詳細は"完了情報"を参照してください。
LU名:
要求時に設定したLU名が通知されます。
受信コマンド:
受信コマンドの種別が通知されます。
L_DATASSCP(x'01'):
SSCPデータ(注)
L_BIND(x'31'):
BINDコマンド

SSCPデータを受信した場合、セションは、確立されません。セションを確立する場合は、再度、当マクロ命令を発行し、BINDコマンドを受信してセションを確立してください。
受信データ長:
受信したBINDまたはSSCPデータのデータ長が通知されます。完了情報がELU0OKのとき有効です。
受信バッファアドレス:
BINDのセションパラメタとユーザデータまたはSSCPデータが格納されているバッファアドレスが通知されます。
-RESP/LUSコマンドのセンス情報:
INIT-SELFに対する-RESPを受信した時に通知されます。
BIND情報:
BINDパラメタで、設定されたSLU送信応答タイプが通知されます。動作モード情報で応答要求スルー制御を行う(データ送信時に応答要求タイプをアプリケーションプログラムが設定します)と設定した場合、アプリケーションプログラムは本パラメタに従って応答要求を送信してください。"図:BIND情報の形式"にBIND情報の形式を示します。

[図:BIND情報の形式]

image

PROC-ERROR理由コード:
PROC-ERRORの理由コードが通知されます。
上り最大RU長:
BINDパラメタで設定された SLU* PLUの最大RU長が通知されます。動作モード情報でチェーンデータスルー制御を行う(チェーン分割/組立てをアプリケーションプログラムが行います)と設定した場合、アプリケーションプログラムは本パラメタの値以下のデータ長でリクエストの送信要求を行ってください。

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