Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第5章 イベントを集約して監視する |
どのような運用内容の時に、イベントを集約して監視する機能をどのように使用するか、説明します。
異常が発生した時の動作は以下のとおりです。
発生イベント
業務プロセスが異常停止した時に出力されるイベント
UX:apl: ERROR: Logical error. process name=XXXX Code=99 (1) |
業務プロセスが起動した時に出力されるイベント
UX:apl: INFO: Aplication started. process name=XXXX (2) |
運用内容に対し、[Systemwalkerコンソール]でどのように監視するか、監視要件を以下にあげます。
UX:apl: ERROR: 業務(XXXX)で内部異常が発生しました。 (3) |
UX:apl: ERROR: 業務プロセスの再起動に失敗しました。 (4) |
メッセージを集約する機能のどの機能を使用して監視要件を実現するかを説明します。
編集する機能のうち、“メッセージからキーワードを抽出し、変換後のメッセージに埋め込む”機能を使用して、メッセージ内容を編集します。
メッセージを編集するために必要な定義をメッセージ変換定義といいます。
イベント1を基準イベント、イベント2を関連イベントとし、イベントコリレーション機能を使用して、イベント1とイベント2を1つのイベントにまとめます。また、イベント1、およびイベント2を[監視イベント一覧]に表示するかどうかを設定します。
イベントコリレーション監視の機能を使用するために必要な定義をイベントコリレーション監視の条件定義といいます。
未対処イベント抑止機能を使用するには、抑止したいイベントにイベントグループ名を設定します。この例の場合は、イベント4にイベントグループ名を設定します。イベントグループ名を設定する定義を、イベントグループ定義といいます。
メッセージ変換の定義は、Event Designerを使用して定義します。
メッセージ変換では以下を定義します。
編集する元のイベントとして、イベント1を設定します。
変換方法として[KEY:キーワード抽出]を選択します。プロセス名の“XXXX”を抽出したい場合は、“XXXX”の前の文字列をキーワードとして指定します。
設定項目の詳細は“メッセージ変換方法を定義する”を参照してください。
設定例
設定項目 |
設定内容 |
説明 |
[ホスト名の特定] |
|
特定しない場合は空欄にします。 |
[メッセージの特定] |
UX:apl: ERROR: Logical error. |
イベント1のメッセージ内容を設定します。 |
[変換方法] |
[KEY:キーワード抽出] |
[KEY:キーワード抽出]を選択します。 |
[キーワード] |
process name= |
XXXXの前の文字列を設定します。 |
[マクロ名] |
%KEY0 |
%KEY0を指定します。 |
[変換定義] |
UX:apl: ERROR: 業務(%KEY0)で内部異常が発生しました。 |
変換後のメッセージを設定します。プロセス名を埋め込みたい位置に%KEY0と記述します。 |
イベントコリレーション監視の条件定義は、Event Designerを使用して定義します。[新規入力支援]ダイアログを使用して設定すると簡単に設定できます。
イベント3、およびイベント2を定義します。
イベント1はメッセージ変換機能によりイベント3に変更されているため、ここではイベント3を定義します。
イベント3を基準イベント、イベント2を関連イベントとし、基準イベントと関連イベントの関連性、イベントの扱い方法、監視時間を定義します。
[基準イベントより後に発生した関連イベントを監視]を選択します。
基準イベントは[監視する]、関連イベントは[監視しない]と定義します。
5分を秒に換算して定義します。
イベントコリレーションの監視条件(イベントコリレーションパターン)に一致した場合のイベントコリレーション処理、および監視条件に一致しなかった場合のイベントコリレーション処理を定義します。
基準イベントの状態を[対処済]に変更するよう定義します。
[通知方法]で[新規イベントを通知]を選択し、通知するイベントとしてイベント4を定義します。
[新規入力支援]ダイアログでの設定例
設定項目 |
設定内容 |
説明 |
[基準イベント(メッセージ)] |
UX:apl: ERROR: 業務\(.*\)で内部異常が発生しました。 |
イベント1はメッセージの内容がイベント3に変更されているため、ここではイベント3の内容を設定します。プロセス名が埋め込まれる部分は、正規表現を使用して設定します。 |
[基準イベントの扱い] |
[監視する] |
[監視イベント一覧]に表示するためには、[監視する]を選択します。 |
[監視方法] |
[基準イベントより後に発生した関連イベントを監視] |
イベント3が発生した後にイベント2が発生するため、[基準イベントより後に発生した関連イベントを監視]を選択します。 |
[監視間隔(秒)] |
300 |
監視間隔は5分のため、300秒と指定します。 |
[関連イベント(メッセージ)] |
UX:apl: INFO: Aplication started. |
関連イベントであるイベント2を定義します。 |
[関連イベントの扱い] |
[監視しない] |
[監視イベント一覧]に表示しない場合は、[監視しない]を選択します。 |
[コメント] |
(任意) |
定義に関するコメントを設定します。空欄でも問題ありません。 |
[判定方法] |
[1:条件一致で真] |
[ 1:条件一致で真]を選択します。 |
[条件成立時処理]の[対処処理] |
[対処済みにする] |
イベント2が条件とおりに発生した場合は、基準イベントであるイベント1を[対処済]に変更するため[対処済みにする]を選択します。 |
[条件成立時処理]の[通知方法] |
[通知しない] |
イベント2が通知された場合は、イベント通知をしないため、[通知しない]を選択します。 |
[条件成立時処理]の[メッセージ通知の実行方法] |
[上位優先] |
[上位優先]を選択します。 |
[条件不成立時処理]の[対処処理] |
[対処済みにしない] |
イベント2が条件とおりに発生しなかった場合は、基準イベントを対処済みにしないため、[対処済みにしない]を選択します。 |
[条件不成立時処理]の[通知方法] |
[新規イベントを通知] |
イベント2が条件とおりに発生しなかった場合は、異常を通知するイベントを通知するため、[新規イベントを通知]を選択します。 |
[条件不成立時処理]の[メッセージ通知の実行方法] |
[上位優先] |
[上位優先]を選択します。 |
[条件不成立時処理]の[メッセージ] |
UX:apl: ERROR: 業務プロセスの再起動に失敗しました。 |
新規に通知するイベント4の内容を設定します。 |
[新規入力支援]ダイアログでの設定方法の詳細は、“新規入力支援ダイアログで設定する”を参照してください。
イベントグループ定義は、Event Designerを使用して以下を定義します。設定項目の詳細は“[監視イベント一覧]の未対処イベントを抑止する”を参照してください。
イベントグループ定義では、以下を定義します。
抑止するイベントとしてイベント4を定義します。
任意のイベントグループ名を設定します。
設定例
設定項目 |
設定内容 |
説明 |
[コメント] |
(任意) |
定義に関するコメントを設定します。空欄でも問題ありません。 |
[ホスト名の特定] |
[=:全ての他システム] |
[=:全ての他システム]を選択します。 |
[メッセージの特定] |
UX:apl: ERROR: 業務プロセスの再起動に失敗しました。 |
イベント4の内容を定義します。 |
[設定方法] |
|
イベントグループ名を付加する場合は空欄にします。 |
[イベントグループ名] |
EventGroup1 |
任意のイベントグループ名を設定します。 |
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