Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第5章 イベントを集約して監視する

5.1 イベントを集約して監視する運用例

どのような運用内容の時に、イベントを集約して監視する機能をどのように使用するか、説明します。

構成

運用内容

異常が発生した時の動作は以下のとおりです。

発生イベント

業務プロセスが異常停止した時に出力されるイベント

UX:apl: ERROR: Logical error. process name=XXXX Code=99  (1)


業務プロセスが起動した時に出力されるイベント

UX:apl: INFO: Aplication started. process name=XXXX      (2)

監視要件

運用内容に対し、[Systemwalkerコンソール]でどのように監視するか、監視要件を以下にあげます。

  1. 業務プロセスが異常終了した時に出力されるイベント(以降、イベント1と記述します)は、わかりやすい日本語のメッセージに変更して監視する。この時、変更後のメッセージに、元のメッセージにあるプロセス名の情報を埋め込む。変更後のメッセージは以下のとおりである。(以降、イベント3と記述します)
    UX:apl: ERROR: 業務(XXXX)で内部異常が発生しました。       (3)
  2. イベント1は、[監視イベント一覧]に表示する。
  3. イベント1が通知された後、5分以内に業務プロセスが起動した時に出力されるイベント(以降、イベント2と記述します)が通知された場合には、[監視イベント一覧]に表示されているイベント1を“対象済”に変更する。
  4. イベント1が通知された後、5分以内にイベント2が通知されなかった場合には、[監視イベント一覧]に異常を知らせるイベントを表示する。イベント内容は以下のとおりである。(以降、イベント4と記述します)

    UX:apl: ERROR: 業務プロセスの再起動に失敗しました。        (4)

  5. イベント2は[監視イベント一覧]に表示しない。
  6. 複数のサーバで業務プロセスの再起動に失敗した場合、[監視イベント一覧]に表示されるイベント4は、ホスト毎に最初の1個だけにする。
要件の実現方法

メッセージを集約する機能のどの機能を使用して監視要件を実現するかを説明します。

メッセージ変換定義の概要

メッセージ変換の定義は、Event Designerを使用して定義します。

メッセージ変換では以下を定義します。

設定項目の詳細は“メッセージ変換方法を定義する”を参照してください。

設定例

設定項目

設定内容

説明

[ホスト名の特定]

 

特定しない場合は空欄にします。

[メッセージの特定]

UX:apl: ERROR: Logical error.

イベント1のメッセージ内容を設定します。

[変換方法]

[KEY:キーワード抽出]

[KEY:キーワード抽出]を選択します。

[キーワード]

process name=

XXXXの前の文字列を設定します。

[マクロ名]

%KEY0

%KEY0を指定します。

[変換定義]

UX:apl: ERROR: 業務(%KEY0)で内部異常が発生しました。

変換後のメッセージを設定します。プロセス名を埋め込みたい位置に%KEY0と記述します。

イベントコリレーション監視の条件定義の概要

イベントコリレーション監視の条件定義は、Event Designerを使用して定義します。[新規入力支援]ダイアログを使用して設定すると簡単に設定できます。

[新規入力支援]ダイアログでの設定例

設定項目

設定内容

説明

[基準イベント(メッセージ)]

UX:apl: ERROR: 業務\(.*\)で内部異常が発生しました。

イベント1はメッセージの内容がイベント3に変更されているため、ここではイベント3の内容を設定します。プロセス名が埋め込まれる部分は、正規表現を使用して設定します。

[基準イベントの扱い]

[監視する]

[監視イベント一覧]に表示するためには、[監視する]を選択します。

[監視方法]

[基準イベントより後に発生した関連イベントを監視]

イベント3が発生した後にイベント2が発生するため、[基準イベントより後に発生した関連イベントを監視]を選択します。

[監視間隔(秒)]

300

監視間隔は5分のため、300秒と指定します。

[関連イベント(メッセージ)]

UX:apl: INFO: Aplication started.

関連イベントであるイベント2を定義します。

[関連イベントの扱い]

[監視しない]

[監視イベント一覧]に表示しない場合は、[監視しない]を選択します。

[コメント]

(任意)

定義に関するコメントを設定します。空欄でも問題ありません。

[判定方法]

[1:条件一致で真]

[ 1:条件一致で真]を選択します。

[条件成立時処理]の[対処処理]

[対処済みにする]

イベント2が条件とおりに発生した場合は、基準イベントであるイベント1を[対処済]に変更するため[対処済みにする]を選択します。

[条件成立時処理]の[通知方法]

[通知しない]

イベント2が通知された場合は、イベント通知をしないため、[通知しない]を選択します。

[条件成立時処理]の[メッセージ通知の実行方法]

[上位優先]

[上位優先]を選択します。

[条件不成立時処理]の[対処処理]

[対処済みにしない]

イベント2が条件とおりに発生しなかった場合は、基準イベントを対処済みにしないため、[対処済みにしない]を選択します。

[条件不成立時処理]の[通知方法]

[新規イベントを通知]

イベント2が条件とおりに発生しなかった場合は、異常を通知するイベントを通知するため、[新規イベントを通知]を選択します。

[条件不成立時処理]の[メッセージ通知の実行方法]

[上位優先]

[上位優先]を選択します。

[条件不成立時処理]の[メッセージ]

UX:apl: ERROR: 業務プロセスの再起動に失敗しました。

新規に通知するイベント4の内容を設定します。

[新規入力支援]ダイアログでの設定方法の詳細は、“新規入力支援ダイアログで設定する”を参照してください。

イベントグループ定義の概要

イベントグループ定義は、Event Designerを使用して以下を定義します。設定項目の詳細は“[監視イベント一覧]の未対処イベントを抑止する”を参照してください。

イベントグループ定義では、以下を定義します。

設定例

設定項目

設定内容

説明

[コメント]

(任意)

定義に関するコメントを設定します。空欄でも問題ありません。

[ホスト名の特定]

[=:全ての他システム]

[=:全ての他システム]を選択します。

[メッセージの特定]

UX:apl: ERROR: 業務プロセスの再起動に失敗しました。

イベント4の内容を定義します。

[設定方法]

 

イベントグループ名を付加する場合は空欄にします。

[イベントグループ名]

EventGroup1

任意のイベントグループ名を設定します。


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